「承認」ページで、ロック・ステータスとロックおよびロック解除エンティティを参照できます。また、データ・ステータス・フォームでは、ロック・ステータスと計算ステータスを表示できます。
データ・ロード・プロセスでは、ロックされているエンティティはロードされません。エンティティがロックまたは承認されると、仕訳の送信、転記、転記の戻し、またはそのエンティティを含むデータ・フォームの変更はできません。また、ロックされたエンティティに対して連結または換算のシード済ビジネス・ルールおよびオン・デマンド・ルールを実行することもできません。
「期間別拡張組織」が有効になっている場合、共有エンティティの1つのインスタンスの承認ユニットがロックされていると、そのインスタンスのステータスに関係なく、どのインスタンスにも共通データを入力できません。ただし、ノード・データは、承認ユニットがロックされているインスタンスに対してのみロックされます。
親がロックされている場合は、ノード・データも非アクティブなエンティティに入力できなくなることに注意してください。
ロックおよびロック解除プロセスの詳細は、次のビデオをご覧ください。
エンティティをロックまたはロック解除するには、ロックするエンティティを含む承認ユニット階層を作成する必要があります。デフォルトで、Financial Consolidation and Closeには、地域合計という名前の承認ユニットがあります。
エンティティをロックまたはロック解除するには、サービス管理者またはパワー・ユーザーである必要があります。アプリケーションが作成されると、「FCCS_Total Geography」承認ユニットに対して所有者が自動的に定義されます。所有者はサービス管理者と同じです。
所有者が有効なサービス管理者または承認ユニット階層内のエンティティへの書込みアクセス権を持つパワー・ユーザーである場合は、デフォルトの承認ユニット階層「FCCS_Total Geography」の所有者情報を変更できます。
確認者はオプションであるため、「FCCS_Total Geography」の確認者を定義する必要はありません。「FCCS_Total Geography」のすべての子孫は、承認ユニット階層内の個々のエンティティに対して異なる所有者または確認者を設定していないかぎり、親と同じ所有者情報を継承します。
「FCCS_Total Geography」の外部で階層を作成する場合は、その階層の有効な所有者を定義する必要があります。
エンティティのロック
次の条件が満たされる場合にのみデータをロックできます。
エンティティの計算ステータスは、「OK」、「データなし」または「システムの変更」である必要があります。計算ステータスが「影響」のエンティティをロックすることはできません。
「期間別拡張組織」が有効になっている場合、計算ステータス条件は、共通データを表す「計算ステータス」とノード・データを表すノード・ステータスの両方に適用されます。「計算ステータス」は共有エンティティのすべてのインスタンスで同じになりますが、ノード・ステータスは共有エンティティの各インスタンスに固有になります。
前の期間データは、ロックされている必要があります。たとえば、2月の期間のエンティティをロックできるのは、1月のエンティティがロックされている場合のみです。
エンティティをロックするには:
ホーム・ページで、「承認」をクリックします。
地域合計承認ユニットを選択します。
デフォルトでは、地域合計承認ユニットのステータスは「未同期」であり、同期させる必要があります。
「同期」アイコンをクリックして、承認ユニットを同期します。
注:
エンティティを追加または削除するたびにこのステップを繰り返し、データベースのリフレッシュを実行する必要があります。承認ユニットを開始するには、「ナビゲータ」アイコンをクリックして、「承認の管理」を選択します。
承認ユニットを開始しない場合、その承認ユニット内のエンティティは「未開始」ステータスのままとなります。
開始する「シナリオ」、「年」および「期間」を選択して、「実行」をクリックします。
右側の「表示」リストから、「ツリー・ビュー」を選択します。
「FCCS_Total Geography」が表示されるまで、地域合計を展開します。
「FCCS_Total Geography」は「未開始」の状態です。
「開始」をクリックし、「FCCS_Total Geography」を開始します。
その後、これは、そのすべての子孫とともに「ロック解除済」状態に変わります。
ホーム・ページで、「承認」をクリックします。
ロックされていない承認ユニットをクリックします。
「ステータスの変更」ページで、「ステータスの変更」をクリックしてステータスを「ロック済」に変更します。
「完了」をクリックします。
ロックまたはロック解除プロセス中にエラーが発生した場合、「承認」ページの承認ユニットの横に「失敗」ステータスが表示されます。リンクをクリックして詳細な検証レポートを表示し、エラーを解決します。
エンティティのロック解除
ある期間のデータをロック解除できるのは、次の期間がロック解除されている場合のみです。たとえば、2月のエンティティをロック解除できるのは、3月のエンティティがロック解除されている場合のみです。
「ロック解除」または「単独ロック解除」オプションを選択できます。
ロック解除 - 親エンティティに対して「ロック解除」アクションを選択すると、親エンティティとそのすべての子孫がロック解除されます。
単独ロック解除 - 親エンティティに対して「単独ロック解除」アクションを選択すると、親エンティティのみがロック解除され、その子孫はロック解除されません。
エンティティをロック解除してそのエンティティの所有者を選択する場合は、現在の所有者も含めて、以前の移動パス内の任意の所有者を選択できます。所有者に対して「自動」オプションを選択すると、新しい所有者はエンティティの現在の所有者になります。
エンティティをロック解除するには:
「承認」ページで、ロックされた承認ユニットをクリックします。
「ステータスの変更」ページで、「アクション」ドロップダウンからオプションを選択します。
ロック解除 - 親エンティティおよびそのすべての子孫をロック解除します
