コンテナ内のJava使用状況のトラッキング

JMSフリートを使用して、コンテナで実行されているJavaアプリケーションのJava使用状況を追跡できます。この項では、dockerイメージを使用してコンテナを構成する方法を示します。

ノート

Oracle JDKを含むコンテナのみが検出されます。

前提条件:

コンテナ・ホストでの管理エージェントのインストールおよびJMSプラグインのデプロイが完了しました。コンテナ・ホストは、オンプレミス、OCI、またはその他のクラウド・プラットフォーム上のコンピュート・インスタンスです。
Dockerイメージはコンテナ・ホストに格納されます。イメージには、1つ以上のJavaアプリケーション(jarファイル)、Oracle JDK、およびJavaアプリケーションの実行に必要なその他の依存関係が含まれています。
Dockerはコンテナ・ホストにインストールされます。

コンテナ内のJava使用状況を追跡するには:

Java Usage Trackerレコードが/var/log/java/usagetracker.logに書き込まれていることを確認します。次のコマンドを使用し、コンテナを開始します。
ノート

この構成は、信頼できるコンテナ、またはホスト・コンテナとコンテナ間の分離、またはコンテナ間の分離が必要ない場合にのみ使用してください。分離が必要な場合は、コンテナごとに個別のusagetracker.logファイルを使用し、それらのログをコンテナ・ホストの/var/log/java/usagetracker.log に集約する必要があります。
```
docker run -d -v /var/log/java/:/var/log/java/ -v /etc/oracle/java/:/etc/oracle/java/:ro --name <container_name> <docker_image>:latest
```
- -dは、コンテナをデーモン・プロセスとして起動します。
- -v /var/log/java/:/var/log/java/は、コンテナ・ホストのバインド・マウント/var/log/java/をコンテナの/var/log/java/にマップします。これにより、コンテナ内の/var/log/java/usagetracker.logファイルがコンテナ・ホストに存在することが保証されます。
- -v /etc/oracle/java/:/etc/oracle/java/:roは、コンテナ・ホストの読取り専用バインド・マウント/etc/oracle/java/としてコンテナの/etc/oracle/java/にマップします。これにより、コンテナ内の/etc/oracle/java/usagetracker.propertiesファイルがコンテナ・ホストに存在することが保証されます。
- --name <container_name>は、コンテナの名前を識別します。<container_name>を自分のコンテナ名に置き換えてください
- <docker_image>:latestは、イメージの最新バージョンの使用を示します。<docker_image>をdockerイメージの名前に置き換えます。

docker inspectを使用して、バインド・マウントがコンテナに正しく作成されたことを確認します。

docker inspect <container_name>

「Mounts」セクションを探します。

 "Mounts": [
            {
                "Type": "bind",
                "Source": "/var/log/java/",
                "Destination": "/var/log/java/",
                "Mode": "",
                "RW": true,
                "Propagation": "rprivate"
            },
                "Type": "bind",
                "Source": "/etc/oracle/java/",
                "Destination": "/etc/oracle/java/",
                "Mode": "ro",
                "RW": false,
                "Propagation": "rprivate"
        ],

ログ・ファイルを確認して、Javaアプリケーション(jarファイル)およびdockerイメージのJDKバージョンが含まれていることを確認します。
```
cat /var/log/java/usagetracker.log
```
usagetracker.configを含めて、ホストに特定のログ・ファイルを作成します。
dockerビルドの一部として含めることができるように、ホスト/etc/oracle/javaから現在のディレクトリにusagetracker.propertiesをコピーします。
```
# usage tracker configuration
RUN mkdir -p /etc/oracle/java/
COPY ./usagetracker.properties /etc/oracle/java/
RUN chmod 644 /etc/oracle/java/usagetracker.properties
RUN sed -i "s/\usagetracker.log/usagetracker.log_${CONTAINER_NAME}/g" /etc/oracle/java/usagetracker.properties
```
Java Usage Trackerレコードが各コンテナの/var/log/java/に書き込まれていることを確認します。次のコマンドを使用し、コンテナを開始します。
```
docker run -d -v /var/log/java/:/var/log/java/ --name <container_name> <docker_image>:latest
```
複数の使用ファイルをホスト上の /var/log/java/usagetracker.logに集約します。
JMSのフリートをチェックして、Dockerコンテナが検出されたかどうかを確認します。Javaアプリケーションのjarファイルを「アプリケーション」の下に表示できる必要があります。

Oracle Cloud Infrastructureドキュメント

コンテナ内のJava使用状況のトラッキング