データベース・パラメータの表示と編集

管理対象データベースに関連付けられた管理およびモニタリングのタスクの一部として、データベースのデータベース初期化パラメータを表示および編集できます。

初期化パラメータ・ファイルにはパラメータのリストおよび各パラメータの値が含まれ、データベースの基本操作に影響します。たとえば、初期化パラメータを使用すると、次のことができます:

  • データベース全体の制限の設定
  • データベース・リソースの制限の設定
  • ユーザーまたはプロセスの制限の設定

データベース・パラメータを表示するには、「管理対象データベースの詳細」ページに移動し、左側のペインの「リソース」の下にある「データベース・パラメータ」をクリックします。「データベース・パラメータ」セクションには、次のタブがあります:

  • 現在: データベース・インスタンスに対して現在アクティブな(メモリー内)初期化パラメータがリストされます。
  • SPファイル: 初期化パラメータ・ファイルの優先形式であるサーバー・パラメータ(SP)ファイル内のすべての初期化パラメータがリストされます。タブにファイルの場所が表示されます。
ノート

Autonomous Databasesの場合、「データベース・パラメータ」セクションには、変更可能な初期化パラメータのサブセットのみが表示されます。

デフォルトでは、「データベース・パラメータ」セクションのタブには非表示のデータベース・パラメータもリストされます。非表示パラメータがリストされないようにするには、左側のペインの「非表示パラメータの表示」チェック・ボックスの選択を解除します。

「現在」タブと「SPファイル」タブには、次の詳細がリストされます:

  • パラメータの名前。
  • パラメータの値(「True」「False」など)。
  • パラメータに追加されたコメント(ある場合)。
  • パラメータのタイプ(「ブール」「文字列」など)。
  • パラメータが変更されたかどうかを示すチェック・マーク。
  • パラメータが動的パラメータであるかどうかを示すチェック・マーク。チェック・マークのないパラメータは静的パラメータです。
  • パラメータのカテゴリ(「ファイル構成」など)。
ノート

管理対象データベースがRACデータベースの場合、「データベース・パラメータ」セクションには次の追加の列があります:
  • インスタンス: データベース・パラメータ値が適用されるRACインスタンスが表示されます。「インスタンス」列にアスタリスク"*"が表示されている場合、特定のインスタンスによってオーバーライドされないかぎり、RACデータベース内のすべてのインスタンスでパラメータの値が同じであることを示します。
  • 制約: 制約が表示されます(ある場合)。これは、「同一」または「一意」のいずれかです。「同一」は、データベースの作成に重要なパラメータ、または特定のデータベース操作に影響するパラメータが、Oracle RACデータベースのすべてのインスタンスで同じ値を持つ必要があることを示します。「一意」は、パラメータが各インスタンスで一意であることを示します(INSTANCE_NUMBERパラメータなど)。

パラメータの上にある「ファイルにエクスポート」オプションを使用して、パラメータをダウンロードできます。また、左側のペインの「フィルタ」の下にあるドロップダウン・リストを使用して、データベース・パラメータをフィルタすることもできます。これらのドロップダウン・リストは、単独で使用することも、組み合せて使用することもできます。たとえば、次のオプションを選択すると、変更されたすべての動的パラメータを表示できます。

  • 「変更済」ドロップダウン・リストの「はい」
  • 「動的」ドロップダウン・リストの「はい」
  • 「カテゴリ」ドロップダウン・リストの「すべて」

データベース・パラメータの編集

「管理対象データベースの詳細」ページの「データベース・パラメータ」セクションで、一度に最大20個の初期化パラメータを編集およびリセットできます。

ノート

RACデータベースの場合は、「インスタンス」列にアスタリスクが示された、「一意」制約のないRACデータベース・レベルのパラメータのみを編集できます。

「現在」タブでは、現在アクティブになっている動的な初期化パラメータのみを編集できます。これを行うには:

  1. 「パラメータの編集」をクリックします。
  2. 「パラメータの編集」パネルで:
    1. 次の詳細を入力します。
      1. 接続資格証明: 「資格証明タイプ」ドロップダウン・リストで使用可能なオプションの1つを選択して、管理対象データベースに接続するためのデータベース資格証明を指定します。資格証明タイプの詳細は、資格証明を使用した診断および管理タスクの実行を参照してください。
        ノート

        データベース・ユーザーには、パラメータを編集するためのALTER SYSTEM権限が必要です。
      2. パラメータ: スコープを設定し、パラメータを編集します。

        「現在実行中のインスタンス・モードでの変更をSPファイルに適用して、変更を永続化します。」チェック・ボックスがデフォルトで選択されています。これにより、現在のパラメータに加えた変更は確実にSPファイルに適用され、サーバーの再起動後も保持されます: SCOPE=BOTH。このチェック・ボックスの選択を解除すると、変更は現在のインスタンスにのみ適用され、サーバーの再起動後には失われます: SCOPE=MEMORY

        「カテゴリ」でパラメータをフィルタしたり、特定のパラメータを検索して、パラメータ値の編集、コメントの追加や編集を行い、値をデフォルトにリセットできます。

        ノート

        Oracle Databaseバージョン12.2.0.4以降の場合のみ、現在アクティブなデータベース・パラメータをデフォルトに再設定できます。
    2. オプションで、「SQLの表示」をクリックして、実行されるSQL文を表示します。
    3. 「変更の保存」をクリックして、パラメータへの変更を保存します。

「SPファイル」タブで、SPファイル内の動的パラメータおよび静的パラメータを編集できます。これを行うには:

  1. 「SPファイル・パラメータの編集」をクリックします。
  2. 「SPファイル・パラメータの編集」パネル:
    1. 次の詳細を入力します。
      1. 接続資格証明: 「資格証明タイプ」ドロップダウン・リストで使用可能なオプションの1つを選択して、管理対象データベースに接続するためのデータベース資格証明を指定します。資格証明タイプの詳細は、資格証明を使用した診断および管理タスクの実行を参照してください。
        ノート

        データベース・ユーザーには、パラメータを編集するためのALTER SYSTEM権限と、静的パラメータを編集するためのSYSDBAロールが必要です。
      2. パラメータ: スコープを設定し、パラメータを編集します。

        「SPファイル・モードでの変更を現在の実行中のインスタンスに適用...」チェック・ボックスを選択すると、SPファイル内のパラメータに加えた変更が、データベース・インスタンスで実行されている現在のパラメータに適用されます: SCOPE=BOTH。このチェック・ボックスの選択を解除すると、変更はSPファイル内のパラメータにのみ適用されます: SCOPE=SPFILE。静的パラメータに加えた変更は、サーバーの再起動後に有効になります。

        パラメータをフィルタしたり、特定のパラメータを検索して、パラメータ値の編集、コメントの追加や編集を行い、値をデフォルトにリセットできます。

    2. オプションで、「SQLの表示」をクリックして、実行されるSQL文を表示します。
    3. 「変更の保存」をクリックして、パラメータへの変更を保存します。