Oracle Databaseでの接続の問題のトラブルシューティング
オンプレミス・データベースまたはサードパーティ・クラウド・データベースでのOCI GoldenGateの接続の問題をトラブルシューティングする方法について学習します。
接続の問題は、OCI GoldenGateで発生する最も一般的なエラーの1つです。オンプレミス・データベースまたはサードパーティ・クラウドで実行されているデータベースへの接続中に問題が発生した場合、次のヒントがトラブルシューティングに役立つことがあります:
- Oracle Databaseへの接続の作成の手順を確認してください。
- 「ネットワーク接続」セクションで、トラフィック・ルーティング方法に「専用エンドポイント」を選択した場合:
- 単一クライアント・アクセス名(SCAN)を使用するReal-Application Cluster (RAC)データベースの場合、セッション・モードに「リダイレクト」を選択し、SCANリスナーFQDNを入力する必要があります。
- RAC以外のデータベースの場合、任意のFQDN (完全修飾データベース名)を入力できます。データベースの名前である必要はありません。ただし、コンパートメント内で一意であり、有効な形式である必要があります。たとえば、
somehost.example.com
です。 - 「データベース接続文字列」フィールドに入力されたFQDNを参照する必要があります。たとえば、
somehost.example.com:1521/myservicenameexample
です
IPアドレスを入力すると、OCI GoldenGateによってFQDNに変換されます。たとえば、10.0.1.43と入力すると、OCI GoldenGateによってip-10-0-1-43.ociggsvc.oraclevcn.com
に変換され、選択したサブネット内で解決可能になります。ノート
「データベース接続文字列」で指定されているFQDNを参照しない場合、OCI GoldenGateはデータベースに接続できず、次のエラー・メッセージが表示されることがあります:- エラー - OGG-08110ログインに失敗しました。OCIエラーORA (ステータス = 12170-ORA-12170: TNS:接続タイムアウトが発生しました)
- エラー - OGG-08110ログインに失敗しました。OCIエラーORA (ステータス = 12154-ORA-12154: TNS:指定された接続識別子を解決できませんでした)
- プライベート・ネットワーク接続を使用して、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)の外部にあるデータベースに接続できます。
- 「専用エンドポイント」を選択し、OCI GoldenGateからデータベース・ノードのプライベートIPへの接続を許可します。
- (Oracle Databasesのみ)適切なセッション・モードを選択します。「直接」を選択して単一データベース・ノードで実行されているローカル・リスナーを使用するか、「リダイレクト」を選択してRACデプロイメントで使用されるSCANリスナーを使用します。
- 指定したFQDNにアクセスできるサブネットを選択します(RACデータベースの場合はオプション)。OCI GoldenGateは、そのサブネットに逆接続プライベート・エンドポイントを作成してデータベースにアクセスします。
ノート
オンプレミス・データベースまたはサードパーティ・クラウドで実行されているデータベースに接続しようとする場合、指定したサブネットからデータベースが存在するネットワークにアクセスできるようにOCIネットワーキングを構成する必要があります。OCIでは、FastConnectやIPSec VPNなど、様々な方法でこれを実現できます。 - ポート1521またはアクセスしようとしている任意のポートに対して指定されたサブネットからのイングレスを許可するセキュリティ・ルールを作成する必要があります。このセキュリティ・ルールを作成しない場合、OCIはこのポートへのトラフィックをブロックします。
- 接続を作成したら、その詳細を確認します。「イングレスIP」フィールドを確認します。これには、1つ以上のIPアドレスが含まれることがあります。OCI GoldenGateからデータベースへの接続は、これらのいずれかのIPアドレスから開始されます。これらのIPアドレスからデータベース・ノードのプライベートIPへの接続を許可するために、適切なサブネット・セキュリティ・ルールが適用されていることを確認する必要があります。
- ルーティング方法に「共有エンドポイント」を選択した場合、OCI GoldenGateからの接続は、「割当て済デプロイメント」表セクションにリストされているイングレスIPから開始されます。
- ルーティング方法に「専用エンドポイント」を選択した場合、OCI GoldenGateからの接続は、「接続情報」セクションにリストされているイングレスIPから開始されます。