ジョブの優先順位の構成
バッチでは、リソース・タグを使用して各ジョブの優先度値を計算します。
優先度タグを使用すると、特定のタグ・キーに関連付けられているタグ値に数値を割り当てることができます。これらの値によって、ジョブの優先度スコアおよびスケジュール順序が決まります。数値が大きいほど、リソースが制限されると、ジョブとそのタスクがキュー内で高くなります。
バッチはジョブ優先度設定のデフォルト・タグを提供しません。優先度システムを使用する前に、独自のタグ付けインフラストラクチャおよび優先度構成を定義する必要があります。
- タグ・ネームスペースの作成: テナンシ・レベルで、すべての優先度関連タグ(
BatchPriorityなど)をグループ化するタグ・ネームスペースを作成します。 - タグ・キーおよび値の定義: タグ・ネームスペース内で、可能な値(たとえば、キー:
dept、値:lgt, lay, mdl, cfx, fx, cmp)を使用してタグ・キーを定義します。 - ジョブ優先度構成の割当: バッチ・コンテキストで、ジョブ優先度構成を追加します。これは、タグ・ネームスペースおよびキーを参照し、ジョブの優先順位の重み付けおよび計算方法を指定します。詳細は、Job Priority Configurationを参照してください。
- ジョブまたはジョブ・プールへの優先度タグの割当て: ジョブまたはジョブ・プールを作成または編集する場合は、関連するタグ(たとえば、値
lgtのBatchPriority:dept)を割り当てます。バッチは、これらのタグをジョブ優先度構成とともに参照して、スケジューリング・キュー内のジョブ順序を決定します。
ジョブの優先順位付けを構成する場合は、タグ管理設定で各タグ値(HIGH = 10、LOW = 1、Yes = 5、No = 0など)に数値重みを割り当てます。ジョブの優先度を更新するには、ジョブまたはジョブ・プールのタグを変更します。このアプローチでは、優先順位の変化に応じてジョブのスケジューリングを微調整できます。
バッチ・ジョブの優先度付けのタグ・ネームスペースおよびタグ・キー定義を構成するには、タグ・ネームスペースおよびタグ・キー定義を参照してください。
ジョブの発行後、バッチは構成されたタグ値に基づいて優先度を計算します。
OCI Taggingサービスを使用して、バッチ用に構成されたジョブ優先度タグおよびタグ値の例を次に示します:
| タグ・ネームスペース | タグ・キー | タグの値 |
|---|---|---|
| 優先順位付けタグ | StudioPriority | 低、中、高 |
| 優先順位付けタグ | PriorityBoost | (はい)、(いいえ) ノート: 加重は100パーセントである必要があります。 |
ジョブの優先順位付けを構成する場合、各タグ・キーに重み(パーセント)が割り当てられ、ジョブ優先度の計算に対する影響が制御されます。タグ管理設定のキー内の各タグ値に数値を割り当てます(たとえば、StudioPriority: LOW = 0、MED = 2、HIGH = 5)。
次の表に、ジョブの優先順位付けに使用されるタグ・キーおよび値の例を示します。
| タグ・ネームスペース | タグ・キー | 重量 | 優先順位 |
|---|---|---|---|
| 優先順位付けタグ | StudioPriority | 100% | [(低、0)、(中、2)、(高、5)] |
| 優先順位付けタグ | PriorityBoost | 100% | [(Yes, 10), (No, 0)] |