専用Exadataインフラストラクチャ上のAutonomous Databaseの概要

このトピックでは、専用Exadataインフラストラクチャ上のAutonomous Databaseのデータベース・システム・アーキテクチャ、機能、ユーザー・ロールおよびハードウェアのシェイプについて説明します。両方のインフラストラクチャ・オプションに共通する基本を網羅するAutonomous Databaseの概要は、Autonomous Databaseの概要を参照してください。

データベース・システム・アーキテクチャの概要

専用Exadataインフラストラクチャ上のAutonomous Databaseには、Oracleマルチテナント・データベース・アーキテクチャを利用する3レベルのデータベース・アーキテクチャ・モデルがあります。

データベース・システム・リソース・タイプ

アーキテクチャ・モデルの各レベルは、次のいずれかのリソース・タイプに対応します:

  • Autonomous Exadata Infrastructureリソース。これは、高速で低いレイテンシのInfiniBandネットワークおよびインテリジェントExadataソフトウェアによって結び付けられた、コンピュート・ノードとストレージ・サーバーが含まれるハードウェア・ラックです。専用Exadataインフラストラクチャ上では、Autonomous Transaction Processingデータベースを実行するExadataインフラストラクチャおよびハードウェアを排他的に使用できます。

    Autonomous Exadata InfrastructureリソースのハードウェアおよびOracle Cloudリソース特性のリストについては、Autonomous Exadata Infrastructureリソースの特性を参照してください。

  • 複数のユーザー・データベース用のコンテナを提供するAutonomous Container Database。このリソースはCDBと呼ばれることもあり、機能的にはOracle 12c以上のデータベースにあるマルチテナント・コンテナ・データベースと同じです。

    マルチテナント・アーキテクチャは、非CDBアーキテクチャに多くの利点をもたらします。たとえば、次の処理が実行されます:

    • 複数の個々のユーザー・データベースを簡単に管理できます
    • 個々のデータベースはサーバー・ハードウェア容量の一部しか使用しないため、データベース・ハードウェアをより効率的に使用します
    • データおよびコードを容易かつ迅速に移動できるようにします
    • 開発データベースは本番データベースと同じコンテナ内に格納できるため、テストが容易になります
    • 権限を付与される個別のAutonomous Databaseインスタンスのみを管理するデータベース管理者と、インフラストラクチャ・リソースおよびコンテナ・データベースを管理するフリート・マネージャ間の業務の分離を許可します。
  • Autonomous Database。同じコンテナ・データベース内に複数のAutonomous Databaseを作成できます。このレベルのデータベース・アーキテクチャは、非Autonomous Exadataシステムにあるプラガブル・データベース(PDB)に類似しています。Autonomous Databaseは、トランザクション処理またはデータ・ウェアハウスのワークロード用に構成できます。

データベース・システム・リソースのデプロイメント順序

専用のExadataインフラストラクチャ・リソースは、次の順序で作成する必要があります:

  1. Autonomous Exadata Infrastructure。詳細は、Autonomous Exadata Infrastructureリソースの作成を参照してください。
  2. Autonomous Container Database。詳細は、Autonomous Container Databaseの作成を参照してください。
  3. Autonomous Database。詳細は、共有ExadataインフラストラクチャでのAutonomous Databaseの作成を参照してください。

ユーザー・ロール

組織は、専用Exadataインフラストラクチャ上のAutonomous Databaseの管理を次のロールに分割することを選択できます:

  • フリート管理者。フリート管理者は、Autonomous Exadata InfrastructureおよびAutonomous Container Databaseリソースを作成、モニターおよび管理します。フリート管理者は、専用Exadataインフラストラクチャで必要なネットワーク・リソースを使用するための権限と、インフラストラクチャおよびコンテナ・データベース・リソースを管理するための権限を持つ必要があります。

    フリート管理者ロールの概要の詳細は、Oracle Autonomous Transaction Processing専用Exadataインフラストラクチャ・フリート管理者ガイドを参照してください。

  • データベース管理者。データベース管理者は、Autonomous Databaseを作成、モニターおよび管理します。また、データベース内のユーザーを作成および管理します。データベース管理者は、コンテナ・データベースを使用する権限、Autonomous Transaction Processingデータベースおよびバックアップを管理する権限、および関連するネットワーク・リソースを使用する権限を持っている必要があります。手動バックアップの場合、これらのバックアップには、指定したオブジェクト・ストレージ・バケットを使用する権限が必要です。Autonomous Databaseをプロビジョニングする際、管理者は自動的に作成されたADMINアカウントのユーザー資格証明を提供します。このアカウントは、新しいデータベースに対する管理権限を提供します。

