アクティブ-アクティブ(読取り専用) Essbaseクラスタの構成および管理

問合せとレポートで頻繁に使用されるキューブに高可用性とロード・バランシングを提供するために、同一のEssbaseキューブのアクティブ-アクティブ(読取り専用)クラスタを作成できます。

この構成は、Essbaseの独立したデプロイメントに使用できます。クラスタのアプリケーションとキューブは、単一のEssbaseサーバーでホストすることも、複数のEssbaseサーバーでホストすることもできます。

クラスタが単一のEssbaseサーバー上にあっても、複数のサーバーにまたがっていても、Smart Viewユーザーは、ただ1つの集中URLに接続することでクラスタにアクセスできます。

アクティブ-アクティブ(読取り専用)クラスタの利点は、問合せやレポートに多用されるキューブの高可用性が確保され、ロード・バランシングが可能になることですが、キューブの頻繁な更新は必要ありません。クラスタによって、クライアント・リクエストをクラスタ内のキューブ・レプリカ間で分散できます。クラスタでは読取り操作のみがサポートされます。データの更新やアウトラインの変更はできません。

読取り専用クラスタの構成

アクティブ-アクティブ(読取り専用)クラスタを設定するには、

  1. 複数のEssbaseサーバーでホストされているアプリケーションをクラスタに含める必要がある場合は、集中Smart View URLを使用した複数のEssbaseサーバーへのアクセスのステップ1から3を完了します。

  2. Essbase Webインタフェースを使用して、読取り専用クラスタを構成します。

    1. コンソールに移動して、「構成」をクリックします。

    2. 「読取り専用クラスタ」タブに移動して、「作成」をクリックします。

    3. クラスタ名(Sample-Readonlyなど)を入力します。

    4. オプションで、説明(Read only cluster of Sample applicationなど)を入力します。

    5. 「Essbaseサーバー」で、「LocalMachine」またはリストで使用できる他のEssbaseサーバー(集中URLアクセスをすでに構成済のもの)を選択します。

    6. 「アプリケーション」で、このクラスタを構成するキューブを含むアプリケーションを選択します。

    7. 「データベース」で、このクラスタを構成するキューブを選択します。

    8. オプション: 「アクション」で、チェック・マークをクリックすると、クラスタに別のキューブが追加されます。ステップeからgを繰り返します。


      2つのSample Basicキューブで構成されるSample-Readonlyという名前のクラスタを定義する「読取り専用クラスタの作成」ダイアログ。1つのキューブはLocalMachineという別名を持つEssbaseサーバー上にあり、もう1つはPHX250という別名を持つEssbaseサーバー上にあります。

    9. 「送信」をクリックして、クラスタ定義を終了します。

読取り専用クラスタの管理

既存のアクティブ-アクティブ(読取り専用)クラスタを管理するには、

  1. Essbase Webインタフェースで、コンソールに移動して「構成」をクリックします。

  2. 「読取り専用クラスタ」タブに移動します。

  3. 「アクション」で、「管理」「編集」または「削除」を選択します。

    • 「管理」を選択して、クラスタ内のキューブのステータスを表示したり、その可用性状態のオンとオフを切り替えます。

    • 「削除」を選択して、クラスタ定義を削除します。

    • 「編集」を選択して、クラスタ定義に含めるキューブを更新します。