保護された実行時プロンプトの設計

アプリケーションは、実行時プロンプトの設計順序に従って、シナリオ、バージョン、エンティティおよびセカンダリ・ディメンションの交差に対する実行時セキュリティをサポートします。「承認」セキュリティを適用するビジネス・ルールの場合、Calculation Managerデザイナは、「エンティティ」実行時プロンプトの前に、「書込み」または「承認」セキュリティを持つ「シナリオ」および「バージョン」の実行時プロンプトを配置する必要があります。

Calculation Manager「セキュリティ」「承認」または「書込み」のいずれかに設定されている場合、バージョンおよびシナリオ・メンバーの実行時プロンプトは書込みアクセス権でフィルタされます。「セキュリティ」「承認」に設定されたエンティティの実行時プロンプトは、「エンティティ」実行時プロンプトの前に表示される最後の「シナリオ」/「バージョン」によりフィルタされます。「シナリオ」または「バージョン」実行時プロンプトがどちらも存在しない場合、エンティティは書込みアクセス権でフィルタされます。

「セキュリティ」「承認」に設定されたその他のディメンションの実行時プロンプトは、その実行時プロンプトの前に表示される最後の「シナリオ」/「バージョン」/「エンティティ」によりフィルタされます。

そのため、「承認」セキュリティを使用する実行時プロンプトは次の順番で定義されます。

Scenario1: Version2: To_Entity1、Scenario2: Version1、To_Entity2、To_Product

実行時プロンプトは次のようにフィルタされます。

  • To_Entity1は、Scenario1: Version2の組合せでフィルタされます

  • To_Entity2は、Scenario2: Version1の組合せでフィルタされます

  • To_Productは、Scenario2、Version1、To_Entity2、To_Productの組合せでフィルタされます

例:

Fix (FY11, Jan,{EntitySalesByCountry},{MyScenario2},{MyVersion2})
 Fix ({MyProduct},{MyCountry})
   {ToAccount} = {FromAccount} * 2;
 ENDFIX
Endfix

注:

ビジネス・ルール・デザイナが実行時プロンプトのリストから承認ユニット・ディメンションを省略した場合(実行時プロンプトにシナリオまたはエンティティが含まれていない場合など)、「承認」セキュリティは適用されず、階層は書込みアクセス権でフィルタされます。

実行時プロンプトと承認セキュリティについてを参照してください。