リソースのタグ付け

Oracle Cloud Infrastructure Terraformプロバイダでタグ付けを使用します。

テナンシ内の複数のコンパートメントに多数のリソース(インスタンス、VCNs、ロード・バランサ、ブロック・ボリュームなど)がある場合、特定の目的で使用されるリソースの追跡、リソースの集計、レポート、またはそれらのリソースに対するバルク・アクションの実行が困難になることがあります。タグ付けでは、キーおよび値を定義して、リソースに割り当てることができます。その後、ビジネス・ニーズに応じたリソースの編成およびリストにタグを活用できます。

タグには次の2種類があります。

定義済タグは、管理者によってテナンシに設定されます。定義済タグを使用する権限を付与されているユーザーのみがタグをリソースに適用できます。定義済タグはキー/値マップを提供し、ドット表記法でタグ・ネームスペースとタグ・キーを組み合せて編成されます。たとえば、HumanResourcesというタグ・ネームスペースにCostCenterという名前のキーがあるとします。この場合、ネームスペースとキーをHumanResource.CostCenterのように関連付け、タグを割り当てます。

フリーフォーム・タグは、リソースに対する権限を持つ任意のユーザーが適用できます。フリーフォーム・タグは、単純なキー/値マップです。

  • タグ・ネームスペースのライフサイクル管理に関するガイダンスは、oci_identity_tag_namespaceリファレンスを参照してください。
  • タグ管理の詳細は、oci_identity_tagリファレンスを参照してください。

この例のtags.tf構成ファイルには、タグ付け関連のリソースがいくつか含まれています。

OCI Terraformプロバイダのサポートされているリソースおよびデータ・ソースの完全なリファレンスには、使用方法、引数および属性の詳細が含まれます。完全なリファレンスは、docs.oracle.comおよびTerraformレジストリから入手できます。

タグとその機能の詳細は、タグ付けの概要を参照してください。

リソースへのタグ付けの伝播

OCIサービスでは、両方のリソースでタグのタイプがサポートされている場合、プライマリ・リソースのフリーフォーム・タグと定義済タグがすべてセカンダリ・リソースに伝播されます。たとえば、Terraform構成のプライマリ・リソースがコンピュート・インスタンスで、ネストしているセカンダリ・リソースがVNICである場合、コンピュート・インスタンス上のすべてのタグがVNICに伝播されます。

この伝播が原因で、Terraformの状態にドリフトが発生し、適用後に差異が生じる可能性があります。潜在的なドリフトを回避するには、構成の一部として、プライマリ・リソースのすべてのフリーフォーム・タグおよび定義済タグをセカンダリ・リソースに明示的に追加します。

タグのデフォルトまたは必須タグ機能を使用している場合も同じ動作が発生する可能性があります。ドリフトを回避するには、タグ・デフォルトまたは必須タグが存在するテナンシ内のすべてのリソース(存在する場合はプライマリとセカンダリ)にタグ・デフォルトまたは必須タグを適用します。