RCLONEを使用したWindowsでのファイル・システムとしてのオブジェクト・ストレージ・バケットのマウント

RCLONEを使用してオブジェクト・ストレージ・バケットをファイル・システムとしてWindowsインスタンスにマウントする方法について学習します。

このトピックのステップに従って、RCLONEを使用してオブジェクト・ストレージ・バケットをファイル・システムとしてWindowsインスタンスにマウントします。

詳細は、RCLONEを参照してください。

ステップ1: 秘密キーの生成

この項では、新しい秘密キーを生成します。次に、「顧客秘密キー」ページにアクセスして、秘密キーと同時に生成されたアクセス・キーをコピーします。これらの両方の鍵は、あとでRCLONE構成で必要になります。
  1. コンソールの右上にある「プロファイル」アイコンを選択し、「ユーザー設定」を選択します。
  2. 「マイ・プロファイル」ページの「アイデンティティとセキュリティ」で、「トークンとキー」タブを選択します。
  3. 「顧客秘密キー」セクションまでスクロールし、「秘密キーの生成」ボタンを選択します。
  4. 開いた「秘密キーの生成」パネルで、キーの説明的な名前を入力し、パネルの右下にある「秘密キーの生成」ボタンを選択します。
    生成された秘密キーが表示されます。キーをコピーし、セキュアでアクセス可能な場所に格納します。ダイアログ・ボックスを閉じると、秘密キーにアクセスできなくなります。
  5. 「顧客秘密キー」リストで秘密キーを検索し、「アクセス・キー」値をコピーします。
詳細は、顧客秘密キーの使用を参照してください。

ステップ2: オブジェクト・ストレージ・ネームスペースの確認

  1. コンソールの右上にある「プロファイル」アイコンを選択し、「テナンシ: <your_tenancy>」を選択します。
  2. 開いた「テナンシ」詳細ページで、オブジェクト・ストレージ設定を見つけます。
  3. オブジェクト・ストレージ・ネームスペース値を記録します。

ステップ3: RCLONEのインストール

  1. 管理者としてPowerShellを実行し、次のコマンドを入力してRCLONEをインストールおよび構成します。
    mkdir c:\rclone;
    cd c:\rclone
    [Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [Net.SecurityProtocolType]::Tls12
    Invoke-WebRequest -Uri "https://downloads.rclone.org/v1.53.0/rclone-v1.53.0-windows-amd64.zip" -OutFile "c:\rclone\rclone.zip"
    Expand-Archive -path 'c:\rclone\rclone.zip' -destinationpath '.\'
    cp c:\rclone\rclone-v1.53.0-windows-amd64\* c:\rclone\
    rm -r c:\rclone\rclone-v1.53.0-windows-amd64; rm -r c:\rclone\rclone.zip
  2. 次のコマンドを入力して、RCLONEインストーラを実行します。
    .\rclone.exe config
    RCLONEインストール・メニューが開きます。
  3. RCLONEオプションのリストからn) New remoteを選択します。
    プロンプトごとに次の情報を入力し、Enterキーを押します。画面プロンプトは太字です。
    e/n/d/r/c/s/q> (Enter "n")
    
    name> (Enter the name of the remote connection. For example, "myremote".)
    Storage> (Enter "4")
    provider> (Enter "3")
    env_auth> (Leave blank)
    access_key_id> (Enter the Access key value generated from the Customer secret keys page)
    secret_access_key> (Enter the secret key you created)
    region> (Enter the region in which your bucket is located. For example, "us-ashburn-1")
    endpoint> (Enter the appropriate endpoint using the following syntax: "https://<object_storage_namespace>.compat.objectstorage.<region>.oraclecloud.com")
    location_constraint> (Leave blank)
    acl> (Leave blank)
    server_side_encryption> (Leave blank)
    sse_kms_key_id> (Leave blank)
    edit advanced configuration (Enter "n")
    Confirm the remote configuration (Enter "y")
  4. プロンプトで次のコマンドを入力して、必要なツールをインストールします。
    Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; [System.Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [System.Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol -bor 3072; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))
    choco install winfsp -y
    Invoke-WebRequest -Uri " https://nssm.cc/release/nssm-2.24.zip" -OutFile "c:\rclone\nssm.zip"
    Expand-Archive -path 'c:\rclone\nssm.zip' -destinationpath '.\'
    cp .\nssm-2.24\win64\nssm.exe .\
    rm nssm.zip
    rm -r .\nssm-2.24\
  5. 次のコマンドを実行して接続をテストします:
    .\rclone.exe lsd <remote_connection_name>:
  6. 次のコマンドを実行して、オブジェクト・ストレージをネットワーク・ドライブとしてマップします:
    .\rclone.exe mount <remote_connection_name>:<bucket_name> Y:
アンマウントするには、次のコマンドを実行します: CTRL+C

ステップ4: サービスとしてのRCLONEのインストール

サーバーを再起動しても、ドライブをネットワーク・ドライブとしてマッピングし、永続的に維持するには、次のステップを実行します。
  1. RCLONEがまだ実行中の場合、Ctrl + Cと入力して閉じます。
  2. プロンプトで次のコマンドを入力して、RCLONEをサービスとしてインストールして実行します。ドライブがマップされている Windows OSの管理者ユーザー名とパスワードを指定する必要があります。
    .\nssm.exe install remote C:\rclone\rclone.exe mount <remote_connection_name>: Y:
    .\nssm.exe set <remote_connection_name> ObjectName .\<administrator> "<password>"
    .\nssm.exe start <remote_connection_name>