Exadataフリート更新の概要
Exadata Fleet Updateは、カスタム開発なしでデータベース・クラウド・フリートの更新を自動化する方法を提供します。また、単一のメンテナンス・ウィンドウでスタック全体の更新を編成します。
Exadataフリート更新では、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング(FPP)のフリート更新機能を利用します。Exadata Fleet Updateは、次のような操作に対してシンプルで統一されたルック・アンド・フィールを提供します。
- 複数のデータベース・バージョン:クラウドでサポートされているすべてのOracle Databaseバージョン。
- 複数のデータベース・タイプ: Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)。
- 動的ランタイム環境: Exadataフリート更新は、インスタンス・フェイルオーバーなどの他のノード、サービス・フェイルオーバー、使用不可ノードなどのランタイム環境をシフトするように調整されます。
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再開:ノードのクラスタまたは分散データベース・インスタンスのセット(あるいはその両方)にまたがってパッチを適用する場合、障害が発生すると、フリート管理者またはデータベース管理者が原因を特定するだけでなく、失敗し、
/tmp
領域が少なくなっているなどの問題を解決しますが、パッチ適用の進行状況と、パッチ適用の残りの部分を完了するためにパッチ適用を再開する必要があるステップを特定します。Exadataフリート更新により、データベース管理者がレスキューされます。内部的には、Exadataフリート更新によって実行されるパッチ適用プロセスの各ステップのチェックポイントが保持され、結果が記録されます。コンソールから、または元の障害が解決されたあとで同じ CLI/APIコールを実行して、同じ操作を再試行できます。Exadataフリート更新では、これらのチェックポイントを追跡し、成功したステップをすべてスキップし、最後に確認された障害ポイントからアクションを再開します。
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ロールバック:様々な理由でパッチ適用に失敗した場合は、元のソフトウェア・ホームに戻すことができます。Exadata Fleet Updateは、API上のソースとターゲットを交換するだけでロールバック操作を実行できる、非常に便利で直感的な方法を提供します。Exadataフリート更新では、ロールバックが必要であると内部的に判断し、必要なアクションを自動的に実行できます。
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