Application Performance Monitoring用のOracle定義ダッシュボードを使用すると、選択した期間中のアプリケーションの主要要素に関するインサイトが得られます。

Oracle定義ダッシュボードは、「ダッシュボード」ページにリストされています。ダッシュボードの名前をクリックしてダッシュボードを表示し、次の詳細を指定します:

• APMドメインが存在するコンパートメントを選択します。「ダッシュボード」ページでコンパートメントが選択されている場合は、それがデフォルトで表示されます。
• Application Performance Monitoringでモニターされているシステムを含むAPMドメインを選択します。
• モニターするリソースを選択します。たとえば、「アプリケーション・サーバー」ダッシュボードで、「アプリケーション・サーバー」ドロップダウン・リストからアプリケーション・サーバーを選択します。
• ダッシュボードにデータを移入する期間を選択します。

詳細を指定すると、ダッシュボードにデータが移入され、アプリケーションのヘルスとパフォーマンスをすばやく把握し、注意が必要な領域を識別できます。

ここでは、Application Performance Monitoring用のOracle定義ダッシュボードについて説明します:

• WebLogicドメイン・ダッシュボードには、WebLogicメトリックの概要が表示され、Oracle WebLogic Serverの管理サーバーと管理対象サーバーのパフォーマンスをモニターできます。このダッシュボードで、ドメインに属するWebLogicドメインとサーバーを選択し、CPU負荷、空きヒープ率およびその他のメトリックを監視します。詳細は、OCIでのOracle WebLogic Serverの使用のApplication Performance Monitoringダッシュボードを参照してください。
• 「アプリケーション・サーバー」ダッシュボードはアプリケーション・サーバーのホーム・ページです。このページで、アプリケーション・サーバーで使用されているリソースを分析し、リソースの制約および要件を理解できます。たとえば、このダッシュボードをモニターして、アプリケーション・サーバーのヒープおよびCPUの使用状況を分析できます。
• 「モニター」ダッシュボードには、合成モニターの実行の概要が表示されます。このダッシュボードには、合計モニター実行、クリティカル・バンテージ・ポイントでのモニター実行、ロード時間などが表示されます。これにより、エンド・ユーザーが影響を受ける前に問題を事前に検出して解決できます。また、「モニター」ダッシュボードにはAPMドメイン内のモニターのリストも表示され、モニターの名前をクリックしてモニターの詳細ページに移動できます。
• 「リアル・ユーザー・モニタリング」 ダッシュボードは、Webアプリケーションとユーザー・エクスペリエンスのパフォーマンスに関するインサイトを提供します。「Webアプリケーション」ドロップダウン・リストを使用すると、Apdex、レスポンス時間、オペレーティング・システムなど、ウィジェットに表示される情報のサブセットを選択できます。これにより、Webアプリケーションの速度とパフォーマンスを測定し、修正処理を行ってユーザー・エクスペリエンスを向上させることができます。「リアル・ユーザー・モニタリング」ダッシュボードには、「リアル・ユーザー・データ・メトリック」ウィジェットも表示されます。これにより、「メトリック」ドロップダウン・リストでメトリックを選択し、選択したメトリックの上限値または下限値を大陸別に表示できます。
• 「ホーム」ダッシュボードには、APMドメイン内でApplication Performance Monitoringによってモニターされているサービスの可用性とパフォーマンスの概要が示されます。「ホーム」ダッシュボードは、Application Performance Monitoringのホーム・ページとしても機能します。このページにはOracle Cloud Infrastructureコンソールのナビゲーション・メニューからアクセスできます。

  ホーム・ページには、APMドメイン内のアプリケーション・サーバー、モニター、サービス、トレースおよびWebアプリケーションのスナップショットを提供するウィジェットが含まれます。これらのウィジェットで使用可能なリンクをクリックして、特定のダッシュボードまたはトレース・エクスプローラに移動できます。また、ホーム・ページには「アラーム」ウィジェットも表示されます。これを使用すると、Oracle Cloud Infrastructureモニタリング・サービスのApplication Performance Monitoringネームスペース内のメトリックに対して作成された起動アラームをモニターできます。「アラーム」ウィジェットでアラームの名前をクリックして、モニタリング・サービスの「アラーム定義」ページに移動し、アラームに関する詳細情報を表示できます。「アラーム」ウィジェットでアラームをモニターするための前提条件として、必要なモニタリング・サービス権限を持っていること、およびしきい値が違反されたときに通知されるようにアラームを作成しておくことが必要です。詳細は、ダッシュボードの前提条件タスクの実行を参照してください。