使用可能な容量が多すぎるか少なすぎることによるアプリケーションのインストールの失敗

一部のアプリケーション・インストーラは、インストール・プロセスを実行する前に容量チェックを実行します。ファイル・ストレージのファイル・システムで、空き容量が多すぎるか少なすぎるためにインストールが失敗することがあります。Oracle Universal Installerなどの32ビット・アプリケーションでは、ファイル・システム・サイズが正しく解釈されない場合があります。

ファイル・ストレージ・サービスでは、ファイル・システムの容量がデフォルトで8589934592ギビバイト(GiB)および8589934592ギビinode (GiI)としてレポートされます。アプリケーション・インストーラでは、インストール・プロセスを実行する前に領域要件のチェックを実行しますが、ファイル・システムのレポートされたサイズまたはレポートされたinノードが正しく解釈されないことがあります。その場合、ファイル・システムのマウント・ターゲットのエクスポート・セットに「レポートされたサイズ」または「レポートされたInode」の値を設定することで、OSにレポートされるファイル・システム・サイズを定義できます。

重要

マウント・ターゲットの「レポートされたサイズ」または「レポートされたInode」を変更すると、マウント・ターゲットによってエクスポートされたすべてのファイル・システムに影響を与えます。これらの値を変更しても、格納できるデータ量は制限されません。

使用可能な領域が少なすぎてアプリケーションのインストールが失敗した場合、レポートされた使用可能な空き領域を拡張できます。レポートされた使用可能な空き領域が多すぎてアプリケーションのインストールが失敗した場合、これを減らすことができます。通常は、サイズを1024GiBに設定し、inodeを1024GiIに設定すると、正常にインストールできます。

重要

コンソールで、またはdfコマンドを使用して、ファイル・システムの使用状況を報告する際、最大1時間の遅延が生じる可能性があります

詳細は、ファイル・システムのレポートされたサイズの設定を参照してください。

APIでレポートされた空き領域を設定するには

UpdateExportSet操作を使用して、MaxFsStatBytesを更新できます。

詳細は、REST APIを参照してください。