VariancePercent/VarPer

VariancePercentは、現在の勘定科目の勘定科目タイプに基づいて指定された値の差異をパーセントで評価する財務関数です。収益、フロー、資産、または残高の勘定科目では、正の結果は増加を示すため、正数で表示されます。費用または負債の勘定科目では、正の結果は減少を示すため、負数で表示されます。

構文:

VarPer (reference1, reference2)

ここで、reference1reference2は、VariancePercent関数の結果を計算する勘定科目ディメンションと同じディメンションのメンバーである行、列またはセルへの参照です。

計算結果

次の表に、UDAの勘定科目を、VariancePercent関数で計算した結果を示します。

表B-27 VariancePercent関数を使用した場合の計算結果

列A 列B VarPer ([A] , [B])=0 VarPer ([A] , [B])>0 VaPer ([A] , [B])<0

資産

資産

0

正の値を戻します

負の値を戻します

負債

負債

0

負の値を戻します

正の値を戻します

資本

資本

0

正の値を戻します

負の値を戻します

収益

収益

0

正の値を戻します

負の値を戻します

費用

費用

0

負の値を戻します

正の値を戻します

VariancePercentの動作

  • VariancePercent関数は、同じ勘定科目の種別間での比較を要求します。販売と費用など、2つの勘定科目の種別間で比較すると、VariancePercent関数は、勘定科目の種別の論理を適用せず、単純な計算を実行します。例:

    表B-28 2つの勘定科目の種別を比較する場合のVariancePercent関数の計算結果

    販売 費用 結果

    -400

    100

    -5.

  • VariancePercent関数を勘定科目タイプ以外のディメンションに適用すると、実行時に#ERRORを戻します。

  • #MISSINGのセルは、Ifnonnumberプロパティを指定していないかぎり、ゼロ(0)として扱われます。

VariancePercent関数で使用できる参照は、セル、列または行のみです。

表B-29 VariancePercent関数の構文の例

構文

列を参照する構文の例

VarPer ([A], [B])

行を参照する構文の例

VarPer ([3], [4])

セルを参照する構文の例

VarPer (Cell [3,A], [3,B])

次に、列A (実績)と列B (予算)のVariancePercentを計算する例を示します:

VarPer([A],[B]) 

列を比較する場合のVariancePercent関数の結果の例

この例では、次のレポートが作成されます:

列を比較する場合のVariancePercent関数の結果の例