SPAクイック・チェックの構成

本番環境に変更を実装する前に、SPAクイック・チェックを構成して、データベース・ワークロードへのシステム変更の潜在的な影響を検証できます。

SPAクイック・チェックは、パフォーマンスの低下を回避するための診断ツールです。データベース・パラメータの変更、保留中のオプティマイザ統計の収集、SQLプロファイルの実装など、提案された変更が、SQL文の実行計画およびパフォーマンスにどのように影響するかを予測するのに役立ちます。SPAクイック・チェックでは、SQLチューニング・セットを使用し、シミュレートされたシステム変更の前後に、制御された環境でSQL文を実行します。次に、およびのシナリオでSQL文のパフォーマンスを比較し、改善されたSQL文、低下したSQL文および変更されていないSQL文に関する情報を提供するレポートを生成します。また、パフォーマンス低下したSQL文のパフォーマンス低下を軽減するための推奨事項も提供します。

SQLパフォーマンス・ウォッチのSPAクイック・チェックは、データベース管理の診断および管理と統合されており、SPAクイック・チェック設定を構成して、診断および管理でセッション変更可能な初期化パラメータを編集した場合の影響を検証できます。データベース・パラメータの編集時にSPAクイック・チェックを使用して検証する方法の詳細は、データベース・パラメータの編集を参照してください。

SQLパフォーマンス・ウォッチでSPAクイック・チェックの構成にアクセスする前に、拡張診断の優先資格証明が設定されていることを確認する必要があります。拡張診断優先資格証明を使用すると、SPAクイック・チェックのデフォルト構成設定を表示して、必要に応じて変更できます。拡張診断優先資格証明の詳細は、「拡張診断優先資格証明の設定」を参照してください。

SQLパフォーマンス・ウォッチでSPAクイック・チェックの構成にアクセスするには:

  1. データベースのSQLパフォーマンス監視ホーム・ページに移動します。
  2. 左側のペインの「リソース」で、「SPAクイック・チェックの構成」をクリックします。
  3. SPAクイック・チェック構成設定を確認または変更します。
    1. SQLチューニング・セット: パフォーマンスの変化について分析するSQL文を含むSQLチューニング・セットを選択します。
    2. 試行モード: SQLワークロードを実行および分析するオプションを選択します:
      • テスト実行: データを変更せずに、テスト環境でSQL文を実行します。実行をシミュレートして、パフォーマンス・メトリックを収集し、推奨事項を生成します。
      • 計画の実行: 各SQL文の実行計画を生成し、データベース・オプティマイザによる問合せの処理方法に関するインサイトを提供します。
      • ハイブリッド: テスト実行実行計画の両方を組み合せて、SQL文の実行および実行計画の指定による包括的な分析を提供します。
    3. SQLごとの時間制限(秒): SQL文の実行の時間制限を指定します。
    4. フルDMLの実行: 行ロックの取得と行の変更を含めDML文を完全に実行するには、「はい」を選択します。
    5. ワークロード影響しきい値(%): ワークロードに対するSQL文の変更の影響のしきい値(パーセント)を示す値を入力します。
    6. SQL影響しきい値(%): SQL文に対する変更の影響のしきい値(パーセント)を示す値を入力します。
    7. 複数実行の無効化: SQLチューニング・セット内の各SQL文を1回のみ実行する場合は、「はい」を選択します。
    8. 比較メトリック: 比較分析に使用するメトリックを選択します。
    9. リソース・コンシューマ・グループの使用: 分析に使用するリソース・コンシューマ・グループを指定するには、「はい」を選択します。
  4. 「保存」をクリックします。