既知の問題と回避策

ORA-12154: TNS: 接続識別子を解決できませんでした

説明: Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure (ExaDB-D)上のデータベースのExadataフリート更新コレクションのパッチ適用サイクルが正常に完了した後、特定のデータベースのORA-12154: TNS:could not resolve the connect identifier
<Database home>/bin/sqlplus <db_user>/<db_pass>@<tns service name>
SQL*Plus: Release x.x.x.x.x
Version x.x.x.x.x
Copyright (c) 1982, 2022, Oracle.  All rights reserved.
ERROR:
ORA-12154: TNS:could not resolve the connect identifier specified
Enter user-name:
処置:特定のデータベースの古いOracleホームから現在のOracleホームにファイルをコピーします。
cp <old_oracle_home>/network/admin/<dbname>/* <current_oracle_home>/network/admin/<dbname>/

DBパッチの適用に失敗しました

説明:パラメータWALLET_LOCATIONまたはENCRYPTION_WALLET_LOCATIONと、sqlnet.oraファイルのその値が次のように分割または破損すると、データベース・パッチの適用が失敗します。
WALLET_LOCATION= 
(SOURCE= (METHOD=FILE) 
(METHOD_DATA=(DIRECTORY=/var/opt/oracle/dbaas_acfs/grid/tcps_wallets)))
ENCRYPTION_WALLET_LOCATION= 
(SOURCE= (METHOD=FILE) 
(METHOD_DATA=(DIRECTORY=/var/opt/oracle/dbaas_acfs/ST1001DB/wallet_root/tde)))
処置:影響を受けるsqlnet.oraファイルを次のように変更して、パラメータWALLET_LOCATIONおよびENCRYPTION_WALLET_LOCATIONとその値が同じ行に残っていることを確認します。
WALLET_LOCATION= (SOURCE= (METHOD=FILE) 
(METHOD_DATA=(DIRECTORY=/var/opt/oracle/dbaas_acfs/grid/tcps_wallets)))
ENCRYPTION_WALLET_LOCATION= (SOURCE= (METHOD=FILE) 
(METHOD_DATA=(DIRECTORY=/var/opt/oracle/dbaas_acfs/ST1001DB/wallet_root/tde)))

Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure (ExaDB-D)の収集の作成に失敗する

説明:イングレスのソースCIDRが宛先ポート7085に対して大きすぎます。パブリック・サブネットocidのCIDRブロックを指定して、関連するセキュリティ・ルールのソースCIDRを更新します。

処置:セキュリティ・ルールを次のように更新してください。
  • ステートレス: いいえ(すべてのルールはステートフルである必要があります)
  • ソース・タイプ: CIDR
  • ソースCIDR: クライアント・サブネットのCIDR
  • IPプロトコル: TCP
  • ソース・ポート範囲: すべて
  • 宛先ポート範囲: 7085
  • 説明: オプションで、ルールのわかりやすい説明を追加します。たとえば、サブネット内のExadataフリート更新プライベート・エンドポイントへのアクセスを許可します。

Exadata Cloud ServiceでExadataフリート更新を介した23.7から23.5へのデータベースのロールバックが失敗する

アクション:

23.7 から23.5に戻すときにロールバックが失敗しないようにするには、次の回避方法を適用します。
  1. OPatchを使用して、パッチ37547027を1回かぎりの23.5 DBホームに適用します。
  2. 修正を適用した後、ロールバック操作を23.7から23.5に進みます。

これにより、エラーが発生することなくロールバック・プロセスが成功します。

(または)

23.7 から23.5へのロールバック中にdatapatch出力で次のエラーが発生した場合は、次のステップに従って解決します。
Error: prereq checks failed!
patch 36741532: Value of ru_version is undefined in dba_registry_sqlpatch_ru_info in PDB PDB$SEED
  1. 環境変数を設定してください
    export ORACLE_HOME="<targetHomePath>"
    export ORACLE_SID="<DBSID>"
  2. SQL*PlusにSYSDBAとして接続します。
    $ORACLE_HOME/bin/sqlplus / as sysdba
  3. 読取り/書込みモードでPDB$SEEDを開きます
    alter session set "_oracle_script"=true;
    alter pluggable database pdb$seed close instances=all;
    alter pluggable database pdb$seed open read write instances=all;
  4. PDB$SEEDに切り替えてエラーを確認します。
    alter session set container=pdb$seed;
    select * from dba_errors;
    次のようなエラーが発生する場合があります。
    PLS-00907: cannot load library unit SYS.SYS_STUB_FOR_PURITY_ANALYSIS (referenced by SYS.GETLONG)
  5. 必要なパッケージのコンパイル
    alter package SYS.SYS_STUB_FOR_PURITY_ANALYSIS compile;
    show errors;  -- Should return "No errors."
    alter package dbms_lob compile body;
    show errors;  -- Should return "No errors."
    次の問合せを実行して、エラーが残っていないことを確認します。
    select * from dba_errors;
  6. PDB$SEEDを読取り専用モードでクローズして再オープンします
    alter pluggable database pdb$seed close instances=all;
    alter pluggable database pdb$seed open read only instances=all;
  7. SQL*Plusを終了します
    exit;
  8. datapatchを実行してSQLパッチを適用します
    $ORACLE_HOME/OPatch/datapatch -verbose

    複数のPDBがあり、ノード間でパッチ適用ワークロードを分散する場合は、-pdbsオプションを使用できます。

  9. データベースを再起動
    # Stop the database
    srvctl stop database -d <DB_NAME>
    # Start the database
    srvctl start database -d <DB_NAME>
  10. PDBの状態の検証

    再起動後、すべてのPDBがRESTRICTEDモードから解放され、23.5へのロールバックが成功します。

ExaDB-D IAD環境で、Data Guard構成のプライマリ・データベースのアップグレードに失敗しました

Data Guard設定を含むデータベース構成をアップグレードする場合、プライマリ・データベースをアップグレードする前に、まずスタンバイ・データベースをターゲット・リリースにアップグレードする必要があります。

この順序に従わないと、アップグレードの失敗や構成の問題が発生する可能性があります。