マウント・ターゲットの作成
Compute Cloud@Customerでは、マウント・ターゲットは、選択したサブネットに割り当てられたNFSエンドポイントです。マウント・ターゲットはIPアドレスまたはDNS名を提供し、これは、NFSクライアントをファイル・システムに接続するときにマウント・コマンドで使用されます。
VCN当たり作成できるマウント・ターゲットは1つのみです。使用するVCNにマウント・ターゲットがすでに作成されている場合は、新しいマウント・ターゲットを作成しないでください。かわりに、すでに使用可能なマウント・ターゲットを使用してください。
同じマウント・ターゲットを再利用して、ネットワークで使用可能な多くのファイル・システムを作成できます。複数のファイル・システムに同じマウント・ターゲットを再利用するには、各ファイル・システムに対するエクスポートをマウント・ターゲット内に作成します。
使用可能なIPアドレスが十分にない可能性があるため、/30以下のサブネットをマウント・ターゲットの作成に使用しないでください。
VCN内の重複するCIDRにファイル・システムをエクスポートする場合、最長CIDR (最小ネットワーク)へのエクスポートを最初に実行する必要があります。詳細および例は、My Oracle Supportの記事PCA File System as a Service Exports (Doc ID 2823994.1)を参照してください。
マウント・ターゲットを作成する前に、次の項目が構成されていることを確認します:
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少なくとも1つのVirtual Cloud Network (VCN)とサブネットが構成されています。「SCNおよびサブネットの管理」を参照してください
- (Compute Cloud@Customerインフラストラクチャ間でのファイル・システムのマウントに必要) VCN内のルート・ルールを含むDynamic Routing Gateway (DRG)。Dynamic Routing Gateway (DRG)を参照してください。
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(オプション)ファイル・システムのマウント・ターゲットに対するセキュリティ・ルール。セキュリティ・ルールは、マウント・ターゲット・サブネットのセキュリティ・リスト、またはマウント・ターゲットを追加するネットワーク・セキュリティ・グループ(NSG)に作成できます。「ファイル・ストレージへのアクセスの制御」を参照してください。
ノート – マウント・ターゲットを作成するためにセキュリティ・ルールは必要ありませんが、このマウント・ターゲットに関連付けられたファイル・システムを最終的にマウントするためのルールが必要です。
名前とタグに機密情報を入力しないでください。
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Compute Cloud@Customerコンソールのナビゲーション・メニューで、「ファイル・ストレージ」をクリックし、「マウント・ターゲット」をクリックします。
マウント・ターゲットがリストされている場合は、マウント・ターゲットを割り当てる予定のサブネット上にある既存のマウント・ターゲットを使用できます。マウント・ターゲット名をクリックして、詳細を表示します。マウント・ターゲットがニーズを満たす場合は、この手順をスキップしてファイル・システムの作成に進みます。
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「マウント・ターゲットの作成」をクリックします。
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マウント・ターゲット情報を入力します:
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名前:一意である必要はありません。Oracle Cloud Identifier (OCID)によって、マウント・ターゲットが一意に識別されます。機密情報を入力しないでください
ノート
マウント・ターゲット名はDNSホスト名とは異なります。
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コンパートメントで作成:コンパートメントを指定します。
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VCN:新しいマウント・ターゲットを作成するVCNを選択します。
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サブネット:マウント・ターゲットをアタッチするサブネットを選択します。
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ネットワーク・セキュリティ・グループの有効化:このオプションを選択して、作成したNSGにこのマウント・ターゲットを追加します。
重要
選択するNSGのルールは、特定のプロトコルおよびポートを使用してマウント・ターゲットのVNICへのトラフィックを許可するように構成する必要があります。詳細は、ファイル・ストレージへのアクセスの制御を参照してください。
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IPアドレス:オプションで、マウント・ターゲットに選択したサブネット内の未使用のIPアドレスを指定できます。空白のままにすると、IPアドレスが自動的に割り当てられます。
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ホスト名:オプションで、マウント・ターゲットに割り当てるホスト名を指定できます。
ノート
File Storageサービスは、マウント・ターゲット・サブネットのFQDNとホスト名を組み合せることによって、完全修飾ドメイン名(FQDN)を作成します。
たとえば、
myhostname.subnet123.dnslabel.examplevcn.com
です。 -
タグ付け: (オプション)このリソースに1つ以上のタグを追加します。タグを適用するかどうかがわからない場合は、このオプションをスキップします(タグは後で適用できます)。リソースのタグ付けの詳細は、リソース・タグを参照してください。
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「マウント・ターゲットの作成」をクリックします。
次に、ファイルシステムを作成します。ファイル・システムの作成を参照してください。
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oci fs mount-target createコマンドおよび必要なパラメータを使用して、指定したコンパートメントおよびサブネットに新しいマウント・ターゲットを作成します。
oci fs mount-target create --availability-domain <availability_domain_name> --compartment-id <compartment_OCID>--subnet-id <subnet_OCID> --display-name <name_to_assign_to_mount-target> [OPTIONS]
CLIのコマンド、フラグおよびオプションの完全なリストは、コマンドライン・リファレンスを参照してください。
CreateMountTarget操作を使用して、指定したコンパートメントおよびサブネットに新しいマウント・ターゲットを作成します。
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKについては、ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェースを参照してください。