    データベース管理者ロールの概要の詳細は、『専用ExadataインフラストラクチャでのOracle Autonomous Transaction Processingの使用』を参照してください。

  • データベース・ユーザー。データベース・ユーザーとは、Autonomous Databaseに接続してデータの格納とアクセスを行うアプリケーションを記述する開発者です。データベース・ユーザーには、Oracle Cloud Infrastructureアカウントは必要ありません。ユーザーは、データベース管理者からデータベースへのネットワーク接続およびデータベースの接続認可情報を取得します。

CPUプロビジョニング、CPUスケーリングおよびストレージ・スケーリング

可用性やパフォーマンスに影響を与えることなく、いつでもCPU数およびデータベースのストレージ容量をスケーリングできます。専用Exadataインフラストラクチャ上のAutonomous Databaseでは、現在、オーバープロビジョニング(複数のAutonomous Databaseが単一のCPUコアを共有する機能)はサポートされていません。したがって、Autonomous Exadata Infrastructureリソースは、現在、そのすべてのAutonomous Container Databaseで、CPUコアの数までのAutonomous Databaseをサポートできます。この最大数は、Oracle Autonomous Databaseでオーバープロビジョニングがサポートされている場合は増加します。

専用Exadataインフラストラクチャのメンテナンスの概要

専用Exadataインフラストラクチャ上のAutonomous Databaseでは、Autonomous Exadata InfrastructureリソースとAutonomous Container Databaseの両方について、定期的に別々のメンテナンス実行が行われます。メンテナンス実行のスケジュールの設定、またはシステムによるメンテナンス・スケジュールの処理を選択できます。Oracle Cloud Infrastructure Consoleで、インフラストラクチャ・インスタンスとコンテナ・データベースのメンテナンス履歴を表示できます。

ヒント

Oracleでは、Autonomous Exadata InfrastructureリソースおよびAutonomous Container Databaseで使用可能なメンテナンス時間を定義することをお薦めします。これにより、通常のデータベース操作を中断する時間にメンテナンス実行が行われるのを防ぐことができます。

Autonomous Exadata Infrastructureのメンテナンス

Exadataインフラストラクチャのメンテナンスは、四半期ごとに少なくとも1回発生し、必須です。メンテナンス・ウィンドウをスケジュール設定して、Exadataインフラストラクチャのメンテナンスの時刻、曜日および月の第何週かを制御できます。Exadataインフラストラクチャのメンテナンスでは、Exadataインフラストラクチャにパッチ適用され(Exadataグリッド・インフラストラクチャ・コードおよびオペレーティング・システム更新のパッチ適用を含む)、データベースへのパッチ適用は含まれません。Oracleは、四半期ごとのExadataインフラストラクチャのパッチ適用が発生する数週間前に、今後のExadataインフラストラクチャのメンテナンスについて通知します。スケジュールされたメンテナンス実行をOracle Cloud Infrastructure Consoleで表示することもできます。次のタスクは、スケジュール済および過去のメンテナンス更新を表示する方法、およびExadataインフラストラクチャ・インスタンスのメンテナンス・スケジュールを編集する方法を説明します:

GetMaintenanceRunListMaintenanceRunおよびUpdateAutonomousExadataInfrastructure API操作を使用して、スケジュール済および過去のメンテナンス更新に関する詳細を表示したり、インフラストラクチャ・インスタンスのメンテナンス・スケジュールを更新できます。

Autonomous Container Databaseのメンテナンス

コンテナ・データベース・メンテナンスの更新には、Oracle Databaseソフトウェア・パッチが含まれ、四半期ごとに少なくとも1回行われます。メンテナンス・ウィンドウを構成して、メンテナンスの更新の実行開始(時刻、曜日および月の第何週か)を制御できます。そうしない場合は、関連付けられたExadataインフラストラクチャのメンテナンス実行と協調するように、コンテナ・データベースのメンテナンス実行が自動的にスケジュール設定されます。

ヒント

コンテナ・データベースのメンテナンスの実行は、Exadataインフラストラクチャの四半期ごとのメンテナンスの実行後に行われるようにスケジュールする必要があります。

