Oracle Databaseソフトウェア・イメージ

このトピックでは、データベースおよびOracle Database Homeの作成およびデータベースへのパッチ適用に使用できるデータベース・ソフトウェア・イメージ・リソース・タイプの概要について説明します。データベース・ソフトウェア・イメージを使用すると、選択した更新(PSU、RUまたはRUR)を含むカスタマイズしたOracle Databaseソフトウェア構成、およびオプションで個別パッチのリストまたはOracle Homeインベントリ・ファイルを作成できます。これにより、データベースのプロビジョニングおよび構成に必要な時間が短縮され、組織が開発者およびデータベース管理者用に承認済のゴールド・イメージを簡単に作成できるようになります。

Oracle Cloud Infrastructureでのデータベース・ソフトウェア・イメージの使用

データベース・ソフトウェア・イメージの作成および格納

データベース・ソフトウェア・イメージは、DBシステム、Exadata Cloud Serviceインスタンス、データベース・ホームまたはデータベースのプロビジョニングまたはパッチ適用の前に作成するテナンシ内のリソースです。テナンシで作成できるデータベース・ソフトウェア・イメージの数に制限はなく、Oracle Cloud Infrastructureでサポートされている任意のOracle Databaseソフトウェア・バージョンおよび更新を使用してイメージを作成できます。

データベース・ソフトウェア・イメージは、Oracle管理のオブジェクト・ストレージに自動的に格納され、Oracle Cloud Infrastructureコンソールで表示および管理できます。データベース・ソフトウェア・イメージではオブジェクト・ストレージの使用コストが発生することに注意してください。データベース・ソフトウェア・イメージはリージョン・レベルのリソースであり、そのリージョン内の任意の可用性ドメインからアクセスできます。

イメージの作成の詳細は、データベース・ソフトウェア・イメージを作成するにはを参照してください。

Oracleホームに適用されたパッチを検証するためのOPatch lsinventoryコマンドの使用

OPatchユーティリティを使用すると、Oracle Databaseソフトウェアの個別パッチを適用および管理できます。OPatchで提供されるlsinventoryコマンドを使用して、Oracle Databaseホームに適用される個別パッチをリストするファイルを作成できます。その後、カスタム・データベース・ソフトウェア・イメージの作成時にこのファイルをOCIコンソールにアップロードして、ソース・データベース・ホームで使用される正確なパッチ・セットをソフトウェア・イメージに含まれるパッチのリストに追加できます。OPatchユーティリティは、$ORACLE_HOME/Opatchディレクトリにあります。次の例に、lsinventoryコマンドを使用してlsinventoryファイルを作成する方法を示します。

$ORACLE_HOME/OPatch/opatch lsinventory
Oracle Interim Patch Installer version 12.2.0.1.21
Copyright (c) 2021, Oracle Corporation. All rights reserved.

Oracle Home : /u02/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_2
Central Inventory : /u01/app/oraInventory
from : /u02/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_2/oraInst.loc
OPatch version : 12.2.0.1.21
OUI version : 12.2.0.7.0
Log file location : /u02/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_2/cfgtoollogs/opatch/opatch2021-01-21_09-22-45AM_1.log

Lsinventory Output file location : /u02/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_2/cfgtoollogs/opatch/lsinv/lsinventory2021-01-21_09-22-45AM.txt

ベア・メタルまたは仮想マシンDBシステムでのデータベース・ソフトウェア・イメージの使用

プロビジョニング: データベース・ソフトウェア・イメージを作成した後、それを使用して、新しいベア・メタルまたは仮想マシンDBシステムに初期データベースをプロビジョニングしたり、既存のベア・メタルDBシステムに新しいデータベースをプロビジョニングできます。詳細は次のトピックを参照してください:

パッチ適用: データベース・ソフトウェア・イメージを使用してOracle Cloud Infrastructureの既存の仮想マシンまたはベア・メタル・データベースのデータベース・ソフトウェアを更新できます。これは、インプレース・パッチ適用と呼ばれることもあります。カスタム・データベース・ソフトウェア・イメージを使用してベア・メタルまたは仮想マシンDBシステムのデータベースにパッチを適用する方法の詳細は、データベースにパッチを適用するにはを参照してください。特定のデータベース・ソフトウェア・イメージを使用してデータベースにパッチが適用されているかどうかを確認するには、データベースのパッチ履歴を表示するにはの手順に従います。Oracle Data Guardアソシエーションの場合、プライマリとスタンバイ両方のデータベース・インスタンスでインプレース・パッチ適用にカスタム・データベース・ソフトウェア・イメージを使用して、両方のデータベースに同じパッチが適用されるようにできます。

