マルチクラウド・リソースの制限の引上げのリクエスト
サービス制限の拡大のリクエスト方法について学習します。
マルチクラウド・サービスのサービス制限を増やす必要がある場合は、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)コンソールでリクエストを開くことができます。現在のテナンシ制限で許可されているよりも多くのデータベース・インフラストラクチャをプロビジョニングする必要がある場合は、これを行う必要があります。
Oracle Database@AWS
- コンソールを開き、制限の引上げに使用するリージョンを選択します。詳細は、コンソールの理解およびリージョンでの作業を参照してください。
- ナビゲーション・メニューを開き、「ガバナンスと管理」を選択します。
- 「テナンシ管理」で、「制限、割当ておよび使用状況」を選択します。
-
次の値を選択します。
- サービス:データベース
- スコープ: OCI可用性ドメイン(US-ASHBURN-AD-1など)を選択します。
- サブスクリプション: Oracle Database@AWSサブスクリプションを選択します。
- コンパートメント: OCIテナント用のルート・コンパートメントを選択します。
- リソース制限の表で、制限の引上げが必要なリソースの「サービス制限」、「使用状況」および「使用可能」の値に注意してください。たとえば、Exadataストレージ・サーバーに関心がある場合、「サービス制限」には、選択した可用性ドメインでプロビジョニングできるストレージ・サーバーの現在の最大数が表示されます。「使用状況」値には、すでにプロビジョニングしたストレージ・サーバーの数が表示され、「使用可能」値には、現在のサービス制限でプロビジョニングできるサーバーの数が表示されます。
- サービス制限増加チケットを開くには、目的のリソースを表示する行の を選択し、「サポート・リクエストを開く」を選択します。
- 「サポート・オプション」パネルで、「制限の引上げのリクエスト」を選択します。
- 「サポート・チャット」パネルで、「制限の引上げ」を選択し、表示されたテキストの下部で「制限の引上げ」を再度選択します。
- 「サポート・オプション」ページで、「制限引上げ」タブを選択します。
-
次の値を選択します。
- サービス・カテゴリ:データベース
- リソース:制限を引き上げるリソースを選択します。例: "Exadata X9M Database Server Count"。
- サブスクリプション:マルチクラウドのOracle Database@AWSサブスクリプションを入力します。サブスクリプションは文字列"ORACLEDBATAWS"で終了します。
-
「可用性ドメイン」セクションで、制限を引き上げるOCI可用性ドメインの新しいサービス制限値を入力します。選択する可用性ドメインがわからない場合は、最初に表示された可用性ドメインを使用します。たとえば、hqkx:US-ASHBURN-AD-1は、OCI US East (ASHBURN)リージョンの3つの可用性ドメインの1つです。入力した数値は、制限の新しい最大値になります。たとえば、現在の制限が20で、25と入力した場合、新しい制限は25 (5の増額)になります。
- 「リクエストの理由」フィールドに、制限の引上げを有効にするAWS可用性ゾーンを入力します。このリクエストにOracle Supportが必要とする追加の指示を入力します。複数のAWSサブスクリプションを使用する場合は、指定したAWS可用性ゾーンがOracle Database@AWSに使用するサブスクリプションからのものであることを確認してください。
- 「サポート・リクエストの作成」を選択します。
リソース・アンカー依存性:
作成されたリソース・アンカーごとに、OCIコンパートメントも作成されます。このため、リソース・アンカーに対して制限の引上げをリクエストする場合は、コンパートメントに対して十分な割当て容量が使用可能であることを確認してください。これは、次のステップ1から3で確認し、「サービス」値として「コンパートメント」を選択することで確認できます。
ネットワーク・アンカー依存性:
作成されたネットワーク・アンカーごとに、ネットワーク・リンクも作成されます。ネットワーク・アンカーに対して制限の引上げをリクエストする場合は、ネットワーク・リンクに対して十分な割当てが使用可能であることを確認してください。この割当て制限は、マルチクラウド・サービスでも確認できます。
さらに、ネットワークリンクリソースは次のリソースに依存します。次の各リソースに、要求されたネットワーク・アカーの増加をサポートするための十分な割当て容量があることを確認します。
- VCN:各ネットワーク・アンカーはVCNリソースを作成します。
- サブネット:各ネットワーク・アンカーは2つのサブネット・リソースを作成します。
- NSG:各ネットワーク・アンカーは3つのNSGリソースを作成します。
- サービス・ゲートウェイ:各ネットワーク・アンカーは1つのサービス・ゲートウェイを作成します。
- DNSリゾルバ・エンドポイント:各ネットワーク・アンカーは、3つのDNSリゾルバ・エンドポイントを作成します。
