クラウドへのデータベースの移行

複数の異なるツールを使用する様々な方法を使用して、オンプレミスのOracleデータベースをOracle Cloud Infrastructure Databaseサービスのデータベースに移行できます。特定の移行シナリオに適用される方法は、ソース・データベースとターゲット・データベースのバージョン、キャラクタ・セットおよびプラットフォーム・エンディアン形式などの複数の要因によって決まります。

ヒント

Oracleでは、Oracleデータベース・ワークロードをオンプレミスおよびOracle Cloud Infrastructure Classicから様々なOracle Database Cloudサービス(Oracle Cloud Infrastructure Database Migration Serviceおよびゼロ・ダウンタイム移行)に移行するための2つの新しいソリューションを提供しています。

ゼロ・ダウンタイム移行(ZDM)は、シンプルで自動化された移行エクスペリエンスを提供するインストール可能なツールで、本番システムにとってのわずかな停止時間を実現します。

OCI Database Migration ServiceはZDMツールに基づいており、マネージドOCIサービスとして、OracleデータベースをOracle Cloudに移動するためのユーザー・インタフェースが提供されます。

詳細は次のトピックを参照してください:

ゼロ・ダウンタイム移行の開始

Oracle Cloud Infrastructure Database Migration Serviceの開始

移行方法の選択

すべての移行方法をすべての移行シナリオで使用できるわけではありません。移行方法の多くは、ソース・データベースとターゲット・データベースの特定の特性が一致する、またはそれらに互換性がある場合にのみ適用されます。さらに、移行シナリオに技術的に適用できるメソッドの中から、移行のためにどの方法を選択するかには、他の要因も影響する可能性があります。

移行方法を選択する際に考慮する必要がある特性と要素の一部を次に示します:

  • オンプレミス・データベースのバージョン
  • データベース・サービスのデータベースのバージョン
  • オンプレミス・ホストのオペレーティング・システムおよびバージョン
  • オンプレミス・データベースのキャラクタ・セット
  • 索引を含むデータの量
  • オンプレミス・データベースで使用されるデータ型
  • データ・ステージングのストレージ
  • 許容できるシステム停止の長さ
  • ネットワーク帯域幅

移行シナリオにどの移行方法を適用できるかを判断するには、次の情報を収集します。

  1. オンプレミス・データベースのデータベース・バージョン:

    • Oracle Database 12cリリース2バージョン12.2.0.1
    • Oracle Database 12cリリース1バージョン12.1.0.2以上
    • Oracle Database 12cリリース1バージョン12.1.0.2未満
    • Oracle Database 11gリリース2バージョン11.2.0.3以上
    • Oracle Database 11gリリース2バージョン11.2.0.3未満
  2. データベースのアーキテクチャ(オンプレミスのOracle Database 12cリリース2およびOracle Database 12cリリース1データベースの場合):

    • マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)
    • 非CDB
  3. オンプレミス・データベースのホスト・プラットフォームのエンディアン形式(バイト順序)

    リトル・エンディアンのプラットフォームと、ビッグ・エンディアンのプラットフォームがあります。V$TRANSPORTABLE_PLATFORMを問い合せて、エンディアン形式を識別し、クロス・プラットフォーム表領域トランスポートがサポートされているかどうかを判断します。

    Oracle Cloud Infrastructure Databaseでは、リトル・エンディアンであるLinuxプラットフォームが使用されています。

  4. オンプレミス・データベースおよびOracle Cloud Infrastructure Databaseデータベースのデータベース・キャラクタ・セット。

    一部の移行方法では、ソース・データベースとターゲット・データベースで使用されるデータベース・キャラクタ・セットに互換性があることが必要です。

  5. 移行先のOracle Cloud Infrastructure Databaseデータベースのデータベース・バージョン:

    • Oracle Database 12c Release 2
    • Oracle Database 12c Release 1
    • Oracle Database 11gリリース2

    データベース・サービス上に作成されるOracle Database 12cリリース2およびOracle Database 12cリリース1データベースでは、CDBアーキテクチャが使用されます。Enterprise Editionソフトウェア・エディションを使用して作成されたデータベースは、シングルテナント、High PerformanceまたはExtreme Performanceソフトウェア・エディションを使用して作成されたデータベースはマルチテナントです。

この情報を収集した後で、ソースと宛先のデータベース・バージョンに基づいて、移行シナリオに適用する移行方法を確認してください:

移行の接続オプション

オンプレミス・データベースをOracle Cloud Infrastructureに移行する際、複数の接続オプションがあります。次にオプションを優先順に示します。

  1. FastConnect: 既存のネットワークと仮想クラウド・ネットワーク(VCN)の間で、インターネットのかわりにプライベート物理ネットワークを介した安全な接続を提供します。詳細は、FastConnectを参照してください。
  2. サイト間VPN:動的ルーティング・ゲートウェイ(DRG)と顧客構内機器(CPE)の間で、複数のIPSecトンネルで構成される安全な接続を提供します。IPSec接続は、VCNとオンプレミス・ネットワークとの間でサイトからサイトへのVPNを形成するコンポーネントの1つです。詳細は、「サイト間VPN」を参照してください。
  3. インターネット・ゲートウェイ: VCNとインターネットの間でネットワーク・トラフィックのパスを提供します。詳細は、インターネット・ゲートウェイを参照してください。

移行方法