DBMS_CLOUD_MACADMパッケージ

この項では、Autonomous Databaseで提供されるDBMS_CLOUD_MACADMサブプログラムについて説明します。

CONFIGURE_DATABASE_VAULTプロシージャ

このプロシージャは、最初の2つのOracle Databaseユーザー・アカウントを構成します。アカウントには、Autonomous Database用のDV_OWNERロールとDV_ACCTMGRロールがそれぞれ付与されます。

構文

DBMS_CLOUD_MACADM.CONFIGURE_DATABASE_VAULT(
       dvowner_uname    IN VARCHAR2,
       dvacctmgr_uname  IN VARCHAR2);

パラメータ

パラメータ 説明

dvowner_uname

Database Vault所有者になるユーザーの名前。このユーザーにはDV_OWNERロールが付与されます。

dvacctmgr_uname

Database Vaultアカウント・マネージャになるユーザーの名前。このユーザーにはDV_ACCTMGRロールが付与されます。この設定を省略した場合、dvowner_unameパラメータで指定されるユーザーがDatabase Vaultアカウント・マネージャになり、このユーザーにDV_ACCTMGRロールが付与されます。

使用上のノート

  • ADMINユーザーのみがDBMS_CLOUD_MACADM.CONFIGURE_DATABASE_VAULTプロシージャを実行できます。

  • DBMS_CLOUD_MACADM.CONFIGURE_DATABASE_VAULTプロシージャでは、ADMINユーザーをdvowner_unameまたはdvacctmgr_uname引数の入力として指定することはできません。

BEGIN
   DBMS_CLOUD_MACADM.CONFIGURE_DATABASE_VAULT(
       dvowner_uname         => 'adb_dbv_owner',
       dvacctmgr_uname       => 'adb_dbv_acctmgr');
END;
/

DISABLE_DATABASE_VAULTプロシージャ

このプロシージャは、Autonomous DatabaseでOracle Database Vaultを無効にします。このプロシージャを使用するには、DV_OWNERロールが必要です。

構文

DBMS_CLOUD_MACADM.DISABLE_DATABASE_VAULT;

使用上のノート

DBMS_CLOUD_MACADM.DISABLE_DATABASE_VAULTを実行したら、Autonomous Databaseインスタンスを再起動する必要があります。

このプロシージャを使用するには、DV_OWNERロールが必要です。

EXEC DBMS_CLOUD_MACADM.DISABLE_DATABASE_VAULT;

DISABLE_USERMGMT_DATABASE_VAULTプロシージャ

このプロシージャは、Oracle Database Vaultが有効なAutonomous Databaseで、指定したコンポーネントに対してユーザー管理関連の操作を許可しません。

構文

DBMS_CLOUD_MACADM.DISABLE_USERMGMT_DATABASE_VAULT('component_name');

説明: component_nameはコンポーネント名です。有効な値はAPEXです。

APEXはOracle APEXコンポーネントです。

使用上のノート

Autonomous DatabaseでOracle Database Vaultを有効にし、APEXでユーザー管理関連操作を許可しないように職務分離を厳格化する場合、DBMS_CLOUD_MACADM.DISABLE_USERMGMT_DATABASE_VAULTプロシージャを使用します。

このプロシージャを使用するには、DV_ACCTMGRロールとDV_ADMINロールが必要です。

次の例では、APEXコンポーネントのユーザー管理を無効にします:

EXEC DBMS_CLOUD_MACADM.DISABLE_USERMGMT_DATABASE_VAULT('APEX'); 

ENABLE_DATABASE_VAULTプロシージャ

このプロシージャは、Autonomous DatabaseでOracle Database Vaultを有効にします。このプロシージャを使用するには、DV_OWNERロールが必要です。

構文

DBMS_CLOUD_MACADM.ENABLE_DATABASE_VAULT;

使用上のノート

DBMS_CLOUD_MACADM.ENABLE_DATABASE_VAULTを実行したら、Autonomous Databaseインスタンスを再起動する必要があります。

このプロシージャを使用するには、DV_OWNERロールが必要です。

次の例では、Oracle Database Vaultを有効にします:

BEGIN
   DBMS_CLOUD_MACADM.ENABLE_DATABASE_VAULT;
END;
/

ENABLE_USERMGMT_DATABASE_VAULTプロシージャ

このプロシージャでは、Oracle Database Vaultが有効な場合に、Autonomous Databaseで指定したコンポーネントに対してユーザー管理を許可できます。

構文

DBMS_CLOUD_MACADM.ENABLE_USERMGMT_DATABASE_VAULT('component_name');

説明: component_nameはコンポーネント名です。有効な値はAPEXです。

APEXOracle APEXコンポーネントです。

使用上のノート

このプロシージャを使用するには、DV_ACCTMGRロールとDV_ADMINロールが必要です。

次の例では、APEXコンポーネントのユーザー管理を有効にします:

EXEC DBMS_CLOUD_MACADM.ENABLE_USERMGMT_DATABASE_VAULT('APEX');