Tax Reportingでは、各シナリオ、期間、エンティティおよび親エンティティの組合せの計算ステータスが保持されています。計算ステータスは、データを換算または連結する必要があるかどうかを示します。算出ステータスは、次のことが原因で変わることがあります。
表20-2 連結ステータス
ステータス | 説明 |
---|---|
OK |
データは問題ありません。指定されたディメンションのデータはいずれも変更されていません。 |
データなし |
指定したディメンションのデータは存在しません。 |
影響 |
データが前回の生成以降に変更されているため、再連結をしてそのステータスを「OK」に変更する必要があります。これは、基本エンティティのデータ変更が親エンティティに影響する場合に発生します。 |
換算が必要 |
エンティティ通貨データが変更されたか、連結されました。換算値が最新ではない可能性があります。 |
システム変更 |
メタデータが変更されました。データベースのリフレッシュ後、「OK」ステータスが「システム変更」ステータスに変更されます。 「システム変更」ステータスは、アプリケーション・メタデータの進化に伴う履歴期間に許容されるステータスです。 |
実行時プロンプトで指定された期間を連結/換算する前に、以前の期間のいずれかが「影響」ステータスであるかどうかが確認されます。前年(実行時プロンプトで指定された、連結/換算対象の年の前)のP12が「影響」の場合、連結/換算は失敗し、ユーザーはまず前年を連結するよう求められます。現在の年(実行時プロンプトで指定された、連結/換算対象の年)における以前の期間が「影響」になっている場合は、ユーザーが連結/換算実行時プロンプトでそれらの影響を受けた以前の期間を明示的に指定しなくても、連結スコープにそれらの期間が自動的に含められます。
「システム変更」ステータスである以前の期間は、連結/換算実行時プロンプトでシステム変更期間が明示的に指定されていないかぎり、連結/換算スコープに自動的に含められます。
たとえば、Actual/FY21/LE101の期間P2 - P12が「影響」ステータスで、P1期間が「システム変更」であるとします。Actual/FY21/P12/LE101の連結がトリガーされると、P2からP12のみが連結され、P1は「システム変更」ステータスのままです。必要に応じて、Actual/FY21/P1/LE101のP1を明示的に連結できます。