CRM統合用のカスタム・ログインURLの作成

EloquaアセットをSalesforce.com CRMのアセットにリンクして、両方のシステムの情報を更新するには、特別なEloquaログインURLを使用する必要があります。

https://login.eloqua.com/を使用してEloqua環境にログインしている場合は、ユーザー・インタフェースをナビゲートせずに、アプリケーションの特定の領域に移動できるようにURLをカスタマイズして、アプリケーションに直接ログインできます。

: 自動的にログインしてレポートに直接移動する場合は、URLの末尾にパラメータを追加できます。これによって、ユーザーはEloquaにログインした後に直接インサイトにルーティングされます。

EloquaログインURLのカスタマイズ

EloquaのログインURLをカスタマイズする方法は3つあります。使用する方法は、組織に実装されているセキュリティ・モデルによって決まります。すべての方法でログイン・セキュリティが確保されますが、CRMシステムを介した認証を使用できるため、認証方法は自動ログインまたはセキュリティ・アサーション・マークアップ言語(SAML)を使用して構成できます。Eloquaにログインするための3つのオプションについては、後続の各項で説明します。

自動ログインの使用

Eloquaインスタンスに最初にログインするときに「記憶させる」チェック・ボックスを選択すると、そのEloqua環境で使用する会社名、ユーザー名およびパスワードを保存できます。

次回にそのページにアクセスする際は(対応するCookieをコンピュータから消去していないかぎり)、会社、ユーザー名およびパスワードが予め挿入されます。

Eloquaインスタンスに最後にログインしたときに、ログイン画面で「記憶させる」オプションを有効化した場合、ログイン画面を回避するのに必要な修飾子(パラメータ)はautologin?のみです。次に例を示します。

  • https://login.eloqua.com/autologin?Url={Url}
  • https://login.eloqua.com/autologin?SiteId={SiteId}&Url={Url}
  • https://login.eloqua.com/autologin?LoginPrefix={LoginPrefix}&Url={Url}

前述の構文例に示すように、ログインした後は、アプリケーション内の特定のページに自動的にリダイレクトされるようにできます。アプリケーション内の目的のページに直接アクセスする方法と、Cookie Verified Password (CVP)形式を使用する方法の唯一の違いは次のとおりです。

  • CVP形式のURLではLoginPrefix=またはSiteID=のいずれかの入力が必須ですが、自動ログインのURLではこれらのパラメータはオプションです。
  • ユーザー名およびパスワードは、前回のログイン時にコンピュータのCookieに保存されているため、自動ログインのURLでこれらの情報は使用されません。
  • CVPリンクでは暗号化されたパスワードが必要ないため(以前に資格証明を保存した時点からCookieにすでに保存されています)、My Oracle SupportからEloqua製品サポートに接続する必要がありません。

次のURLは、CVP形式のURLについて説明した前の項の最後に示したURLと同じ機能を実行しますが、ログイン資格証明は表示されません。

  • https://login.eloqua.com/cvp?SiteId=10011&Username=Orion.Full&Password=B1D8C85F3E2DBB3CE2757F6AD56306333EA4D641F8FB441FFCAB17928CBB57D9&Url=FlexReports%2FDisplayReport2.aspx%3FStandardReportID%3D1297%26EmailAddress%3Dintegration.testing%2540eloqua.qa.com%26ShowPrintOption%3DTrue
  • https://login.eloqua.com/cvp?SiteId=10011&Username=Orion.Full&Password=B1D8C85F3E2DBB3CE2757F6AD56306333EA4D641F8FB441FFCAB17928CBB57D9&Url=FlexReports%2FDisplayReport2.aspx%3FStandardReportID%3D1297%26EmailAddress%3Dintegration.testing%2540eloqua.qa.com%26ShowPrintOption%3DTrue
  • https://login.eloqua.com/cvp?LoginPrefix=ORNT&Username=Orion.Full&Password=B1D8C85F3E2DBB3CE2757F6AD56306333EA4D641F8FB441FFCAB17928CBB57D9&Url=FlexReports%2FDisplayReport2.aspx%3FStandardReportID%3D1297%26EmailAddress%3Dintegration.testing%2540eloqua.qa.com%26ShowPrintOption%3DTrue

注意: Eloquaへのこの自動ログイン方法を使用しようとしていて、まだログイン資格証明を保存していない場合は、警告メッセージが表示されます。

このような場合は、login.eloqua.comにナビゲートして、自分の会社名、ユーザー名および資格証明でログインします。「記憶させる」を必ずクリックしてください。Eloquaをログアウトして再度自動ログインを行うと、情報がCookieと一致した場合は自動的にログインされます。

