データベース・インフラストラクチャ管理者は、Oracle Cloud Infrastructure Database Managementサービスを使用して、外部データベース・エコシステムの監視、オンプレミスのOracle Databaseシステム(外部データベース・システム)の検出、およびDBシステム内のデータベースおよびその他のコンポーネントの監視と管理を行うことができます。

Oracle Databaseは、ストレージ用のOracle Automatic Storage Management (ASM)や接続用のOracleリスナー(リスナー)などのコンポーネントに依存して使用可能にします。これらのコンポーネントは、相乗効果で相互作用および動作するため、まとめてDBシステムにグループ化されます。外部データベース・システムは、Oracle Cloud Infrastructureの外部にあるOracle DBシステムであり、データベース管理を使用すると、単一のコンポジット・ユニットとして検出できます。これにより、データベース管理でコンポーネントを個別に検出するために必要な労力が減り、監視プロセスが簡素化されます。

データベース管理を使用すると、DBシステムのリソース・タイプを使用して、次のコンポーネント(データベースに加えて)を単一リソースとして登録できます:

• Oracle Grid Infrastructureコンポーネント(Oracle ClusterwareおよびASM)は、RACデータベースおよびOracle RAC One Nodeでサポートされている任意の主要なプラットフォームで、Oracle Real Application Clustersの統合された基盤を形成します。単一インスタンス・データベースのシステム・サポートを提供するスタンドアロン・サーバーの場合、このソフトウェアにはASMのみが含まれます。
  • Clusterwareは、サーバーを1つのサーバーとしてまとめて操作できるようにするコンポーネントのセットです。
  • ASMは、データベース・ファイル用のボリューム・マネージャとファイル・システムです。
• リスナーは、クライアント・リクエストを受信し、データベースまたはASMインスタンスへの接続を確立し、クライアント接続をサーバー・プロセスに渡すデータベース・サーバー・プロセスです。リスは、データベース・サーバーでローカルに実行することも、リモート(SCANリスナー)で実行することもできます。

データベース管理で検出および監視できる外部データベース・システム・コンポーネントの概要を示す図を次に示します。

これらのコンポーネントの詳細は、Oracle Databaseのドキュメントを参照してください。

データベース管理では、Oracle Databaseバージョン11.2.0.4以降、ClusterwareおよびASMバージョン12.1以降がサポートされています。現在、データベース管理では、Linuxプラットフォーム上のDBシステムのみがサポートされています。

外部データベース・システムのデータベース管理を使用して実行できる重要なタスクの一部を次に示します:

• 外部データベース・システムを検出し、コンポーネントに登録して接続を追加します。
• 外部データベース・システムのコンポーネントを一目で監視します。
• コンポーネントのメトリックを取得および監視します。

外部データベース・エコシステムを監視するデータベース管理機能セットは、Oracle Cloud Infrastructure外部データベース・サービスの既存の機能をさらに一歩先に進めます。データベース管理インタフェースでは、コンパートメント内のすべての外部データベースおよびその他の外部データベース・システム・コンポーネントの単一ペイン・オブ・グラス・ビューが提供されます。また、外部データベースに登録して接続し、データベース管理内から外部データベースのデータベース管理を有効にするオプションも提供されます。これは、既存のライセンス・オプションの一部として利用できます。価格の詳細は、OCI価格表を参照してください。