インスタンス・プールの操作

Compute Cloud@Customerでは、インスタンス・プールによってコンピュート・インスタンスの管理が簡素化されます。インスタンス・プールは、グループとして管理されるコンピュート・インスタンスのセットを定義します。インスタンスをグループとして管理すると、インスタンスを効率的にプロビジョニングし、インスタンスの状態を管理できます。

インスタンス・プールを作成するには、インスタンス構成と配置構成が必要です。インスタンス構成または配置構成を更新しても、既存のインスタンスは影響を受けません。プールに追加された新しいインスタンスは、新しいインスタンスおよび配置構成を使用します。

警告

インスタンス・プールを削除すると、プールによって作成されたリソース(関連付けられているインスタンス、アタッチされているブート・ボリューム、ブロック・ボリュームなど)が完全に削除されます。

インスタンス・プールをスケール・イン(インスタンスの削除)またはスケール・アウト(インスタンスの追加)したり、スケジュールに従ってインスタンスの停止、起動または再起動を行う自動スケーリング構成およびポリシーを定義できます。プールの自動スケーリングでは、需要が低い場合にインスタンスを停止または削除し、需要が高い場合にインスタンスを起動または追加することで、リソースをさらに効果的に使用できます。インスタンス・プールの自動スケーリングをネットワーク・ロード・バランシングとともに使用するには、サーバーのバックエンド・セットを自動スケーリングされたインスタンス・プールとして定義します。

コンピュート・インスタンス構成およびコンピュート・インスタンス・プールを操作する場合は、次の点に注意してください:

  • コンピュート・インスタンス構成が少なくとも1つのコンピュート・インスタンス・プールに関連付けられている場合は削除できません。

  • 複数のコンピュート・インスタンス・プールで同じコンピュート・インスタンス構成を使用できます。ただし、1つのコンピュート・インスタンス・プールに関連付けられるコンピュート・インスタンス構成は1つのみです。

  • コンピュート・インスタンス・プールのコンピュート・インスタンス構成を変更しても、そのプールに含まれている既存のコンピュート・インスタンスは変更されません。コンピュート・インスタンス構成の変更後に作成された新しいコンピュート・インスタンスでは、新しいコンピュート・インスタンス構成が使用されます。新しいコンピュート・インスタンスは、コンピュート・インスタンス・プールのサイズを増やすか、既存のコンピュート・インスタンスを終了しないかぎり作成されません。

  • コンピュート・インスタンス・プールのサイズを小さくすると、最も古いコンピュート・インスタンスが最初に削除されます。