セキュリティ・アサーション・マークアップ言語2 (SAML2)自動ログインの使用

EloquaインスタンスがCRMシステムと統合されている場合は、SAML2 IDプロバイダ資格証明を使用してEloquaに直接ログインできるURLを作成できます。この方法の認証を使用する利点は、会社の社内セキュリティ・ポリシーをシングル・サインオン(SSO)を軸にして構築でき、1つの統合された環境で、CRM内でEloquaをシームレスに使用できることです。CRMウィンドウ内でEloquaを使用可能にするには、Salesforce (またはその他のCRM)内のインライン・フレーム(iframe)でのEloquaの使用を管理者が有効にする必要があります。そうでない場合も、IDP資格証明を使用してEloquaにログインでき、データは2つのシステム間で共有されます。

SAML2自動ログインURLの許容される構文は次のいずれかです。

  • https://login.eloqua.com/auth/saml2/autologin?SiteId={SiteId}&Url={Url}
  • https://login.eloqua.com/auth/saml2/autologin?LoginPrefix={LoginPrefix}&Url={Url}
  • https://login.eloqua.com/auth/saml2/autologin?SiteId={SiteId}&Idp={IdentityProviderId}&Url={Url}
  • https://login.eloqua.com/auth/saml2/autologin?LoginPrefix={LoginPrefix}&Idp={IdentityProviderId}&Url={Url}

このタイプの自動ログイン機能と、前の2つの項で説明したCVPまたは自動ログインとの違いは次のとおりです。

  • ユーザー資格証明はURLに渡されません。ログイン時にCRMシステムから認証されます。
  • 自動ログイン方法とは異なり、CVPリンクと同様にSiteIDまたはLoginPrefixのいずれかを含める必要があります。
  • CRM (IDプロバイダ)からの認証を使用しているため、IDプロバイダIDも含めることができます。

前の2つの項(CVPおよび自動ログイン)に示したサンプルURLと同様に、1つのURLを使用してアプリケーション内の特定領域に移動する自動ログインURLを作成できます。

https://login.eloqua.com/auth/saml2/autologin?SiteId=10011&Url=FlexReports%2FDisplayReport2.aspx%3FStandardReportID%3D1297%26EmailAddress%3Dintegration.testing%2540eloqua.qa.com%26ShowPrintOption%3DTrue

https://login.eloqua.com/auth/saml2/autologin?LoginPrefix=ORNT&Url=FlexReports%2FDisplayReport2.aspx%3FStandardReportID%3D1297%26EmailAddress%3Dintegration.testing%2540eloqua.qa.com%26ShowPrintOption%3DTrue

https://login.eloqua.com/auth/saml2/autologin?SiteId=10011&Idp=8ee8ff5b-87f0-414a-b247-f17a123855b8&Url=FlexReports%2FDisplayReport2.aspx%3FStandardReportID%3D1297%26EmailAddress%3Dintegration.testing%2540eloqua.qa.com%26ShowPrintOption%3DTrue

https://login.eloqua.com/auth/saml2/autologin?LoginPrefix=ORNT&Idp=8ee8ff5b-87f0-414a-b247-f17a123855b8&Url=FlexReports%2FDisplayReport2.aspx%3FStandardReportID%3D1297%26EmailAddress%3Dintegration.testing%2540eloqua.qa.com%26ShowPrintOption%3DTrue

前述のURLに含まれる情報によって、前のCVPおよび自動ログインの項で説明した類似形式のURLと完全に同じ機能が実行されますが、Eloquaへのログインおよび2つのシステム間の結合の作成には、CRMシステムの認証メカニズムが使用されています。

CVPの使用

警告: このURLには、URLパラメータとしてパスワードが含まれます(ただし、暗号化されています)。このURLを使用するユーザーは、Eloquaアカウントにアクセス可能になります。

CVPは、(標準的なログイン・ページを回避して)Eloquaに自動的にログインするために、特定のパラメータを使用してEloquaログインURLをカスタマイズする方法です。URLの基本形式は次のとおりです。

https://login.eloqua.com/cvp?

