MCPサーバーのユースケース

MCPサーバーは、Select AI Agentを使用して定義されたツールを公開し、最小権限ポリシーを適用することで、自律型AIデータベースへの制御されたAIアクセスをサポートします。いくつかのユースケースを確認します。

ユースケースには次のものがあります。

ユース・ケース 摘要 Who/Persona タスク
  • チャットボットは、SQLクライアントを開かずに、Autonomous AI Databaseでメタデータをクエリし、定義済みツールを呼び出すことができます。

  • 各データベースがレート制御を使用して個別のMCPエンドポイントを公開するマルチテナント環境を有効にします。

ターゲット・データベースのMCPサーバーを有効にします。サーバーは、データベースOCIDごとに1つのエンドポイントを公開し、データベース・セキュリティまたは資格証明を使用してアクセスを保護します。

これにより、信頼できるAIアプリケーションが、セキュリティ制御によって承認されたデータベース・ツールにアクセスできるようになります。

データベース管理者

ADMIN

データベース・エンジニア

MCPサーバーの有効化

  • 特定のSQL文を実行し、オーダー・ステータスを提供するチャットボットまたはカスタマ・サポート・エージェント用の「オーダー・ステータスのチェック」ツールを登録します。

  • 完全な財務表を公開せずにストアド・ルーチンを実行する顧客残高の取得ツールを提供します。

カスタム・ツールを定義し、既存のPL/SQLルーチンにバインドします。

これにより、集中したデータベース・アクションを指定されたツールとして提供し、AIアプリケーションで最小限の権限で使用できるようになります。

特権データベース・ユーザー

カスタム・ツールの登録

  • Autonomous AI Databaseを、メタデータへの制御されたアクセスを必要とするSelect AI AgentやOCI AI Agentなどの内部エージェントと統合します。

  • 開発者のAIアプリケーションでコーディング中にAutonomous AI Databaseのスキーマ・メタデータを問い合せることができます。

OCI AIエージェントやClaude Desktopなどのサード・パーティ・クライアントなどのMCPクライアントを構成して、MCPサーバーにアクセスし、データベース資格証明でサインインします。

これにより、チャットまたはエージェント・アプリケーションは、スキーマ情報、オブジェクト詳細および問合せ結果を読み取ることができます。

開発者

データベースへのAIクライアントの接続

  • アナリストは、問合せを記述する前に表構造を調べます。

  • Select AIを使用して、機密データにアクセスすることなくSQLクエリを自動的に生成します。

カスタムMCPツールを使用して、スキーマのリスト、オブジェクトのリスト、オブジェクトの詳細の取得などを行います。

これにより、機密データにアクセスすることなく、表のレイアウトおよび制約を理解できます。

データ・アナリスト

AIエージェント

カスタム・ツールの実行

  • AIツールによって行われたアクションの明確な記録を監査者に提供します。

  • MCPツールの使用状況を監視します。

  • 特定のユーザーおよびツールに対する疑わしいアクセス・パターンをトレースします。

ユーザー、ツール、時間およびスコープを取得するログおよびポリシーを使用します。

これにより、監査要件を満たし、調査を処理できます。

システム

コンプライアンス・チーム

MCPツール使用状況の監査

  • SQLカスタム・エージェント・ツールを使用して、フィールド・マネージャの地域別の販売データへのフィルタされたアクセスを提供します。

  • 財務チームは、カスタム・エージェント・ツールを使用して、行レベルのマスキングを使用して、承認されたビューに対してクエリを実行できます。

VPDポリシーでは、読取り専用モードでSQLツールを使用します。

これにより、許可された行のみを表示しながらデータ問合せを実行できます。

データベース管理者

ADMIN

データベース・エンジニア

VPDポリシーを使用してデータ・アクセスを保護します。