セキュリティ・ゾーンの開始
IAMポリシーを作成してクラウド・ガードを有効にした後、コンパートメントのセキュリティ・ゾーンを作成し、セキュリティ・ゾーン・ポリシー違反を確認します。
IAMポリシーの作成
セキュリティ・ゾーンとクラウド・ガードを使用するには、コンソールを使用しているか、REST APIをSDK、CLIまたはその他のツールとともに使用するかにかかわらず、管理者が記述したIAMポリシー内で必要なタイプのアクセス権が付与されている必要があります。
テナンシの管理者でない場合は、これらのステップの実行を管理者に依頼してください。
セキュリティ・ゾーンおよびクラウド・ガーズのIAMポリシーについてさらに学習するには、クラウド、ガード・ポリシーを参照してください。
クラウド・ガードの有効化
セキュリティ・ゾーンの作成前に、テナンシでクラウド・ガードを有効にします。クラウド・ガードがすでに有効化されている場合は、このタスクをスキップできます。
クラウド・ガードは、構成、メトリックおよびログのセキュリティ弱点について、すべてのクラウド・リソースをモニターするための中央ダッシュボードを提供するOracle Cloud Infrastructureサービスです。問題が検出されると、クラウド・ガード構成に基づいて、修正処理を提案、支援または実行できます。
セキュリティ・ゾーンは、クラウド・ガードと連携して、既存のリソース内のセキュリティ・ゾーン・ポリシー違反を識別します。
クラウド・ガードの有効化には、次のタスクが含まれます。
- クラウド・ガードでテナンシ内のリソースをモニターできるようにするIAMポリシーの作成
- レポート・リージョンの選択
- オプションで、クラウド・ガードでモニターするコンパートメントのターゲットの作成
- オプションで、ターゲットのディテクタ・レシピの選択
クラウド・ガードを有効にするには、管理者権限が必要です。
同じコンパートメントのセキュリティ・ゾーンを作成する前に、コンパートメントのクラウド・ガード・ターゲットを作成する必要はありません。セキュリティ・ゾーンを作成すると、新しいクラウド・ガード・ターゲットが自動的に作成されます。
詳細な手順は、クラウド・ガードの開始を参照してください。
セキュリティ・ゾーン・レシピの作成(オプション)
セキュリティ・ゾーンには、使用可能なすべてののセキュリティ・ゾーン・ポリシーを適用する、最大セキュリティ・レシピと呼ばれるOracle管理のレシピが用意されています。特定のポリシーを無効にする場合は、このレシピをクローニングできます。
カスタム・セキュリティ・ゾーン・レシピを作成する前に、使用可能なセキュリティ・ゾーン・ポリシーを理解してください。
セキュリティ・ゾーンの作成
すべての前提条件タスクが完了したら、既存のコンパートメントのセキュリティ・ゾーンを作成できます。
柔軟性を最大限に高めるために、テナンシのルート・コンパートメントにセキュリティ・ゾーンを割り当てることは避けてください。ルート・コンパートメントに適用されるセキュリティ・ゾーンによって、テナンシ全体で可能なアクションが制限される場合があります。この構成は特定のユース・ケースに適している場合がありますが、ほとんどのユーザーにとって制限が大きすぎます。
- コンパートメントおよび子コンパートメントの既存のクラウド・ガード・ターゲットをすべて削除する
- コンパートメントのセキュリティ・ゾーン・ターゲットを作成します
- セキュリティ・ゾーン・ターゲットへのデフォルトのOracle管理ディテクタ・レシピを追加します
親コンパートメントがすでにセキュリティ・ゾーン内にあるサブコンパートメントのセキュリティ・ゾーンを作成する場合、クラウド・ガードはサブコンパートメントに対して個別のセキュリティ・ゾーン・ターゲットを作成します。親コンパートメントの既存のターゲットは変更されません。
セキュリティ・ゾーン・ポリシー違反の表示
セキュリティ・ゾーンのコンパートメントに既存のリソースがある場合、セキュリティ・ゾーンのポリシーに違反するリソースを識別し、修正アクションを実行できます。
クラウド・ガードは、セキュリティ・ゾーン内のリソースを定期的にスキャンしてポリシー違反がないかどうか確認します。各ポリシー違反は、クラウド・ガードで問題として記録されます。新しいセキュリティ・ゾーンでは、違反が検出されるまで最大3時間かかる場合があります。
使用可能なすべてのポリシーの説明は、セキュリティ・ゾーン・ポリシーを参照してください。
次のステップ
クラウド・ガードを有効にして最初のセキュリティ・ゾーンを作成した後、ゾーンのテスト、ゾーンのカスタマイズまたは他のゾーンの作成を行うことができます。
タスク | 詳細情報 |
---|---|
ゾーンのポリシーのいずれかに違反することを試みてゾーンをテストする |
ゾーンのレシピで有効になっているセキュリティ・ゾーン・ポリシーを選択します。 たとえば、パブリック・サブネットまたはパブリック・オブジェクト・ストレージ・バケットを作成できないことを確認します。セキュリティ・ゾーン・ポリシーを参照してください。 |
サブコンパートメント内に個別のゾーンを作成する | セキュリティ・ゾーンの作成 |
ゾーンからサブコンパートメントを削除する | セキュリティ・ゾーンからのサブ・コンパートメントの削除 |
ゾーンを削除する | セキュリティ・ゾーンの削除 |
セキュリティ・ゾーン・ターゲット内のクラウド・ガード・ディテクタ・レシピのカスタマイズ | クラウド・ガード構成のカスタマイズ |
クラウド・ガードによって検出されたその他のセキュリティの問題を確認する | 報告された問題の処理 |
他のグループがセキュリティ・ゾーンを管理できるように、IAMポリシーを作成します | クラウド・ガード・ポリシー |
セキュリティ・ゾーンを正常に作成またはテストできない場合は、セキュリティ・ゾーンのトラブルシューティングを参照してください。