承認ユニットのステータスは、確認者が予算を別の確認者に渡すたびに変更されます。承認ユニットのステータスは、確認者が予算を別の確認者に送信するときに取るアクションに基づきます。
注:
親承認ユニットのステータスを変更すると、その子も、「最初のパス」状態時に除外されているかまたはすでに承認されている場合を除いて、すべて変更されます。
承認ユニットのステータスを変更するには:
作成: 選択されたすべての承認ユニット(すべての子孫を含む)の所有権を、承認ユニット階層においてその承認ユニットに定義された最初の所有者に変更します。
注:
承認ユニットの最初の所有者は、「分配」テンプレートと「ボトム・アップ」テンプレートとでは異なります。「分配」テンプレートの場合、最初の所有者は承認ユニット階層の最上位の所有者です。「ボトム・アップ」テンプレートの場合、最初の所有者は承認ユニット階層の最下位の所有者です。
開始: 予算プロセスを開始し、承認ユニットのステータスを「初回パス」に変更します。
上位へ移動: 確認のため、承認ユニットを別のユーザーに渡します。このアクションでは、初めて承認ユニットの所有権が割り当てられ、次回からは承認ユニットの所有権がある確認者から別の確認者へと転送されます。「上位へ移動」により、現在の所有者による暗黙のサインオフが行われ、承認ユニットのステータスが「レビュー中」に変更されます。
除外: 予算プロセスから承認ユニットを除外します。
拒否: 承認ユニットが直前の所有者による追加作業を必要とすることを示します。「拒否」では、通常、以前の所有者による別の繰返しの作成が必要となります。デフォルトでは、「拒否」によって承認ユニットの所有権が直前の所有者に戻りますが、次の所有者を選択できます。「拒否」により、承認ユニットのステータスは「未サインオフ」に変更されます。
承認: 承認ユニットを承認し、そのステータスを「承認済」に変更します。「分配」または「ボトム・アップ」テンプレートを使用する場合は、移動パスの最後の所有者のみが、承認ユニットを承認できます。「フリー・フォーム」テンプレートを使用する場合は、「未開始」を除くすべてのステータスの承認ユニットを承認できます。移動パスの最後の確認者のみ、「未サインオフ」または「初回パス」ステータスから承認できます。
確認者は、承認ユニットを承認することで、暗黙にサインオフしたことになります。通常、承認ユニットは1度のみ承認されます。ただし、管理者は承認済の承認ユニットを再度開くことができます。
委任: 移動パスに含まれていないユーザーに所有権を渡します。「所有者」からユーザーを選択して、そのユーザーに所有権を渡します。指定したユーザーは、完了時に「上位へ移動」を選択して、移動パス上の最初の承認者に予算を返します。このアクションは、「ボトム・アップ」および「配分」テンプレートで使用できます。
所有権の取得: 承認ユニットの所有者、および選択した親承認ユニットの下のすべてのレベル0の承認ユニットの所有者になります。現在のユーザー、および承認ユニット階層の現在の承認ユニット所有者より上位のユーザーに使用可能です。
凍結: 派生する承認ユニットで関連するすべてのデータをロックします。このアクションにより、すべての関連データが読取り専用となりますが、承認ユニットの所有権は変わりません。
「分配」、「子に分配」または「所有者に分配」: 承認ユニットの所有権を複数のユーザーに渡します。分配アクションの動作は、承認ユニット階層における予算の現在の場所によって異なります。これらのアクションは、「分配」テンプレートを使用する場合の承認ユニット階層に対するアクションです。
「分配」は、所有権を、承認ユニット階層の現在のレベルのメンバーに割り当てます。「子に分配」は、承認ユニットの所有権を現在の所有者の子に割り当てます。「所有者に分配」は、承認ユニットの所有権を承認ユニット階層作成時に定義されたレベル0の所有者に割り当てます。
サインオフ: 承認ユニットをサインオフします。「サインオフ」では承認ユニットの所有権は転送されませんが、状態が「サインオフ済」に変更されます。
送信: 承認ユニットを次のレベルに送信します。
最上位に送信: 階層内で定義された最上位のユーザーに所有権を付与します。
再度開く: 承認された承認ユニットを再度開きます。