Oracle Integrationのサービス・ロール

Oracle Integrationの事前定義済ロールは、Oracle Integrationの様々な機能へのアクセスを制御します。

サービス・ロール別に各Oracle Integration機能で実行できる操作の詳細は、Oracle Integrationのロールおよび権限を参照してください。

次の表に、Oracle Integrationで使用可能な事前定義済ロールと、そのロールを割り当てられたユーザーが実行できる一般的なタスクを示します。これらのロールの1つ以上をOracle Integrationのユーザーおよびグループに割り当てることができます。

Oracle Integration 説明

ServiceAdministrator

ServiceAdministratorロールを持つユーザーは、Oracle Integrationインスタンスにプロビジョニングされた機能を管理できるスーパー・ユーザーです。

ServiceDeveloper

ServiceDeveloperロールを持つユーザーは、Oracle Integrationインスタンスにプロビジョニングされた機能に固有のアーティファクトを開発できます。たとえば、統合では、ユーザーは統合を作成でき、プロセスでは、ユーザーはプロセス・アプリケーションおよびデシジョン・モデルを作成できます。

ServiceMonitor

ServiceMonitorロールを持つユーザーは、Oracle Integrationインスタンスにプロビジョニングされた機能をモニターできます。たとえば、ユーザーはインスタンスとメトリックの表示、レスポンス時間の確認、およびインスタンスの作成の成否のトラッキングを行うことができます。

このロールは、Oracle Integrationについてあまり知識がないが、そのモニタリングに関しては高度な知識を持つユーザーに対して権限を提供します。このユーザー・ロールは、何かを変更する権限を付与しません。

ServiceMonitorロールには、Insightファイル・サーバーおよびVisual Builderの権限がありません。

ServiceDeployer

ServiceDeployerロールを持つユーザーは、機能で開発されたアーティファクトを公開できます。

ServiceDeployerロールには、統合インサイトファイル・サーバーOracle Integration用のB2BおよびVisual Builderの権限がありません。

ServiceUser

ServiceUserロールを持つユーザーは、ステージング済アプリケーションや公開済アプリケーションへのアクセスなど、機能の基本機能のみを利用する権限を持ちます。

たとえば、統合では、ユーザーはリソース・ページ(統合や接続など)に移動して詳細を表示できますが、編集や変更はできません。ユーザーは統合を実行し、プロセス・アプリケーションを起動することもできます。

ServiceEndUser

ServiceEndUserロールは、バージョン22.2以降を使用して作成された新規インスタンスでのみ使用できます。このロールは、バージョン22.2より前に作成された既存のインスタンスに付与できません。

ServiceEndUserロールを持つユーザーは、ServiceUserロールと同じ権限を持っていますが、Oracle Integrationプロセスおよびインサイト機能にのみアクセスできます。ServiceEndUserロールには、統合ファイル・サーバーOracle Integration用のB2B、Visual Builder、アダプタ、レシピまたはアクセラレータの権限がありません。

「プロセス」では、ServiceEndUserロールを持つユーザーは、「プロセス」ランタイム環境(ワークスペース)および「プロセス」ランタイムAPIおよびCCAコンポーネントの「自分のタスク」ページにアクセスできます。このユーザーは、プロセス・ランタイム環境またはプロセス設計時環境の管理UIにアクセスできません。

インサイトでは、ServiceEndUserロールを持つユーザーは、「コンソール」ページを使用してインサイト・ダッシュボードを表示、作成、管理、編集および削除できます。このユーザーは、「モデル」ページからモデルにアクセスできません。

ServiceInvoker

ServiceInvokerロールを持つユーザーは、SOAP/REST APIまたはスケジュール済の統合を通じて公開されるOracle Integrationインスタンス内で統合フローを起動できます。統合フローの実行を参照してください。ServiceInvokerロールを持つユーザーは次のことを実行できません:
  • Oracle Integrationユーザー・インタフェースに移動、またはユーザー・インタフェースでの管理アクションの実行。
  • ドキュメント化されているOracle Integration REST APIの起動。REST APIについてを参照してください。

ServiceInvokerロールには、プロセスインサイトファイル・サーバーOracle Integration用のB2BおよびVisual Builderの権限がありません。

ServiceViewer

ServiceViewerロールを持つユーザーは、すべての統合リソース・ページ(統合、接続、ルックアップ、ライブラリなど)に移動して詳細を表示できます。このユーザーはリソースを編集したり、管理設定ページに移動することはできません。

ServiceViewerロールには、「プロセス」「インサイト」「ファイル・サーバー」およびVisual Builderの権限がありません。

Oracle Integrationでは、ユーザーにロールを割り当てると、インスタンスにプロビジョニングされたすべてのOracle Integration機能に対するロールがユーザーに付与されます。たとえば、統合プロセスおよびVisual Builder機能セットがプロビジョニングされたインスタンスに対するServiceDeveloperロールをユーザーに割り当てると、ユーザーはこれらの各機能に対する開発者権限を取得します。さらに、各ロールは、機能が異なれば同じユーザーに対して異なる権限を付与します。ユーザーは、アクセスしている機能に応じて異なるタスクを実行できます。たとえば、ServiceDeveloperロールを割り当てられたユーザーはプロセスではプロセス・アプリケーションを開発できる一方で、同じユーザーが統合では統合を設計できます。すべての機能でOracle Integrationのすべての事前定義済ロールを使用できるとはかぎりません。

サービス・ロール別に各Oracle Integration機能で実行できる操作の詳細は、Oracle Integrationのロールおよび権限を参照してください。