iSCSIでアタッチされたブロック・ボリュームへの接続

iSCSIでアタッチされたブロック・ボリュームに接続します。

iSCSIでアタッチされたボリュームに接続する場合、特定のIAMポリシーは必要ありません。ただし、アタッチされたインスタンスのゲストOSで必要なコマンドを実行する権限が必要となる場合があります。詳細は、システム管理者に問い合せてください。

前提条件

ボリュームをインスタンスのゲストOSに接続する前に、ボリュームをインスタンスにアタッチする必要があります。詳細は、ボリュームのアタッチを参照してください。

ボリュームを接続するには、次の情報が必要です:

  • iSCSI IPアドレス
  • iSCSIポート番号
  • CHAP資格証明(CHAPを有効にした場合)
  • IQN

コンソールでは、iSCSIの構成、認証、およびログオンに必要なコマンドが提供されます。

Linuxインスタンス上のボリュームへの接続

  1. コンソールを使用して、ボリュームを接続する必要があるiSCSIデータを取得します:

    1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックします。「コンピュート」で、「インスタンス」をクリックします。
    2. 「リスト・スコープ」で、インスタンスを含むコンパートメントを選択します。
    3. インスタンスの名前をクリックして、インスタンスの詳細を表示します。
    4. 「リソース」で、「アタッチされたブロック・ボリューム」をクリックして、アタッチされたブロック・ボリュームを表示します。

    5. 目的のボリュームの横にある「アクション」メニュー(アクション・メニュー)をクリックし、「iSCSIコマンドおよび情報」を選択します。

      「iSCSIコマンドおよび情報」ダイアログ・ボックスには、必要なボリュームおよびiSCSIコマンドに関する特定の識別情報が表示されます。コマンドは、含まれている適切な情報に基づいて使用できる状態です。次の各ステップで、コマンドをコピーしてインスタンス・セッション・ウィンドウにペーストできます。

  2. インスタンスのゲストOSにログインします。
  3. iscsiadmツールを使用してボリュームを登録します。

    iscsiadm -m node -o new -T <volume IQN> -p <iSCSI IP address>:<iSCSI port>

    登録が成功すると、次の例のようになります:

    New iSCSI node [tcp:[hw=,ip=,net_if=,iscsi_if=default] 169.254.0.2,3260,-1 iqn.2015-12.us.oracle.com:c6acda73-90b4-4bbb-9a75-faux09015418] added
  4. 再起動後に認証済ブロック・ボリュームに自動的に接続するようにiSCSIを構成します:

    iscsiadm -m node -T <volume IQN> -o update -n node.startup -v automatic

    ノート: すべてのコマンド引数は必須です。成功した場合、レスポンスは返されません。

  5. ボリュームをアタッチしたときにCHAPを有効にした場合、次のように、ボリュームのCHAP資格証明を指定してiSCSI接続を認証します:

    iscsiadm -m node -T <volume IQN> -p <iSCSI IP address>:<iSCSI port> -o update -n node.session.auth.authmethod -v CHAP
    iscsiadm -m node -T <volume IQN> -p <iSCSI IP address>:<iSCSI port> -o update -n node.session.auth.username -v <CHAP user name>
    iscsiadm -m node -T <volume's IQN> -p <iSCSI IP address>:<iSCSI port> -o update -n node.session.auth.password -v <CHAP password>

    成功した場合、レスポンスは返されません。

  6. iSCSIにログインします:

    iscsiadm -m node -T <volume's IQN> -p <iSCSI IP Address>:<iSCSI port> -l

    ログインが成功すると、次の例のようなレスポンスが返されます:

    Logging in to [iface: default, target: iqn.2015-12.us.oracle.com:c6acda73-90b4-4bbb-9a75-faux09015418, portal: 169.254.0.2,3260] (multiple)
    Login to [iface: default, target: iqn.2015-12.us.oracle.com:c6acda73-90b4-4bbb-9a75-faux09015418, portal: 169.254.0.2,3260] successful.
  7. これで、ボリュームを(必要に応じて)フォーマットし、マウントできるようになります。インスタンスにマウント可能なiSCSIデバイスのリストを取得するには、次のコマンドを実行します:

    fdisk -l

    接続されたボリュームのリストは、次の例のようになります:

    Disk /dev/sdb: 274.9 GB, 274877906944 bytes, 536870912 sectors
    Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
    Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
    I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
ヒント

CHAPが有効になっていないボリュームが複数ある場合は、次のコマンドを使用することで、一度にそれらにログインできます:

iscsiadm -m discovery -t sendtargets -p <iSCSI IP address>:<iSCSI port>
iscsiadm -m node –l
iscsiadm -m node –l

Windowsインスタンス上のボリュームへの接続

注意

2番目のインスタンスからデータ・ボリュームとしてのWindowsブート・ボリュームに接続する場合は、-IsMultipathEnabled $TrueConnect-IscsiTargetコマンドに追加する必要があります。Windowsブート・ボリュームのデータ・ボリュームとしての別のインスタンスへのアタッチが失敗するを参照してください。
  1. コンソールを使用して、ボリュームを接続する必要があるiSCSIデータを取得します:

    1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックします。「コンピュート」で、「インスタンス」をクリックします。
    2. 「リスト・スコープ」で、インスタンスを含むコンパートメントを選択します。
    3. インスタンスの名前をクリックして、インスタンスの詳細を表示します。
    4. 「リソース」で、「アタッチされたブロック・ボリューム」をクリックして、アタッチされたブロック・ボリュームを表示します。
    5. 目的のボリュームの横にある「アクション」メニュー(アクション・メニュー)をクリックし、「iSCSIコマンドおよび情報」を選択します。

      「iSCSIコマンドおよび情報」ダイアログ・ボックスに、ボリュームのIPアドレスおよびポートが表示されます。この情報は、この手順の以降の部分で説明する必要があります。

  2. リモート・デスクトップ・クライアントを使用してインスタンスにログインします。
  3. Windowsインスタンスで、iSCSIイニシエータを開きます。iSCSIイニシエータを開くためのステップは、Windowsのバージョンによって異なります。

    例: 「サーバー マネージャー」を開いて「ツール」をクリックし、「iSCSIイニシエーター」を選択します。

  4. 「iSCSIイニシエーターのプロパティ」ダイアログ・ボックスで、「探索」タブをクリックし、「ポータルの探索」をクリックします。
  5. ブロック・ボリュームのIPアドレスおよびポートを入力して、「OK」をクリックします。
  6. 「ターゲット」タブをクリックします。
  7. 「検出されたターゲット」で、ボリュームIQNを選択します。
  8. 「接続」をクリックします。
  9. 「この接続をお気に入りのターゲットのリストに追加する」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。「OK」をクリックします。
  10. これで、ボリュームを(必要に応じて)フォーマットし、マウントできるようになります。インスタンス上のマウント可能なiSCSIデバイスのリストを表示するには、「サーバー マネージャー」「ファイル サービスとストレージ・サービス」をクリックし、「ディスク」をクリックします。

    ディスクがリストに表示されます。