ワーカー・ノードのルート・パーティションの拡張

Container Engine for Kubernetes (OKE)を使用して作成したワーカー・ノードのルート・パーティションを拡張する方法を確認します。

クラスタとノード・プールを作成および更新するときに、ワーカー・ノード・ブート・ボリュームのカスタム・サイズを指定できます。指定するカスタム・ブート・ボリューム・サイズは、選択したイメージのデフォルトのブート・ボリューム・サイズより大きくする必要があります。ブート・ボリュームのサイズを増やすときに、より大きなブート・ボリューム・サイズを利用するには、ブート・ボリューム(ルート・パーティション)のパーティションも拡張する必要があります。

Oracle Linuxプラットフォーム・イメージには、oci-utilsパッケージが含まれています。そのパッケージのoci-growfsコマンドを使用して、ルート・パーティションを拡張し、ファイル・システムを拡張できます。

cloud-initスクリプトでoci-growfsコマンドを使用して、ワーカー・ノードの作成時に自動的にルート・パーティションを拡張できます。cloud-initスクリプトの例は、例5: カスタムのCloud-initスクリプトおよびoci-growfsを使用したブート・ボリューム・パーティションのサイズの拡大を参照してください。

次のように、SSHおよびoci-growfsコマンドを使用して、既存のワーカー・ノードのルート・パーティションを手動で拡張できます。

  1. SSHを使用してワーカー・ノードをホストするコンピュート・インスタンスに接続します。たとえば、ssh opc@192.0.2.254と入力します。

    詳細は、「SSHを使用した管理対象ノードへの接続」を参照してください。

  2. (オプション)次のように入力して、現在のブート・ボリューム・サイズを確認します:

    kubectl describe node <node-id>

    <node-id>は、ワーカー・ノードの名前またはIPアドレスです。

    現在のブート・ボリューム・サイズは、Allocatableの下にephemeral-storageの値として表示されます。

  3. 次のように入力して、ルート・パーティションを拡張します。

    sudo /usr/libexec/oci-growfs -y
  4. 次のように入力して、ノードで実行されているkubeletを再起動します:
    sudo systemctl restart kubelet.service
  5. (オプション)次のように入力して、ブート・ボリュームのサイズが大きくなったことを確認します:

    kubectl describe node <node-id>

    <node-id>は、ワーカー・ノードの名前またはIPアドレスです。

    増加したブート・ボリューム・サイズは、Allocatableの下にephemeral-storageの値として表示されます。