マルチパス対応のiSCSIでアタッチされたボリュームの作業

超高パフォーマンス・レベルで構成されたボリュームをアタッチして、パフォーマンスを最適化するには、ボリューム・アタッチメントでマルチパスを有効にする必要があります。

詳細は、Ultra High Performanceボリュームのアタッチを参照してください。iSCSIアタッチメントがマルチパス対応であることを確認する方法は、「ボリューム・アタッチメントがマルチパス対応かどうかのチェック」を参照してください。

このトピックでは、iSCSIでアタッチされたマルチパス対応のボリュームを操作する方法について説明します。

デバイス・パス

マルチパス対応のボリューム・アタッチメントには、デバイス・パスが必要です。超高パフォーマンス・レベルで構成されたボリュームを、iSCSIアタッチ・タイプを使用してアタッチする場合、デバイス・パスを選択するまで「アタッチ」ボタンは有効になりません。デバイス・パスの詳細は、「一貫性のあるデバイス・パスを使用したボリュームへの接続」を参照してください。

アタッチされたボリュームのパフォーマンスを超高パフォーマンス・レベルに変更し、デバイス・パスを使用せずにアタッチした場合、マルチパス対応にはなりません。これは、デバイス・パスを指定するまで、超高パフォーマンスのレベル番号を使用できないことを意味します。ボリュームをデタッチしてから、インスタンスに再アタッチするときにデバイス・パスを指定する必要があります。

わかりやすい名前の確認

マルチパス対応のアタッチされたボリュームのわかりやすい名前を確認するには、インスタンスに接続し、次のコマンドを実行します:

ls -l <Consistent_Device_Path>

デバイスにわかりやすい名前がある場合は、次のコマンドを実行してデバイス・パス名を取得します

sudo multipath -ll <Friendly_Name>

fdiskを使用したパーティションの作成

fdiskでマルチパス対応ボリュームをパーティション化し、nオプションを使用して、それが新しいパーティションであることを指定します。

fdisk <Friendly_Name

プライマリ・パーティションにする場合は、pオプションを使用します。

次のコマンドを実行して、パーティションをリストします:

lsblk

ファイル・システムの作成

ファイル・システムを作成するには、次のコマンドを実行します:

mkfs.ext4 <Friendly_Name>

次のコマンドを実行してディレクトリを作成し、マウント・ポイントにパーティションをマウントします:

mkdir /data 
mount <Friendly_Name> /data

fstabオプション

Linuxインスタンスで、インスタンスの起動時にブロック・ボリュームを自動的にマウントする場合は、/etc/fstabファイル内に特定のオプションを設定する必要があります。そうしない場合、インスタンスの起動に失敗することがあります。

ボリュームUUIDの取得

次のコマンドを実行し、blkidユーティリティを使用してボリュームのUUIDを取得します

blkid

詳細は、「ボリュームUUID」を参照してください。

_netdevオプションの使用

/etc/fstabファイルに次を追加します

<Volume_UUID> /data ext4 defaults,_netdev,noatime 0 2

/etc/fstabファイルを更新したら、次のコマンドを実行してボリュームをマウントします:

mount -a