単独ロック解除 - 親エンティティのみをロック解除します。
「完了」をクリックします。
ロックまたはロック解除プロセス中にエラーが発生した場合、「承認」ページの承認ユニットの横に「失敗」ステータスが表示されます。リンクをクリックして詳細な検証レポートを表示し、エラーを解決します。
新規エンティティのロック
階層に新しいエンティティを追加すると、同期プロセスの一環としてロックが実装されます。新しいエンティティは、前期間のその親からロック済ステータスを継承します。親がロックされているアプリケーションの最初の期間からチェックが実行されます。親がロックされている場合は、新しいエンティティが自動的にロックされます。
「期間別拡張組織」が有効になっている場合、共有エンティティの新しいインスタンスは新しいエンティティとして取り扱われます。
次の条件が満たされた場合、エンティティ(または共有エンティティの新しいインスタンス)はロックされます:
新しいエンティティのステータスは「NODATA」および「未開始」です。
新しいエンティティの親は「ロック済」です。
新しいエンティティの前期間は「ロック済」です。
新しいエンティティをロックする必要がない場合は、新しいエンティティのロックを手動で解除する必要があり、これによって、親のロックが解除されることになります。
新しいエンティティ(または共有エンティティの新しいインスタンス)を追加すると、メタデータを変更したことになるため、承認ユニット階層は「未同期」ステータスになります。
承認ユニット階層を同期するには:
アプリケーション内のすべての承認ユニット階層が同期され、エンティティが複数の階層に属している場合の競合が回避されます。
ジョブ・リストには、処理中の各承認ユニット階層のステータス、およびエラーの詳細が含まれています。
エンティティを開始するためのガイドライン
エンティティが承認ユニット階層の一部であり、承認ユニット階層がシナリオ/年/期間の組合せに割り当てられている場合、エンティティは確認プロセスに参加しているとみなされます。
エンティティが承認ユニット階層の一部でない場合、または承認ユニット階層がどのシナリオ/年/期間にも割り当てられていない場合、エンティティは確認プロセスに参加しているとみなされません。
確認プロセスに参加するエンティティでは、エンティティが確認プロセスを開始した後(ステータスは、連結テンプレートの場合は「ロック解除済」、ボトム・アップ・テンプレートの場合は「レビュー中」)にのみ、エンティティへのデータ入力が許可されます。このチェックは、ロックされた親への影響を回避するために行われます。したがって、エンティティに対するデータを入力する前に、エンティティを開始する必要があります。
「期間別拡張組織」が有効になっている場合、エンティティの1つ以上のインスタンスが確認プロセスを開始した後(ステータスは、連結テンプレートの場合は「ロック解除済」、ボトム・アップ・テンプレートの場合は「レビュー中」)にのみ、エンティティへの共通データ入力が許可されます。エンティティの特定のインスタンスが確認プロセスを開始した後にのみ、エンティティへのノード・データ入力が許可されます。
エンティティの開始に関するこのガイドラインは、すべてのデータ変更プロセスに適用されます。これには、データ・フォームおよびSmartViewを介したデータ入力、データ・ロード、データのコピーとクリア、仕訳の転記、補足データの転記、連結、換算およびオンデマンド・ルール計算が含まれます。
履歴データをロードしているためにエンティティを開始していない場合、エンティティが開始されないかぎりシステムによってデータ入力が防止されるため、データのロードに影響します。履歴データのロード中および突合せ中に確認プロセスを開始しない場合は、承認ユニット階層の承認ユニット割当を手動で削除できます。エンティティのロック準備が整った場合は、承認ユニット階層の割当を手動で追加し、確認プロセスを開始する必要があります。
「期間別拡張組織」が有効になっている場合の非アクティブ・エンティティのガイドライン
「期間別拡張組織」が有効になっていて、承認ユニット階層内のエンティティに非アクティブな連結メソッドが割り当てられている場合は、階層の依存関係が変更されます。
非アクティブなエンティティとその親の間に、階層の依存関係が渡されることがない「ブレークポイント」が作成されます。非アクティブなエンティティとそのサブ階層は、独立した階層と同様に取り扱われます。非アクティブなエンティティをロックまたはロック解除すると、そのエンティティとそのアクティブな子孫がロックまたはロック解除されますが、その祖先には影響しません。非アクティブなエンティティの祖先をロックまたはロック解除しても、その非アクティブ・エンティティやその子孫には影響しません。
共有エンティティのいずれかのインスタンスがロックされている場合、その共有エンティティの非アクティブなインスタンスへの共通データ入力は禁止されます。非アクティブなインスタンスまたはその親がロックされている場合、共有エンティティの非アクティブなインスタンスへのノード・データ入力は禁止されます。共有エンティティのロック解除された非アクティブなインスタンスでは、共通データの入力は、その共有エンティティの他のすべてのインスタンスがロックされていなければ可能ですが、ノード・データを入力するには、(非アクティブな子を含むすべての子エンティティのノード・データ入力によって影響を受ける)親もロック解除されていることが必要になります。
次の図は、アクティブ/非アクティブなエンティティの例です。
この例では、開始する最上位エンティティを選択します。
P1が非アクティブであるため、P1とそのすべての子孫はスキップされます
P2とE4は含められます
P2AとE5が非アクティブであるため、P2Aとその子孫およびE5はスキップされます
P3は含められますが、E6は非アクティブであるためスキップされます
まとめると、開始プロセスに含められるエンティティは、最上位エンティティ、P2、E4、P3です。
次の承認アクションでは、アクティブ/非アクティブのステータスが考慮されることに注意してください:
開始
除外
上位へ移動
承認
ロック
ロック解除