承認ユニットの移動パスの変更

承認ユニットの所有者と確認者およびその親を選択する場合、承認ユニットの移動パスを設定します(承認ユニットの移動パスを参照)。ただし、場合によっては、予算計算結果により、次に予算を確認する担当者が変更されます。たとえば、販売グループの給与が前年度の予算を10%超多い場合、次の確認者以外の担当者による承認が必要になることがあります。このような場合、予算のリダイレクトを自動化するには、これらの例外がないかをテストするデータ検証ルールに条件およびアクションを追加してから、必要に応じて移動パスを変更します。また、データ検証ルールを使用することにより、承認ユニットにデータ・エラーがあるときに承認ユニットが次の確認者に移動するのを阻止できます。

承認ユニットの移動パスを変更するには:

  1. データ検証ルールを作成または選択します(データ検証の管理を参照)。
  2. データ検証ルール・ビルダーで、「セルの処理」アイコンをクリックして移動パス条件を作成し、予算計算がこれらの条件を満たさないときに実行するアクションを指定します。
  3. 次のいずれかのアクションを選択します。
    • 移動パスの更新: 設定した条件がトリガーされたときに確認者または所有者を移動パスに追加する移動パス条件を作成します。

    • 移動しない: 承認ユニットが次の確認者に移動するのを阻止します。通常、このアクションは予算内に無効なデータがあることを示します。

  4. 「セルの処理」ダイアログ・ボックスの「承認」の下で、「追加」をクリックして移動パス条件を追加します。

    移動パス条件は、リストされている順序で処理されます。移動パス条件をリスト内で上下に移動するには、上矢印アイコンおよび下矢印アイコンを使用します。

  5. オプション: 移動パス条件を複製するには:
    1. 移動パス条件を選択し、「コピー」をクリックします。
    2. リスト内でコピーした移動パス条件より前にある移動パス条件を選択し、「貼付け」をクリックして、コピー済移動パス条件を追加します。
  6. オプション: 移動パス条件を削除するには、「削除」をクリックします。
  7. 「承認ユニット階層」および「承認ユニット」で、「メンバー・セレクタ」アイコンをクリックし、移動パス条件が影響する承認ユニット階層および承認ユニットを選択します。
  8. 「移動パスの条件」で、「移動パスの条件」で選択した承認ユニットについて移動パスを変更する位置を指定します。選択:
    1. 「位置」で、「承認ユニット」で選択した承認ユニットについて移動パスを変更する位置を指定します。選択:
      • : 「移動パスの条件」で指定した承認ユニットに所有権が到達する前に、代替の所有者または確認者を挿入します。

      • : 「移動パスの条件」で指定した承認ユニットに所有権が到達した後で、代替の所有者または確認者を挿入します。

      • 前および後: 「移動パスの条件」で指定した承認ユニットに所有権が到達する前または後に、代替の所有者または確認者を挿入します。

    2. 「移動パスの条件」「承認ユニット」列で「メンバー・セレクタ」アイコンをクリックし、「位置」で選択したアクションが影響する承認ユニットを選択します。

      注:

      選択した承認ユニットは、直前のステップで選択した承認ユニットの祖先である必要があります。祖先でない承認ユニットを選択すると、承認ユニット階層の検証時に移動パス条件が評価されません。

  9. 「割当て」列で、代替の各所有者および確認者の役割とユーザー・タイプ、およびユーザーまたはUDAと、ルールの例外が発生したときに通知対象とするユーザーを選択します。
    1. 「役割」で、次を選択します。
      • 代替の所有者を選択するには「所有者」

      • 代替の確認者を選択するには「確認者」

      • 通知されるユーザーを選択するには「通知されたユーザー」

    2. 「タイプ」で、次を選択します。
      • 代替ユーザーを指定するには「ユーザー名」

      • ディメンションを選択しUDAに割り当てられた接頭辞を入力するには「UDAから」

    3. 「ユーザー」で、次を指定します。
      • 「ユーザー名」には、代替ユーザーの名前を指定、またはユーザー・セレクタから1つを選択

      • 「UDAから」には、「ディメンションの選択」ドロップ・ダウンからディメンションを選択してから、UDAがユーザー名を含む(たとえばProdMgr:)ことを示す、UDAで使用された接頭辞を指定

        注:

        スペースも含めて、UDAの作成時に割り当てられたのと同じ接頭辞が指定されたことを確認します。たとえば、接頭辞とユーザー名の間にスペースがある場合(ProdMgr Kim)、ProdMgrの後にスペースがあることを確認します。

  10. オプション: 承認ユニットの移動パスの変更に関係するユーザーに対するメッセージを指定します。
    1. 次で「編集」アイコンをクリックします。
      • 送信者メッセージ: 移動パスの変更時に承認ユニットを移動するユーザーに送信する電子メールのメッセージ・テキストを入力します。

      • 確認者メッセージ: ルールの例外のために承認ユニットを受信して確認するユーザーに送信する電子メールのメッセージ・テキストを入力します。

    2. 「OK」をクリックし、メッセージを保存します。

    入力したテキストは、承認ユニットがステータスを変更する際に送信されるメッセージに追加されます。

  11. 「OK」をクリックして移動パス条件を保存し、データ検証ルールの作成に戻ります。