インサイトのスライスを定義する際の考慮事項

IPMインサイトでは、動的計算の親メンバーのインサイトを生成できます。

  • レポート・キューブ(集約ストレージ(ASO)キューブ)の場合、インサイト定義に動的計算の親メンバーを含めることに関する制限はありません。
  • データ入力キューブ(ブロック・ストレージ(BSO)キューブ)の場合、リーフ・レベルで動的計算の親メンバーまたは動的計算メンバーを含めることはできませんが、次のソリューションを使用できます:
    • インサイトの生成で考慮する親の共有メンバーを含む代替階層を作成します。親メンバーは、代替階層のレベル0メンバーとして定義する必要があります。インサイトのスライス定義を構成する場合は、必ず代替階層からメンバーを選択してください。
    • ベスト・プラクティスとして、データ・マップを使用してレポート・キューブ(集約ストレージ(ASO)キューブ)にデータを移動し、そのキューブからインサイトを生成します。

インサイトに動的計算の親メンバーを含めることは、多数のメンバーがある場合に特に役立ちます。レベル0メンバーに複数のスライス定義を定義する必要がなく、親メンバーを含めるためにスライス定義を定義できます。

考慮事項:

  • レポート・キューブ(ASO)のインサイトの生成において遅延を回避するには、式を持つ動的親メンバーをインサイト定義に含めないことを検討します。
  • 作成できる代替階層の数が制限されているため、データ入力キューブ(BSO)の場合は、データ・マップを使用してレポート・キューブ(ASOキューブ)にデータを移動し、そのキューブからインサイトを生成することがベスト・プラクティスとなります。
  • ASOキューブの場合、予測インサイトでは、スライス定義にレベル0メンバーのみが含まれている必要があります。または、動的計算の親メンバーの予測インサイトを生成するには、自動予測を有効にしないでください。つまり、BSOで予測を実行し、その結果をASOに移動します。