Exadata Cloud Serviceインスタンスでのデータベース・ソフトウェア・イメージの使用

プロビジョニング: データベース・ソフトウェア・イメージを作成した後、それを使用してExadata Cloud ServiceインスタンスにOracle Database Homeを作成できます。詳細は、既存のExadata Cloud Serviceインスタンスに新しいデータベース・ホームを作成するにはを参照してください。

パッチ適用: カスタム・データベース・ソフトウェア・イメージを使用してExadata Cloud Serviceインスタンスのデータベースにパッチ適用するには、イメージを使用してデータベース・ホームを作成してから、そのデータベース・ホームにデータベースを移動します。詳細は、Exadata Cloud Serviceインスタンスの個々のOracle Databasesへのパッチ適用を参照してください。

Data Guardの設定: Oracle Data Guardアソシエーションの作成時に、カスタム・データベース・ソフトウェア・イメージを使用して、新しいスタンバイ・データベースの新しいデータベース・ホームを作成できます。詳細は、Exadata Cloud Serviceインスタンス・データベースでOracle Data Guardを有効にするにはを参照してください

必須IAMポリシー

Oracle Cloud Infrastructureを使用するには、管理者によってポリシーでセキュリティ・アクセス権が付与されている必要があります。このアクセス権は、コンソール、あるいはSDK、CLIまたはその他のツールを使用したREST APIのいずれを使用している場合でも必要です。権限がない、または認可されていないというメッセージが表示された場合は、自分がどのタイプのアクセス権を持っているか、およびどのコンパートメントで作業するかを管理者に確認してください。

管理者の場合: データベース管理者によるOracle Cloudデータベース・システムの管理のポリシーにより、指定したグループがデータベースおよび関連データベース・リソースを含むすべてのものを実行できます。

ポリシーを初めて使用する場合は、ポリシーの開始共通ポリシーを参照してください。データベースのポリシーの書込みを詳細に確認する場合は、データベース・サービスの詳細を参照してください。

コンソールの使用

データベース・ソフトウェア・イメージを作成するには

  1. ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「ベア・メタル、VMおよびExadata」をクリックします。
  2. 「リソース」で、「データベース・ソフトウェア・イメージ」をクリックします。
  3. 「データベース・ソフトウェア・イメージの作成」をクリックします。
  4. 「表示名」フィールドに、イメージの表示名を入力します。機密情報の入力は避けてください。
  5. 「コンパートメント」を選択します。
  6. シェイプ・ファミリを選択します。カスタム・データベース・ソフトウェア・イメージは、1つのシェイプ・ファミリのみと互換性があります。使用可能なシェイプファミリは次のとおりです。

      • ベア・メタルおよび仮想マシンのDBシステム
      • Exadata Cloud Serviceインスタンス
  7. イメージの「データベース・バージョン」を選択します。サポートされているOracle Databaseリリース更新(RU)を使用して、データベース・ソフトウェア・イメージを作成できます。
  8. パッチ・セット更新、プロアクティブ・バンドル・パッチまたはリリース更新を選択します。Oracle Databaseのパッチ適用モデルの詳細は、リリース更新の概要およびFAQ (ドキュメントID 2285040.1)を参照してください。
  9. オプションで、個別パッチ番号のカンマ区切りリストを入力できます。
  10. オプションで、既存のOracle DatabaseからOracleホーム・インベントリ・ファイルをアップロードできます。OPatchを使用してインベントリ・ファイルを作成する手順は、「Oracleホームに適用されたパッチを検証するためのOPatch lsinventoryコマンドの使用」を参照してください。
  11. 「拡張オプションの表示」をクリックして、データベース・ソフトウェア・イメージにタグを追加します。定義済のタグを適用するには、タグ・ネームスペースを使用する権限が必要です。タグ付けの詳細は、リソース・タグを参照してください。タグを適用すべきかわからない場合は、このオプションをスキップするか(後でタグを適用できます)、管理者に問い合せてください。
  12. 「データベース・ソフトウェア・イメージの作成」をクリックします。

