MySQL移行の初期ロード拡張オプションの構成

パフォーマンスをさらにチューニングしたり、エクスポート・モードを変更したり、互換性オプションを選択するには、MySQL移行の「移行リソースの詳細設定」、「初期ロード」タブで構成できる複数の設定があります。

  • ジョブ・モード:

    • 「完全」は、データベース全体のエクスポートを実行します。サーバー内のすべてのスキーマのエクスポートを実行します。
    • 「スキーマ」(デフォルト)は、ソース接続の「データベース名」オプションで定義されたスキーマをエクスポートします。

    「詳細設定」、「選択したオブジェクト」タブで、含めるまたは除外するスキーマ・オブジェクトを指定します。詳細は、MySQL移行するオブジェクトの選択を参照してください

  • MySQL移行を微調整するには、次の設定を使用できます。
    • 一貫性のあるデータ・ダンプの有効化: ダンプ中にインスタンスをバックアップ用にロックすることで、一貫性のあるデータ・ダンプを有効にします。
      ノート

      このオプションは、デフォルトで選択されています。
    • ダンプのタイム・ゾーンをUTCに設定します : ダンプの最初にステートメントを含めて、タイム・ゾーンをUTCに設定します。
      ノート

      このオプションはデフォルトで選択されています。
    • 付与エラーまたは取消しエラーの処理: GRANTエラーまたはREVOKEエラーに関連するエラーが発生した場合は、次のいずれかのオプションを選択します。
      • abort: (デフォルト)ロード・プロセスを停止し、エラーを表示します。
      • drop_account: アカウントを削除し、ロード・プロセスを続行します。
      • ignore: エラーを無視し、ロード・プロセスを続行します。
    • 既存のターゲット・オブジェクトの無視: MySQLインスタンスのターゲット・スキーマにすでに存在するオブジェクトが含まれている場合も、ダンプのインポートします。
  • 「互換性オプション」で、ダンプ出力内のすべての表についてOCI HeatWaveサービスとの互換性のために指定された要件を選択し、必要に応じてダンプ・ファイルを変更します:
    • 主キーの互換性: 主キーの互換性を選択します。次のオプションがあります:
      • なし: デフォルト・オプション。
      • 非表示主キーの作成: 主キーが含まれていない表ごとに、ダンプ・メタデータにフラグを追加して非表示列に主キーを追加します。
      • 欠落している主キーを無視: ダンプの実行時にインスタンス、スキーマまたは表ダンプ・ユーティリティで欠落している主キーが無視されるようにし、このチェックのためにダンプを停止せずにocimdsオプションを引き続き使用できます。
    • 強制innodb: まだ使用していない表にInnoDBストレージ・エンジンを使用するようにCREATE TABLE文を変更します。
    • 無効なアカウントのスキップ: OCI HeatWaveサービスでサポートされていない外部認証プラグインを使用して作成されたユーザーのアカウントを削除してください。
    • 定義者の削除: ビュー、ルーチン、イベントおよびトリガーからDEFINER句を削除して、これらのオブジェクトがデフォルトの定義者(スキーマを呼び出すユーザー)で作成されるようにします。さらに、ビューおよびルーチンのSQL SECURITY句を変更して、DEFINERのかわりにINVOKERを指定します。
    • 制限された権限の削除: OCI HeatWaveサービスによって制限されている特定の権限をGRANT文から削除し、ユーザーとそのロールにこの権限を付与できないように(付与しようとすると、ユーザーの作成に失敗します)。
    • 表領域の削除: CREATE TABLE文からTABLESPACE句を削除し、すべての表がデフォルトの表領域に作成されるようにします
    • ワイルドカード付与の無視: 有効にすると、ワイルドカードを使用したスキーマの権限付与で発生したエラーが無視されます。このエラーは、partial_revokesシステム変数が有効になっているシステムでは解釈が異なっています。
    • 無効な権限の削除: 有効にすると、ユーザーのロード時に失敗する付与文を削除します。