オブジェクト・ストレージ・オブジェクトの同期

ファイル・システム・ディレクトリをバケット内のオブジェクト・ストレージ・オブジェクトと同期します。

同期は、指定されたファイル・システムのディレクトリおよびサブディレクトリをトラバースし、新規および変更されたオブジェクトをソースから宛先にコピーし、オプションでソースに存在しないオブジェクトを削除します。

オブジェクト・ストレージ・オブジェクトの同期は、CLIでのみ使用できます。

CLIの使用

ファイル・システムおよびバケット内のオブジェクトを同期するには、oci os object syncコマンドと必要なパラメータを使用します:

oci os object sync --bucket-name bucket_name [OPTIONS]
oci os object syncページにリストされた「オプション・パラメータ」を使用して、オブジェクトを同期する必要がある時期の基準を指定します。

CLIコマンドのパラメータおよび値の完全なリストは、CLIコマンド・リファレンスを参照してください。

アップロードされたオブジェクトの整合性の検証

MD5チェックサムは、アップロードされたオブジェクトごと、またはマルチパート・オブジェクトの各部分に対して計算されます。このチェックサムは、格納されたオブジェクトがアップロードされたオブジェクトであることを確認するのに役立ちます。同期(os object sync)の実行時に自動検証チェックサム・オプションはありません。

MD5を使用した暗号化ハッシュは、同期方法を使用してオブジェクト・ストレージ・バケットにアップロードされたすべてのオブジェクトに対して提供されます。このハッシュは、オブジェクトのデータ整合性を検証します。オブジェクト・ストレージは、オブジェクト・ハッシュ値をbase64エンコーディングで提供します。

MD5ハッシュは、オブジェクトの詳細にコンテンツMD5ハッシュまたはopc-multipart-md5値としてリストされます。詳細は、オブジェクト詳細の取得を参照してください。

次のコマンドを実行して、base64エンコードされたハッシュ値を16進値に変換します。

python -c 'print "BASE64-ENCODED-MD5-VALUE".decode("base64").encode("hex")'

例:

python -c 'print "EoN8s6dgT/9pGYA7Yx1klQ==".decode("base64").encode("hex")'
12837cb3a7604fff6919803b631d6495

ソース・ファイルからmd5sumを生成し、両方の値が一致することを確認します。

md5sum file_name

例:

md5sum file_1.txt
12837cb3a7604fff6919803b631d6495 file_1.txt

マルチパート・アップロード済オブジェクトの検証

GitHubで使用可能な事前構成済スクリプトを使用して、オブジェクト・ストレージ・バケットへのマルチパート・アップロードのMD5チェックサムを検証できます。part-sizeパラメータを使用して、MD5チェックサムの計算を簡略化することをお薦めします。これらのスクリプトの詳細およびリンクは、GitHubのopc-multipart-md5チェックのサポートを参照してください。