次に、CVP形式のURLを作成するために使用できる構文例を示します。

https://login.eloqua.com/cvp?SiteId=%7bSiteId%7d&Username=%7bUsername%7d&Password=%7bPassword%7d&Url=%7bUrl%7dhttps://login.eloqua.com/cvp?LoginPrefix=%7bLoginPrefix%7d&Username=%7bUsername%7d&Password=%7bPassword%7d&Url=%7bUrl%7d

https://login.eloqua.com/cvp?SiteId=%7bSiteId%7d&Username=%7bUsername%7d&Password=%7bPassword%7d&Url=%7bUrl%7dhttps://login.eloqua.com/cvp?LoginPrefix=%7bLoginPrefix%7d&Username=%7bUsername%7d&Password=%7bPassword%7d&Url=%7bUrl%7d

前述のパラメータは使用可能なパラメータをすべてリストしたものではありませんが、最も一般的に使用されているセットです。これについては、別の機会に他のドキュメントで説明します。

注意 : cvp?の後に追加するすべてのパラメータは、対象の値を渡すために、先頭にアンパサンド(&)を付け、最後に等号記号(=)を付ける必要があります。

  • LoginPrefix: これは、ログイン・ページの「会社」フィールドに入力した会社名を示す4文字のコードです。URLにこのパラメータを追加するには、cvp?LP=<prefix> (<prefix>は4文字の会社名に置換)を入力します。

    会社のログイン・プリフィクスを取得する手順は、次のとおりです

    1. 「設定」 黒い歯車で示される「設定」メニュー・アイコンのイメージです。 をクリックします。
    2. 「表示プリファレンス」領域で「会社のデフォルト」をクリックします。
    3. 表示されるログイン・プリフィクスを書き留めます。
  • Site ID: これは、Eloquaサイトに割り当てられた数字コードです。

    会社のサイトIDを取得する手順は、次のとおりです

    1. 「設定」 黒い歯車で示される「設定」メニュー・アイコンのイメージです。 をクリックします。
    2. 「表示プリファレンス」領域で「会社のデフォルト」をクリックします。
    3. 表示されるサイトIDを書き留めます。
  • UserName: これは、Eloquaにログインするときに使用する実際のユーザー名です。
  • Password: これは、Eloquaにログインするときに使用されるパスワードです。CVPリンクされたURL内のpasswordパラメータは暗号化されます。顧客には、暗号化されたパスワードは提供されません。したがって、CVP URLの暗号化されたパスワードを取得するにはMy Oracle Support (MOS)にケースを記録する必要があり、サポート担当者からその情報が提供されます。
  • URL: (オプション)これは、Eloquaアプリケーションの領域(ページ)へのダイレクトURLで、ブラウザのアドレス・フィールドで[Enter]を押すとダイレクトされます。

    : このシナリオでは、Eloquaでインサイト・レポートを作成するためのURLを使用でき、レポートのオープン時に自動的にレポートを実行するパラメータ、印刷オプションを表示するパラメータなど(これらのパラメータに限定されるわけではありません)、多くの種類のパラメータを含めることができます。

正常にログインできるURLを設定するには、LoginPrefixまたはSiteIDのいずれかを使用する必要があります。その他のパラメータはオプションです。URLの形式が不正な場合または必須コンポーネントが欠落している場合は、エラー・メッセージが表示されます。

「ログイン・ページに戻る」をクリックして、デフォルトのログイン・ページ(login.eloqua.com)に戻ります。

カスタム・ログインの例

次に、EloquaにアクセスするためにカスタマイズされたログインURLの例を示します。

https://login.eloqua.com/cvp?SiteId=10011&Username=Orion.Full&Password=B1D8C85F3E2DBB3CE2757F6AD56306333EA4D641F8FB441FFCAB17928CBB57D9&Url=FlexReports%2FDisplayReport2.aspx%3FStandardReportID%3D1297%26EmailAddress%3Dintegration.testing%2540eloqua.qa.com%26ShowPrintOption%3DTrue

https://login.eloqua.com/cvp?LoginPrefix=ORCA&Username=Orion.Full&Password=B1D8C85F3E2DBB3CE2757F6AD56306333EA4D641F8FB441FFCAB17928CBB57D9&Url=FlexReports%2FDisplayReport2.aspx%3FStandardReportID%3D1297%26EmailAddress%3Dintegration.testing%2540eloqua.qa.com%26ShowPrintOption%3DTrue

前述の1番目のURLでは、ユーザー(Test.User)はログイン時に暗号化されたパスワードを使用してURLに誘導されます。

2番目のURLでは、EloquaインスタンスとしてSiteIDを使用するかわりにLoginPrefixパラメータが使用されています(2つの値のいずれかが必須であるため)。SiteIDとLoginPrefixは両方とも同じ環境を参照しているため、どちらか1つを選択できます。

関連項目

Salesforceを使用したSSO