Tax Reportingには、複数通貨アプリケーションの通貨換算が用意されています。デフォルトの換算プロセスでは、フロー勘定には期別換算メソッドが、残高勘定には年次累計メソッドが適用されます。
連結プロセス中の換算
データの連結時、親エンティティのデフォルト通貨が子エンティティと異なる場合に、通貨の換算が行われます。親通貨への換算は、連結プロセスの一環として行われます。ディメンション名(エンティティ)の子であるエンティティの親通貨は、アプリケーションの作成時に選択されたシステム通貨とみなされます。
換算の実行時、ソース・データが連結されていない場合や影響を受けるデータがある場合は、換算前にデータが自動的に連結されます。
レポート通貨への換算
データを特定のレポート通貨に換算する場合は、ターゲットのレポート通貨を選択して換算を実行します。レポート通貨換算に使用できるのは、レポート用に有効化されている通貨のみです。すべてのレポート通貨には、USD_Reportingのように、_Reportingという接尾辞が付きます。
レポート通貨への換算はすべての期間に対して必要です。現行年度の前期間がまだ換算されていない場合、これらは、選択した期間の前に換算されます。まだ完全に換算されていない前年度がある場合、まだ完全に換算されていない各年度を順に換算してから、現行年度を換算する必要があります。
各エンティティは、相互に独立して換算されます。
一部の換算計算は累積する性質があるため、エンティティのエンティティ通貨でも親通貨でもないレポート通貨に対する換算は、年度の最初の期間から実行することをお薦めします。
換算されるのは、エンティティ入力とエンティティ連結のみです。比率、消去およびコントリビューションは「レポート通貨」に表示されません。
為替レート
「レート・キューブ」には、変換元通貨から変換先通貨に関するすべての為替レート・データが含まれます。履歴レート勘定科目に上書きレートや上書き金額がない場合、換算にはグローバル為替レートが使用されます。
計算に使用されている為替レートは、事前定義済のデータ・フォームで表示できます。また、事前定義済のフォームを使用して、為替レートや上書きレートを入力することも可能です。