- DRGアタッチメント:各ネットワーク・アンカーは、1つのDRG (ダイアンミック・ルーティング・ゲートウェイ)アタッチメントを作成します。
- DRG:各ネットワーク・アンカーは1つのDRGを作成します。
- 仮想回線:各ネットワーク・アンカーは4つの仮想回線を作成します。
- コンソールを開き、制限の引上げに使用するリージョンを選択します。詳細は、コンソールの理解およびリージョンでの作業を参照してください。
- ナビゲーション・メニューを開き、「ガバナンスと管理」を選択します。
- 「テナンシ管理」で、「制限、割当ておよび使用状況」を選択します。
-
次の値を選択します。
- サービス:マルチクラウド
- スコープ: OCI可用性ドメイン(US-ASHBURN-AD-1など)を選択します。
- サブスクリプション: Oracle Database@AWSサブスクリプションを選択します。
- コンパートメント: OCIテナンシのルート・コンパートメントを選択します。
- リソース制限の表で、制限の引上げが必要なリソース(AWSリソース・アンカー数またはAWSネットワーク・アンカー数)の「使用状況」および「使用可能」の数値に注意してください。これらの値を使用して、新しい制限を決定します。
- サービス制限増加チケットを開くには、目的のリソースを表示する行の「アクション」メニュー(3つのドット)を選択し、「サポート・リクエストを開く」を選択します。
- 「サポート・オプション」パネルで、「制限の引上げのリクエスト」を選択します。
- 「サポート・チャット」パネルで、「制限の引上げ」を選択し、表示されたテキストの下部で「制限の引上げ」を再度選択します。
- 「サポート・オプション」ページで、「リソース制限の更新」タブを選択します。
-
次の値を選択します。
- サービス・カテゴリ:マルチクラウド
- リソース:制限を引き上げるリソースを選択します。たとえば、"AWSリソース・アンカー数"です。
- サブスクリプション:マルチクラウドのOracle Database@AWSサブスクリプションを入力します。サブスクリプションは文字列"ORACLEDBATAWS"で終了します。
-
「可用性ドメイン」セクションで、制限を引き上げるOCI可用性ドメインの新しいサービス制限値を入力します。選択する可用性ドメインがわからない場合は、最初に表示された可用性ドメインを使用します。たとえば、hqkx:US-ASHBURN-AD-1は、OCI US East (ASHBURN)リージョンの3つの可用性ドメインの1つです。入力した数値は、制限の新しい最大値になります。たとえば、現在の制限が20で、25と入力した場合、新しい制限は25 (5の増額)になります。
- 「リクエストの理由」フィールドに、制限の引上げを有効にするAWS可用性ゾーンを入力します。このリクエストにOracle Supportが必要とする追加の指示を入力します。複数のAWSサブスクリプションを使用する場合は、指定したAWS可用性ゾーンがOracle Database@AWSに使用するサブスクリプションからのものであることを確認してください。
- 「サポート・リクエストの作成」を選択します。
Oracle Database@Azure
前提条件: Oracle Database@Azureサブスクリプションの制限の引上げをリクエストするには、制限を引き上げるAzureリージョンのAzureサブスクリプションの可用性ゾーン・マッピングを把握する必要があります。Azureサブスクリプション間でマッピングが異なるため、Oracle Database@Azureで使用している特定のサブスクリプションのマッピングを見つける必要があることに注意してください。
Azureの可用性ゾーン・マッピングを取得するには:
タスク6: Azure可用性ゾーン・マッピングの検索の手順に従って、Azure CLIまたはCloud Shellを使用して可用性ゾーン・マッピングを検索します。
可用性ゾーン・マッピングのAzure CLIまたはCloud Shellの出力で、OCIコンソールで制限の引上げをリクエストするときに使用するテキスト・ファイルに出力のavailabilityZoneMappings
セクションをコピーします。たとえば、次のとおりです。
{
"availabilityZoneMappings": [
{
"logicalZone": "1", <------EXAMPLE MAPPING, WILL DIFFER BY SUBSCRIPTION
"physicalZone": "eastus-az2" <------EXAMPLE MAPPING, WILL DIFFER BY SUBSCRIPTION
},
{
"logicalZone": "2",
"physicalZone": "eastus-az3"
},
{
"logicalZone": "3",
"physicalZone": "eastus-az1"
}
次のステップで説明するように、出力のこのセクションをOCIコンソールの「制限の引上げ」画面に貼り付けます。
制限の引上げをリクエストするには:
- コンソールを開き、制限の引上げに使用するリージョンを選択します。詳細は、コンソールの理解およびリージョンでの作業を参照してください。
- ナビゲーション・メニューを開き、「ガバナンスと管理」を選択します。
- 「テナンシ管理」で、「制限、割当ておよび使用状況」を選択します。
-
次の値を選択します。
- サービス:データベース
- スコープ:デフォルトで表示されるOCI可用性ドメインをそのままにします。このフィールドは、Azure可用性ゾーンでOracle Database@Azureの制限を増やすためにOracle Supportでは必要ありません。
- サブスクリプション: Oracle Database@Azureサブスクリプションを選択します。
- コンパートメント: OCIテナンシのルート・コンパートメントを選択します。
- リソース制限の表で、制限の引上げが必要なリソースの「サービス制限」、「使用状況」および「使用可能」の値に注意してください。たとえば、Exadataストレージ・サーバーに関心がある場合、「サービス制限」には、選択した可用性ドメインでプロビジョニングできるストレージ・サーバーの現在の最大数が表示されます。「使用状況」値には、すでにプロビジョニングしたストレージ・サーバーの数が表示され、「使用可能」値には、現在のサービス制限でプロビジョニングできるサーバーの数が表示されます。
- サービス制限増加チケットを開くには、目的のリソースを表示する行の を選択し、「サポート・リクエストを開く」を選択します。
- 「サポート・オプション」パネルで、「制限の引上げのリクエスト」を選択します。
- 「サポート・チャット」パネルで、「制限の引上げ」を選択し、表示されたテキストの下部で「制限の引上げ」を再度選択します。
- 「サポート・オプション」ページで、「制限引上げ」タブを選択します。
-
次の値を選択します。
- サービス・カテゴリ:データベース
- リソース:制限を引き上げるリソースを選択します。例: "Exadata X9M Database Server Count"。
- サブスクリプション:制限を増やすOracle Database@Azureサブスクリプションを入力します。サブスクリプションは文字列"ORACLEDBATAZURE"で終了します。
-
「可用性ドメイン」セクションで、制限を増やすAzure可用性ゾーンにマップされているOCI可用性ドメインがわからない場合は、デフォルト値を表示したままにできます。
「制限の引上げ」画面のこのセクションでは、各OCI可用性ドメインは、地理的な場所と可用性ゾーン番号を含む識別子で表されます。たとえば、OCIのASHBURNリージョン可用性ドメイン1は、hqkx:US-ASHBURN-AD-1として表されます。
-
「リクエストの理由」フィールドに、次のように入力します:
-
制限を増やす必要があるAzureリージョンのAzureサブスクリプションの可用性ゾーン・マッピング。複数のAzureサブスクリプションを使用する場合、このマッピングはAzureサブスクリプションごとに異なる場合があります。
- 制限を増やすAzure可用性ゾーンの
physicalZone
値。 - Azure可用性ゾーンに対してリクエストしている新しい制限。
- このリクエストにOracle Supportが必要とする追加の指示。
次の例は、Oracle Supportが制限の引上げに必要な情報を示しています。例に示されているマッピングは、サブスクリプションによって異なることに注意してください。
リクエストの理由の例:
Oracle Database@Azureサブスクリプションで、Azure physicalZone eastus-az2のExadata X9Mデータベース・サーバー数のサービス制限を25に増やします。Azureサブスクリプションの可用性ゾーン・マッピングは次のとおりです。
{ "availabilityZoneMappings": [ { "logicalZone": "1", "physicalZone": "eastus-az2" }, { "logicalZone": "2", "physicalZone": "eastus-az3" }, { "logicalZone": "3", "physicalZone": "eastus-az1" }
-
- 「サポート・リクエストの作成」を選択します。
Oracle Database@Azure VCNフロー・ログの制限の引上げをリクエストするには、サポート・リクエストの作成の手順に従って、リクエストの制限の詳細を指定します。次の制限を推奨します。
ロギングの制限
- ログ数: 500
- ログ・グループ数: 100
- 統合エージェント構成数: 100
- 最大問合せ/分: 100
- 最大同時問合せ: 5
- グループごとのログ: 100
VTAP制限
- vtap有効化: 1
- テナントごとのvtaps: 10000
詳細は、次のトピックを参照してください:
Oracle Database@Google Cloud
データベース・リソースに対するサービス制限の引上げをリクエストする手順は、Oracle Database@Google Cloudドキュメントの割当て制限とサービス制限を参照してください。