ファイル・ストレージへのオンプレミス転送が遅い
ファイル・ストレージのファイル・システムがオンプレミス・サーバーに直接マウントされていると、オンプレミス・サーバーからOCI File Storageへのファイルの転送が遅くなります。
原因: NFSプロトコルはインターネット上でのやり取りが多いため、オンプレミス・インスタンスにファイル・ストレージのファイル・システムを直接マウントするとたいへん時間がかかります。
解決策: fpsyncなどのパラレルrsyncツールを使用し、オンプレミスからOCIへのファイル・ストレージ転送にインスタンスからインスタンスへのストリーミングを使用します。例:
- 必要であれば、既存のファイル・ストレージ・マウント・ターゲットと同じサブネットにインスタンスを作成します。次に、インスタンスからファイル・システムをマウントできるように、セキュリティ・ルールおよびエクスポート・オプションを設定します。
- オンプレミスのrootユーザーのSSH公開キーをOCIインスタンスの~/.ssh/authorized_keysファイルに追加します。詳細は、Linuxインスタンスでのキー・ペアの管理を参照してください。
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Linuxユーザーは、yumリポジトリから fpsyncをダウンロードできます。コマンドは、Linuxのバージョンによって異なります。- 
リポジトリからダウンロードします。 Linux 8ユーザーは、次のコマンドを使用してツールをダウンロードできます。 sudo yum install -y https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-8.noarch.rpmLinux 9ユーザーは、次のコマンドを使用してツールをダウンロードできます。 sudo yum install -y https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-9.noarch.rpm
- ツールをインストールします。sudo yum install fpart -y
 
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オンプレミス・インスタンスのrootユーザーとして、新しいOCIインスタンスを使用してOCIファイル・ストレージへの転送を実行します: #oci_instance=<oci_instance_privIP> #src=<source_directory> #dest=<FSS_mount_point_in_the_instance> #fpsync -v -n `nproc` -o "-lpgtoDxXH --progress --exclude .snapshot --log-file /tmp/fpsync_ssh_instance.log" ${src} root@${oci_instance}:${dest}fpsyncコマンドを使用する場合は、次の点を考慮してください:- ソースの内容のみがコピーされるように、${src}と${dest}の後に/があることを確認します。
- ファイル・ストレージのマウント・ターゲットをソースとして使用する場合は、.snapshotディレクトリを除外します。そうしないと、コピー時間が大幅に長くなります。
- 現在のfpsyncリリースではrsyncオプション-aを指定できないため、このコマンドでは-lpgtoDが使用されます。
 
- ソースの内容のみがコピーされるように、${src}と${dest}の後に
詳細およびオプションについては、fpsyncのマニュアルページを参照してください。