Autonomous AI Databaseでのサンプル・データ・セットの使用

独自の表を作成せずにサービスの使用を開始するユーザー向けには、Autonomous AI Databaseでは、読取り専用のSales HistoryおよびStar Schema Benchmarkデータ・セットを提供しています。

これらのデータ・セットは、それぞれOracle DatabaseスキーマSHおよびSSBとして提供されます。ユーザーは、手動構成なしでこれらのデータ・セットを問い合せることができます。

サンプル・データ・セットのノート:

  • SHおよびSSBはどちらもスキーマ専用ユーザーとして提供されるため、それらのユーザーのロックを解除または削除したり、パスワードを設定することはできません。

  • サンプル・データ・セットのストレージ・サイズは、データベースのストレージに対してカウントまたは請求されません。

  • サンプル・データ・セットSHおよびSSBはバックアップに含まれず、バックアップ操作またはリストア操作のサイズまたは速度には影響しません。

  • サンプル・データ表領域には、サンプル・データのみが含まれ、読取り専用および暗号化解除に設定されます。表領域は読取り専用であり、変更できないため、この表領域に顧客データを追加できません。

Sales History (SH)スキーマ

SHスキーマには、『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』のサンプル問合せの実行に使用できる小さいデータ・セットが用意されています。問合せでは、表名の前にスキーマ名SHを付ける必要があります。たとえば、次の問合せでは、SQL関数RANK()の動作を示します。

SELECT channel_desc, TO_CHAR(SUM(amount_sold), '9,999,999,999') SALES$,
   RANK() OVER (ORDER BY SUM(amount_sold)) AS default_rank,
   RANK() OVER (ORDER BY SUM(amount_sold) DESC NULLS LAST) AS custom_rank
FROM sh.sales, sh.products, sh.customers, sh.times, sh.channels, sh.countries
WHERE sales.prod_id=products.prod_id AND sales.cust_id=customers.cust_id
  AND customers.country_id = countries.country_id AND sales.time_id=times.time_id
  AND sales.channel_id=channels.channel_id
  AND times.calendar_month_desc IN ('2000-09', '2000-10')
  AND country_iso_code='US'
GROUP BY channel_desc;

SHスキーマの詳細は、サンプル・スキーマおよびスキーマ図を参照してください。

スター・スキーマ・ベンチマーク(SSB)スキーマ

SSBスキーマには、よく知られた多数のサンプル・データ・セットが含まれます。SSBスキーマには1TBのデータが含まれます(サンプル・データ・セットのストレージは、データベース・ストレージにカウントされません)。このスキーマを使用して、サービスのパフォーマンスをテストできます。Autonomous AI Databaseのパフォーマンスをテストするために、異なるデータベース・サービス(HIGH、MEDIUM、LOW)および様々な数のECPU (データベースがOCPUを使用する場合のOCPU)を使用して、このスキーマに対するサンプル問合せを実行できます。

SSBスキーマには、表lineordercustomersupplierpartおよびdwdateが含まれます。SSBスキーマに対して使用できるサンプル問合せのリストは、「サンプル・スター・スキーマ・ベンチマーク(SSB)問合せおよび分析ビュー」を参照してください。問合せでは、表名の前にスキーマ名SSBを付ける必要があります。

データベース・サービスの詳細は、Autonomous AI Databaseのデータベース・サービス名を参照してください。