ベア・メタルまたは仮想マシンDBシステムのデータベースからデータベース・ソフトウェア・イメージを作成するには

  1. ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「ベア・メタル、VMおよびExadata」をクリックします
  2. コンパートメントを選択します。

  3. 表示されるDBシステムのリストで、ソフトウェア・イメージの作成に使用するデータベースを含むDBシステムを検索します。名前をクリックすると、DBシステムの詳細が表示されます。
  4. DBシステムの詳細ページで、データベースのリストでソフトウェア・イメージの作成に使用するデータベースを検索し、名前をクリックしてデータベースの詳細を表示します。
  5. 「他のアクション」をクリックし、「データベースからイメージを作成」をクリックします。
  6. 「データベース・ソフトウェア・イメージの作成」ダイアログで、次を指定します:

    • 表示名:データベース・ソフトウェア・イメージの表示名を入力します。
    • コンパートメントの選択:オプションで、作業中のコンパートメントとは別のコンパートメントを選択して、データベース・ソフトウェア・イメージを格納できます。
    • 「作成」をクリックします。
Exadata Cloud Serviceデータベース・ホームからデータベース・ソフトウェア・イメージを作成するには
  1. ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「Oracle CloudのExadata」をクリックします
  2. コンパートメントを選択します。
  3. 「Exadata VMクラスタ」をクリックします。VMクラスタのリストで、アクセスするVMクラスタを検索し、強調表示された名前をクリックしてクラスタの詳細ページを表示します。
  4. 「リソース」の下の「データベース・ホーム」をクリックします。
  5. データベース・ホームのリストで、データベース・ソフトウェア・イメージの作成に使用するデータベース・ホームを探します。データベース・ホームの名前をクリックすると、その詳細が表示されます。
  6. 「データベース・ホームからイメージを作成」をクリックします。
  7. 「データベース・ソフトウェア・イメージの作成」パネルで、表示名を入力し、ソフトウェア・イメージのコンパートメントを選択します。
  8. 「作成」をクリックします。
データベース・ソフトウェア・イメージのパッチ情報を表示するには

データベース・ソフトウェア・イメージのOracle Databaseバージョン、更新情報(PSU/BP/RUレベル)および含まれる個別パッチを表示するには、次の手順を使用します:

  1. ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「ベア・メタル、VMおよびExadata」をクリックします。
  2. 「リソース」で、「データベース・ソフトウェア・イメージ」をクリックします。
  3. データベース・ソフトウェア・イメージのリストで、表示するイメージを見つけてイメージの表示名をクリックします。
  4. 選択したイメージのデータベース・ソフトウェア・イメージの詳細ページに、イメージの詳細が表示されます:
    • Oracle Databaseバージョンは、「一般情報」セクションに表示されます。例: 19.0.0.0
    • 「パッチ情報」セクションの「PSU/BP/RU」フィールドに、イメージの更新レベルが表示されます。例: 19.5.0.0
    • 「個別パッチ」フィールドに、イメージに含まれる個別パッチの数が表示されます(ある場合)。この数には、イメージの作成時に指定されたすべてのパッチが含まれています(lsinventoryにリストされているパッチを含む)。含まれているパッチを表示するには(含まれている場合)、「すべてコピー」リンクをクリックし、含まれているパッチのリストをテキスト・エディタに貼り付けます。コピーされたパッチ番号のリストはカンマ区切りであり、追加のデータベース・ソフトウェア・イメージの作成に使用できます。
データベース・ソフトウェア・イメージを削除するには

  1. ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「ベア・メタル、VMおよびExadata」をクリックします。
  2. 「リソース」で、「データベース・ソフトウェア・イメージ」をクリックします。
  3. データベース・ソフトウェア・イメージのリストで、削除するイメージを見つけ、行の最後にある「アクション」アイコン(3つのドット)をクリックします。
  4. 「削除」をクリックします。

APIの使用

APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKの詳細は、ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェースを参照してください。

次のAPI操作を使用して、データベース・ソフトウェア・イメージを管理します: