GraalVMネイティブ・イメージでのAPMトレーサの使用
APMトレーサは、GraalVMネイティブ・イメージで使用してアプリケーションを監視できます。
GraalVMについて
GraalVMは、信頼性が高く安全なOracle Java SE上に構築された高パフォーマンスのJDKディストリビューションであり、消費するリソースを減らしながらアプリケーションのパフォーマンスを向上させるように設計されています。Javaアプリケーションを実行するには、Graal just-in-time (JIT)コンパイラを使用したHotSpot JVM上、または事前にコンパイルされたネイティブ実行可能ファイルとして、2つの方法があります。HelidonおよびMicronautはGraalVMネイティブ・イメージをサポートしているため、アプリケーションを小さなフットプリント・ネイティブ実行可能ファイルにコンパイルできます。GraalVMの詳細は、Oracle GraalVMの概要を参照してください。
GraalVMサポートされるバージョン
GraalVMコミュニティおよびEnterprise Editionバージョン21.xおよび22.xがサポートされています。
APMトレーサを使用したHelidonアプリケーションおよびGraalVMの監視
GraalVMネイティブ・イメージを構築するためのAPMトレーサを使用したHelidonアプリケーションのコンパイルがサポートされています。
APMエージェント・ハイブリッド・モードはサポートされていません。
APMトレーサを使用したMicronautアプリケーションおよびGraalVMの監視
GraalVMネイティブ・イメージを構築するためのAPMトレーサを使用したMicronautアプリケーションのコンパイルがサポートされています。
この機能を使用するには、MicronautでAPMトレーサの最新の依存関係を追加します。APM Micronautトレーサを含める手順については、「MicronautでのAPMトレーサの使用」を参照してください。
APMトレーサを使用した他のアプリケーションのモニター
APMトレーサを他のアプリケーションとともに使用して、GraalVMネイティブ・イメージを作成できます。ネイティブ・イメージ生成時のコンパイル前に必要な構成ファイルを生成するには、GraalVMバージョン21.3以上が必要です。APMトレーサの構成ファイルは、トレース・エージェントを使用したアシスト構成に記載されているステップに従って生成できます。