コンテナ・データベースのスケジュール済メンテナンス実行が行われない場合(インフラストラクチャ・メンテナンスのスケジュール設定の変更やその他の理由で)、コンテナ・データベースのメンテナンスは自動的に翌四半期に再スケジュールされます。コンテナ・データベースのメンテナンス・ウィンドウを変更するか、1回のコンテナ・メンテナンス実行を再スケジュール設定すると、同じ四半期内のインフラストラクチャ・メンテナンスの後でコンテナ・データベースのメンテナンス実行が確実に行われるようにできます。

Autonomous Databaseには、コンテナ・データベースをメンテナンスするために2つの選択肢があります:

  • リリース更新(RU): Autonomous Databaseでは、最新のリリース更新のみがインストールされます。
  • リリース更新リビジョン(RUR): Autonomous Databaseでは、リリース更新に加えて追加の修正をインストールします。

次のタスクは、Autonomous Container Databaseのメンテナンス更新情報を表示および編集する方法について説明します:

Autonomous Container Databaseのパッチ適用タイプを変更するには、UpdateAutonomousContainerDatabase API操作を使用します。過去のメンテナンス更新情報を表示するには、ListMaintenanceRun API操作を使用します。コンテナ・データベース・メンテナンスの更新をスキップするには、UpdateMaintenanceRun API操作を使用します。必要に応じて、2つの連続する四半期までメンテナンス実行をスキップできます。

Autonomous Exadata InfrastructureおよびAutonomous Container Databaseリソースのメンテナンスの通知

Autonomous Databaseは、Autonomous Exadata InfrastructureおよびAutonomous Container Databaseのメンテナンス実行のためにイベントを生成します。通知サービス(イベントを消費する)を使用し、通知トピックを作成してサブスクライブすると、メンテナンス実行に関する通知を電子メール、PagerDutyアラート、Slackまたはhttpsによって受け取ることができるようになります。

次のイベントに基づいて通知を設定できます:

  • 新しいメンテナンス実行のスケジュール
  • メンテナンスのリマインダ電子メールの送信
  • メンテナンス実行の開始
  • メンテナンス実行の終了。

イベントの開始を参照して、イベント・トピックの作成とサブスクライブについて学習します。データベース・サービス・イベントの完全なリストは、イベントを生成するサービスを参照してください。通知トピックの作成とサブスクライブの方法は、トピックおよびサブスクリプションの管理を参照してください。

Exadataインフラストラクチャで使用可能なハードウェア・シェイプ

Oracle Cloud Infrastructureで現在提供されているAutonomous Databaseには、次の専用Exadataインフラストラクチャのシステム・モデルと構成があります:

  • システム・モデル: X7およびX8
  • 構成: クォータ・ラック、ハーフ・ラックおよびフル・ラック

次の項では、各シェイプの構成の詳細を示します。

Exadata X8シェイプ

プロパティ クォータ・ラック ハーフ・ラック フル・ラック
シェイプ名 Exadata.Quarter3.100 Exadata.Half3.200 Exadata.Full3.400
コンピュート・ノードの数 2 4 8
有効なCPUコアの合計最大数 100 200 400
合計RAM容量 1440GB 2880GB 5760GB
Exadata Storage Serverの数 3 6 12
合計RAWフラッシュ・ストレージ容量 76.8TB 179.2TB 358.4TB
合計使用可能ストレージ容量 149TB 298 TB 596 TB

Exadata X7シェイプ

プロパティ クォータ・ラック ハーフ・ラック フル・ラック
シェイプ名 Exadata.Quarter2.92 Exadata.Half2.184 Exadata.Full2.368
コンピュート・ノードの数 2 4 8
有効なCPUコアの合計最大数 92 184 368
合計RAM容量 1440GB 2880GB 5760GB
Exadata Storage Serverの数 3 6 12
合計RAWフラッシュ・ストレージ容量 76.8TB 153.6TB 307.2TB
合計使用可能ストレージ容量 106TB 212TB 424TB

Oracle Cloud Infrastructureコンソールを使用した専用Exadataインフラストラクチャの管理

Oracle Cloud Infrastructureコンソールでの専用Exadataインフラストラクチャ・リソースのプロビジョニング、管理およびバックアップに関する情報は、次のトピックを参照してください: