イベントおよび通知の戦略
企業がクラウド・サービスを利用する中で、IT運用やDevOpsのプラクティショナが、アプリケーションやインフラストラクチャ全体で発生するサービス・イベントへの対応に苦戦することがよくあります。従来、IT組織は、イベントに対応するために、カスタム・ソリューションを実装したり、手動サンプリングを使用してきました。イベント、通知、OCI Functions、ストリーミングなどのOracle Cloud Infrastructure(OCI)サービスを使用すると、スケーラブルで効率的なITイベント管理および通知の戦略を実装できます。
イベントについて
イベント・サービスを使用して、リソースの状態が変化したときに開発チームが自動的に対応できるようにします。
イベント・サービスを使用すると、テナンシ全体にわたるリソースの状態変化に基づく自動処理を作成できます。イベントは、リソースの変更を示す構造化メッセージです。イベント・メッセージは、Cloud Native Computing Foundation (CNCF)がホストするCloudEvents業界標準形式に準拠しています。
次に、イベントの使用例をいくつか示します:
- データベースのバックアップが完了したときに、DevOpsチームに通知を送信します。
- ファイルがオブジェクト・ストレージ・バケットにアップロードされるときに、ファイルの形式を変換します。
コントロール・プレーン・イベントおよびデータ・プレーン・イベントを使用できます。
コントロール・プレーン・イベントは監査イベントであり、次のOCIサービスを介して使用できます:
データ・プレーン・イベントは、イベントおよびロギングでのみ使用できます。イベントを発行するOCIサービスのリストは、イベントを生成するサービスを参照してください。
通知について
通知を使用して、アラーム、サービス・コネクタおよびイベント・ルールがトリガーされるたびにメッセージを取得します。
通知サービスは、パブリッシュ/サブスクライブ・パターンを介して分散コンポーネントにメッセージをブロードキャストし、Oracle Cloud Infrastructureおよび外部でホストされているアプリケーションに対して、安全で信頼性が高く、レイテンシが低く、耐久性のあるメッセージを配信します。メッセージを直接通知にパブリッシュすることもできます。
通知サービスを使用して、トピックおよびサブスクリプションを使用するメッセージをパブリッシュするための通信チャネルを設定します。メッセージがトピックにパブリッシュされると、通知サービスによってそのメッセージがトピックのサブスクリプションに送信されます。開始するには、Oracle Notification Serviceの完全開発者ガイドを参照してください。
推奨事項
通知、OCI Functionsおよびストリーミングを介してイベントをルーティングすることで、IT運用を最適化し、自動化を実現します。
次に、達成できるIT運用目標の例をいくつか示します:
- イベントおよび通知を使用してPagerDuty、電子メールまたはSlackアラートをトリガーすることで、適切なチームに通知します。詳細は、Oracle Notification Serviceの完全開発者ガイドを参照してください。
- イベントおよびOCI Functionsを使用して、イベントに基づいてIT運用アクティビティを自動化します。詳細は、イベントとファンクションを使用してOCIガバナンスを行うためのあまり知られていない方法を参照してください。
- ストリーミングは、監査、会計および関連するアクティビティのクラウド・サービス・イベントの統合エントリ・ポイントとして使用してください。
組織のニーズに応じて、サービスの組合せを使用することで、IT運用の効果的なイベントおよび通知の戦略を実装できます。
Oracle Cloud Infrastructureサービスの最新ステータスに関する通知については、OCIステータスを参照してサブスクライブしてください。
詳細の参照
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