マウントされたファイル・システムへのアクセスが遅いか、数秒後に失敗する

Windows NFSを使用してマウントされたファイル・システムでの遅延UNCアクセスすなわちエラー53をトラブルシューティングする方法を学習します。

重要

トラブルシューティングに進む前に、Windowsインスタンスからファイル・システムに接続するための次の前提条件を実装していることを確認してください:

症状1: ファイル・エクスプローラまたはUniversal Naming Convention (UNC)パスまたはコマンド・プロンプト/Powershellを使用してマウント済ファイル・システムにアクセスするとき、大きな遅延が発生するか、失敗します。この影響は断続的に発生します。

症状2:「ネットワーク・エラー53 「ネットワーク・パスが見つかりません」が表示され、Windows NFS接続を使用したマウントが失敗します。

原因: デフォルトで、Windowsネットワーク・プロバイダの優先度がNFSネットワーク・プロバイダのクライアントより高くなっています。最初は、Windowsがデフォルトの順序で各プロバイダを試行する際の遅延が大きくなります。マウント情報がキャッシュされるため、それ以降の試行はより速くなります。キャッシュがタイムアウトした後で、遅延が再度増加します。分散ファイル・システム(DFS)というネイティブのWindowsファイル・システム・クライアントには、NFSクライアントよりもデフォルトの優先度が付けられるため、遅延が増加します。

解決策: ネットワーク・プロバイダの順序を変更して、DFSクライアントを無効にして、NFSネットワーク・プロバイダのクライアントを最初に試行します。

詳細は、次を参照してください:

Windows 2012+でネットワーク・プロバイダの順序を変更するには
  1. 「Windowsサーチ」をクリックします。
  2. 「検索」フィールドにregeditと入力し、[Enter]を押します。
  3. 「はい」をクリックして、デバイスへの変更を許可します。
  4. HKEY_LOCAL_MACHINEをクリックします。
  5. 参照先: System\CurrentControlSet\Control\NetworkProvider\Order
  6. Network Providerの順序を、デフォルトからNfsnp、RDPNP、LanmanWorkstationに変更します:

    1. ProviderOrderを右クリックして、「変更」を選択します。
    2. 「値のデータ」フィールドにNfsnp,RDPNP,LanmanWorkstationと入力します。インスタンスのこのフィールドに存在する項目が他にもある場合は、LanmanWorkstationの後に入力します。
    3. 「OK」をクリックします。
  7. インスタンスを再起動します。
Windows 2012+でDFSクライアントを無効にするには
  1. 「Windowsサーチ」をクリックします。
  2. 「検索」フィールドにregeditと入力し、[Enter]を押します。
  3. 「はい」をクリックして、デバイスへの変更を許可します。
  4. HKEY_LOCAL_MACHINEをクリックします。
  5. 参照先: System\CurrentControlSet\Services\Mup.
  6. DisableDfsの新しいDWORD32レジストリ・エントリを追加します:

    1. 「編集」をクリックし、新しいDWORD (32ビット)値を選択します。
    2. 「名前」フィールドに、DisableDfsと入力します。
    3. DisableDFSを右クリックして、「変更」を選択します。
    4. 「値のデータ」フィールドに1と入力します。
    5. 「OK」をクリックします。
  7. インスタンスを再起動します。