ダッシュボードのトレース・データのフィルタ

Oracle定義の「トレース・ディメンション・フィルタ」および「スパン・ディメンション・フィルタ」を使用して、トレース問合せウィジェットのデータをディメンションでフィルタできます。

「フィルタ」タブにリストされているOracle定義フィルタを使用すると、入力を指定して、1つのウィジェットまたはダッシュボード内のすべてのウィジェットで結果を絞り込むことができます。新しいダッシュボードを作成する場合は、ダッシュボードにウィジェットを追加するときにフィルタを構成するか、最初にダッシュボードにフィルタを追加してウィジェットにリンクできます。ダッシュボードを作成するためにどのフローを選択しても、ウィジェットに表示するデータに必要なフィルタを構成またはリンクするよう求められます。

必要なフィルタに加えて、「トレース・ディメンション・フィルタ」および「スパン・ディメンション・フィルタ」を使用すると、トレースおよびスパン・ディメンション値によって次のトレース問合せウィジェットのトレース・データをフィルタできます:

  • APMジオマップ

  • APMトレース表

これらのウィジェットの詳細は、ダッシュボードでのトレース・データの表示を参照してください。

トレース・ディメンション・フィルタおよびスパン・ディメンション・フィルタを使用して、目的のトレース・データを表示できます。たとえば、APM Geomapウィジェットでは、DeviceTypeディメンションを使用してモバイル・デバイス上のアプリケーションのユーザー・エクスペリエンスとパーソナル・コンピュータのユーザー・エクスペリエンスを比較するように、これらのフィルタのいずれかを構成できます。同様に、APMトレース表ウィジェットでは、OciRegionディメンションを使用してアプリケーションのパフォーマンスを1つのリージョンのみで表示するように、これらのフィルタのいずれかを構成できます。

これらのフィルタを使用してトレースまたはスパン・ディメンション値を選択し、トレース問合せウィジェットのデータをフィルタすると、where句の条件が作成されるか、システムによって問合せに追加されます。

"dimensionName=<selected filter value>"

次に、これらのフィルタの構成方法を示すシナリオを示します。新しいダッシュボードを作成し、APMトレース表ウィジェットを追加して、ウィジェット内の1つのみサービスのトレース・データを表示するとします:

  1. Application Performance Monitoringで「ダッシュボード」にアクセスし、「ダッシュボードの作成」をクリックします。ダッシュボードへのアクセスおよび新規ダッシュボードの作成の詳細は、「カスタム・ダッシュボードの作成」を参照してください。
  2. 「ウィジェット」タブで、「ウィジェットの追加」をクリックし、「APMトレース表」ウィジェットをクリックするか、ダッシュボードのウィジェット・セクション(下半分)にドラッグ・アンド・ドロップします。

    その際、「APMトレース表」ウィジェットに「コンパートメント」および「APMドメイン」入力を構成します。

  3. 「フィルタ」タブで、「フィルタの追加」をクリックし、「トレース・ディメンション・フィルタ」をクリックするか、ダッシュボードのフィルタ・セクション(上半分)にドラッグ・アンド・ドロップします。
    実行中:
    1. 「トレース・ディメンション・フィルタ」「APMドメイン」入力を構成します。

    2. 「トレース・ディメンション・フィルタのディメンション名入力の構成(必須)」ダイアログ・ボックスで、「ディメンション名」入力を指定し、ドロップダウン・リストでServiceNameを選択して、「変更の保存」をクリックします。

  4. 「ウィジェット」タブで、「ウィジェットの編集」「APMトレース表」の順にクリックします。

    ウィジェットの詳細が表示されます。

  5. 「構成済ウィジェット入力」セクションの右下隅で、「入力の追加」をクリックします。

    「APMトレース表の入力の構成(オプション)」ダイアログ・ボックスが表示され、最初のオプションである「既存のフィルタで入力をリンク」が選択されています。

  6. 「APMトレース表の入力の構成(オプション)」ダイアログ・ボックスで、「既存のフィルタの選択」ドロップダウン・リストで「ディメンション・フィルタのトレース」を選択します。ServiceNameは、「パラメータ名」フィールドに自動的に移入されます。

    「Save changes」をクリックします。

  7. ダッシュボードに追加された「トレース・ディメンション・フィルタ」で、ServiceNameディメンションの値を選択します。

「APMトレース表」ウィジェットは「トレース・ディメンション・フィルタ」にリンクされており、このウィジェットは、選択したサービスのデータのみを表示するように更新されます。同じ手順に従って、APMトレース表ウィジェットに表示されるデータを、TraceStatusなどの他のディメンション値でさらにフィルタできます。