サポートおよびインシデント管理

インシデント管理は、停止やサービス中断を特定、分析および解決するエンドツーエンドのビジネス・プロセスです。インシデント管理の目標は、ビジネスへの影響を最小限に抑えながら、サービスの稼働を継続したり、できるだけ早くサービスをリストアすることです。

インシデント管理は重要

サービス中断インシデントは、ビジネスとそのチームにとって膨大なコストがかかる可能性があります。インシデントによって業務が中断することで、一時的なダウンタイムが発生し、データの損失と生産性の低下につながる可能性があります。インシデント管理により、チームは、信頼できる方法でインシデントに優先順位を付け、解決までの時間を短縮し、よりよいサービスをユーザーに提供できます。

インシデント管理のメリット

インシデント管理には次のようなメリットがあります:

  • 生産性と効率の向上。
  • 可視性と透明性の向上。
  • 平均解決時間(MTTR)の短縮。MTTRは、インシデントの検出、診断および軽減にかかる平均時間を組み合せたものです。
  • 顧客と従業員のエクスペリエンスの向上。
  • インシデントの防止。

Oracle Cloud Infrastructureのサポート

Oracle Cloud Infrastructureの使用中に、コミュニティからのヘルプが必要になったり、Oracleサポートの担当者への相談が必要になる場合があります。サポート・オプションの詳細は、ヘルプの利用とサポートへの連絡を参照してください。

推奨事項

環境をサポートし、サービスの中断を最小限に抑えるサポートおよびインシデント管理戦略を設計します。

可能なかぎりサポートおよびインシデント管理戦略をプロアクティブに定義しますが、経験から学習し、必要に応じて実践を調整します。

インシデントに対する準備と対応のための制御を整備します。推奨項目は次のとおりです:

  • システムを使用したセキュリティに関連するリスク、脅威、脆弱性および影響の判断
  • セキュリティ情報イベント管理(SIEM)システムの使用
  • セキュリティ運用センター(SOC)の設置
  • インシデント・レスポンス・チームの設置
  • インシデント検出、レスポンスおよびレポートの実装
  • エスカレーション・パスの定義
  • 標準の事後メカニズムの構築

イベントを検出、防止、対応、リカバリするための運用戦略を開発します。推奨項目は次のとおりです:

  • システム・パフォーマンス・メトリックのモニター
  • ディザスタ・リカバリ計画のドキュメント化およびテスト
  • ディザスタ・リカバリの調整に必要な重要な役割の理解
  • Oracle Cloud Infrastructureサポートとのインタラクションの計画
  • インシデントへの対応
  • 実際のインシデントに基づいた攻撃のシミュレート
  • アプリケーション障害への備え
  • データ破損からのリカバリ
  • ネットワーク停止からのリカバリ
  • 依存サービス障害からのリカバリ
  • リージョン全体のサービス中断からのリカバリ
  • ディザスタ・リカバリ・テストから学習し、プロセスを改善
  • 失敗の予期および間違いからの学習

組織のシステムをピーク・パフォーマンスで稼働させるためには、Oracleまたは承認されたパートナとサポート契約を締結することをお薦めします。移行などのクリティカルなイベントがスケジュールされている場合や需要の増加が想定される場合、これらのパートナシップを活用します。そうすることで、適切なサポート、ベスト・プラクティスおよび専門知識の恩恵を受けることができます。また、プラットフォームを継続的に改善するために、Oracleエンジニアリングで直接フィードバック・メカニズムを確保することもできます。

詳細の参照

ドキュメントおよびその他のリソース:

My Oracle Support (サインインが必要です):

OCI Statusダッシュボード:

ブログ: