税引当プロセス

Tax Reportingプロセスでは、当会計年度の初めから今日までの数字に基づいて完全な税引当の準備を行えます。グローバルな引当プロセスは、使用する報告基準(たとえば、US GAAPやIFRSなど)およびローカル通貨を使用し、法的エンティティ・レベルで開始されます。

次のフローチャートに、Tax Reportingの税金プロセスの詳細を示します。


税引当プロセス

プロセスを開始するには、管理者が法的エンティティ別の試算表データをTax Reportingにインポートします。

データがロードされたら、管理者は税金自動化プロセスを実行して試算表のデータ(税引前純利益、および選択した永久差異、一時差異など)を引当スケジュールにロードおよび移入します。

税金自動化プロセスが完了したら、あらかじめ作成してあったデータ・フォームを使用して、あるいはOracle Smart View for Officeからの送信によって残りのデータを入力します。このデータには次のようなものがあります。

  • 税率
  • 税引前利益調整または組替えの非自動化金額
  • 永久差異および一時差異の非自動化金額
  • その他の引当項目
  • 申告額の未払処理調整金額
  • 税金勘定科目ロールフォワードの手動アクティビティ(たとえば、支払、払戻、組替えなど)
  • 試算表内にある可能性のある差異(たとえば、食事接待費に含まれる出張費用)を除去するための自動化金額に対する調整

自動および手動の金額が入力されたら、システムで次の計算が行われます。

  • 当期引当
  • 繰延引当
  • 繰延税金ロールフォワード
  • 税金勘定科目ロールフォワード
  • レポート通貨およびローカル通貨での有効税率調整

アプリケーションで、次のフォームおよびレポートが使用可能です。

  • 当期引当
  • 一時差異ロールフォワード
  • 繰延税金ロールフォワード
  • 有効税率調整 - 連結
  • 有効税率調整 - 法定
  • 税金勘定科目ロールフォワード
  • 税金仕訳(Smart Viewを使用し、税金勘定科目ロールフォワードに基づく)
  • 税金の注記(Smart Viewを使用し、当期引当および繰延税金ロールフォワードに基づく