Tax ReportingでのOCIオブジェクト・ストレージの設定

Tax Reportingで、タスク・マネージャおよび補足データ・マネージャの添付用にOCIオブジェクト・ストレージを設定するには:

  1. 「ナビゲータ」に移動して、「ツール」の下の「接続」をクリックします。

    「接続の管理」ページが表示されます。

  2. 「作成」をクリックして接続を作成します。

    「接続を作成するためのプロバイダの選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「その他のWebサービス・プロバイダ」をクリックします。

    「接続詳細の入力」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 次の詳細を指定します:
    • 接続名: オブジェクト・ストレージ接続の名前。
    • 説明: 接続に関する簡単な説明。
    • URL: オブジェクト・ストレージ・バケットURL。これは、Oracle Object Storage CloudバケットのURLです。
    • 「ユーザー」および「パスワード」: Oracle Cloud InfrastructureTax Reporting用に作成したユーザー名およびパスワード。

      Note:

      ユーザーがフェデレーテッド・アイデンティティ・プロバイダで作成された場合は、ユーザー名の前にフェデレーテッド・アイデンティティ・プロバイダ名を付ける必要があります。例: oracleidentitycloudservice/username。パスワードについては、ログイン・パスワードではなく、認証トークンをパスワードとして使用する必要があります。
  5. 「保存して閉じる」をクリックして、オブジェクト・ストレージ接続詳細を保存します。
  6. 「ホーム」 > 「アプリケーション」 > 「タスク・マネージャ」に移動します。
  7. 「システム設定」タブをクリックします。

    「システム設定の管理」ページが表示されます。

  8. 「オブジェクト・ストレージ」をクリックして、「接続」ドロップダウン・リストから、オブジェクト・ストレージ接続を選択します。

    「バケットURL」は自動的に移入されます。

    URLフォーマットはhttps://swiftobjectstorage.region_identifier.oraclecloud.com/v1/namespace/bucket_nameで、内容は次のとおりです:
    • region_identifierは、ホストしているOracle Cloud Infrastructure (OCI)です
    • region.namespaceは、すべてのバケットとオブジェクトの最上位のコンテナです。各Oracle Cloud Infrastructureテナントには、アカウントの作成時に、システムによって生成された一意のObject Storage名前空間名が割り当てられます。テナンシの名前空間名(axaxnpcrorw5など)は、すべてのリージョンで有効です
    • bucket_nameは、データとファイルを保存する論理コンテナの名前です。バケットはコンパートメントの下に整理され、維持されます。

    URLの例: https://swiftobjectstorage.us-ashburn-1.oraclecloud.com/v1/epmcloud/fccsAttachments

    バケット内にフォルダを作成した場合、URLフォーマットはhttps://swiftobjectstorage.us-ashburn-1.oraclecloud.com/v1/epmcloud/bucket_name/folder_nameとなり、folder_nameは、データを含むフォルダの名前です。

  9. 「検証および保存」をクリックします。接続が適切に機能していることを確認するために検証され、テスト・ファイルの作成および読取りが行われます。

    オブジェクト・ストレージの確認ダイアログ・ボックスが表示されます。

  10. 「続行」をクリックします。すぐにバッチ・ジョブが開始され、現在データベース内に存在する添付が、指定されたオブジェクト・ストレージの場所に移動されます。これ以降、すべての添付は、データベースではなくオブジェクト・ストレージの場所に保存されます。添付がオブジェクト・ストレージの場所に格納されると、データベースに戻すことはできません。
  11. 既存の顧客であるか、OCIオブジェクト・ストレージおよびTax Reportingを初めて設定する新規顧客であるかに応じて、統計が次のように表示されます:
    • 移行済添付の数: 移行された添付の数。

    • 移行済添付のサイズ(MB): 移行された添付のサイズ。

    • 保留中添付の数: 移行が引き続き保留されている添付の数。

    • 保留中添付のサイズ(MB): 移行が保留されている添付のサイズ。

    • すべての添付の数 : システム内の添付の合計数(移行済添付、移行保留中添付および新規に追加された添付を含む)。

    • すべての添付のサイズ(MB): システム内のすべての添付のサイズ

    Note:

    テスト環境から本番環境に移行した後、接続詳細の手動ステップを更新しない場合、アプリケーション内で添付をアップロードおよびダウンロードすると、エラーが発生します。ダウンロードは0バイトで行われ、アップロードでは検証エラーが発生します。
    • 既存の顧客である場合、Tax ReportingデータベースからOCIオブジェクト・ストレージへの添付の移行に関する統計が表示されます。添付の移動に合せて統計が増分されます。

      Tax Reportingでは、データベースから添付が取得され、OCIオブジェクト・ストレージの設定したバケット内にファイルが移動されます。これは、バケットURLと、Oracle Cloud InfrastructureTax Reporting用に作成したユーザー名およびパスワードに基づいて実行されます。添付はデータベースからOCIオブジェクト・ストレージに移動された後、データベースから削除されます。

      初回移行の後、添付のアップロードおよびダウンロードはOCIオブジェクト・ストレージに対して格納および取得されます。

    • Tax Reportingを初めて使用する場合、既存の添付をOCIオブジェクト・ストレージに移動していないため、表示される統計の多くはゼロと表示されます。

    統計のサンプル・スクリーンショットは次のようになります。

    統計

「リセット」をクリックすると、機能した最後の接続にリセットされます。

構成の問題のトラブルシューティング

OCIオブジェクト・ストレージの設定時に次のエラーが表示される場合は、バケットURLまたは資格証明に問題がある可能性があります:

エラー: 指定されたURLおよび資格証明を使用してオブジェクト・ストレージ・サービスに接続できません。

cURLまたはPostmanなどの任意のRESTクライアントを使用して、バケットURLおよび資格証明をテストします。

cURLコマンドの書式は次のとおりです: curl <bucket URL> -u "<username>:<password>"

次に、URLおよび資格証明をテストするcURLコマンドの例を示します:

curl https://swiftobjectstorage.us-ashburn-1.oraclecloud.com/v1/epmcloud/taskAttachments -u "username:password"