ヒート・マップのビジュアライゼーション

ヒート・マップを使用すると、時間に対するカウントや使用率など、より多くの値を簡単に視覚化できます。設定で選択できる様々な色は、時間の経過とともに値を表すため、関心のある領域をすばやく特定できます。ビジュアライゼーションは、timestatsコマンドに基づいています。

ヒート・マップの例:


次の問合せのヒート・マップ・チャートの例

前述のヒート・マップは、次の問合せに対して生成されます。

Label not in ('Action Succeeded', 'Action Failed', 'Configuration Error')
   | timestats count as logrecords by Label
   | bucket logrecords as labels_buckets none = 0 - 0, low = 1 - 2, medium = 3 - 10, high = 10 - 20

ヒート・マップから、時間に対して表示される様々なラベルの数を確認できます。カウントが高いラベルを特定する方が簡単です。また、特定のタイム・スロットの動作に気付くのも簡単です。

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「監視および管理」をクリックします。「Log Analytics」で、「ログ・エクスプローラ」をクリックします。

  2. エンティティ・セットのログを検索します。エンティティでのログの検索を参照してください。

  3. 「ビジュアル化」パネルから、「ヒート・マップ」(ヒート・マップ・アイコン)を選択します。


    デフォルト問合せのヒート・マップおよび時系列表

    次のデフォルト問合せのヒート・マップが表示されます。

    * | timestats topcount = 20 count as logrecords by 'Log Source' | sort -logrecords

    時間はチャートのY軸に沿ってプロットされます。x軸とともに、timestatsコマンドへの入力であるフィールドがプロットされます(たとえば、「ログ・ソース」)。行に沿った各四角形は、時間スロットのログ・レコードの数を表します。長方形の色は、カウントが属する範囲を表します。範囲がチャートの上部に表示されます。長方形の上にカーソルを置くと、それに対応する値が表示されます。矩形で表されるログ・レコードの特定のセットをさらにドリルダウンするには、それをクリックします。行の長方形の数は、分析に選択した時間範囲によって決まります。たとえば、選択した時間範囲が「過去60分」の場合、各行には時間範囲の各分に対応する60の四角形があります。

    また、時系列表もヒート・マップ・チャートの下に表示されます。表の各行は、チャート内の行の矩形に対応しています。

  4. チャートに表示される色を変更するには、「表示オプション」の下の「色」をクリックします。要件に最適なカラーパレットを選択します。たとえば、上位の範囲が「重大度」または「問題の優先度」の場合のように警告およびエラーを示している場合は、上位の範囲に赤色のパレットを使用します。一方、「使用可能なメモリー」の場合のように低い値が懸念される場合は、低い範囲に赤色のパレットを使用します。

    次のヒート・マップでは、最も高い範囲を表す1つの赤い四角形は、特定のタイム・スロットでイベントの発生が通常より多いことを示しています。


    別のカラー・パレットを使用したヒート・マップ

    bucketコマンドを別名とともに使用して、カスタム色を指定できます。次に、これらの各別名にhighlightgroups color=..コマンドを追加します。

    * | timestats topcount = 20 count as logrecords by 'Log Source'
     | sort -logrecords
     | bucket logrecords as mybuckets low = 0 - 100, medium = 101 - 500, large = 501 - 1000, others = huge
     | highlightgroups color = green [ * | where mybuckets = low ]
     | highlightgroups color = blue [ * | where mybuckets = medium ]
     | highlightgroups color = #592ED1 [ * | where mybuckets = large ]
     | highlightgroups color = red [ * | where mybuckets = huge ]
  5. デフォルトでは、6つの範囲を使用してチャートの値が自動的に配分されます。範囲の数に基づいて、ログ・レコードのセット全体をカバーするようにサイズが等しく設定されます。範囲の数を変更するには、「表示オプション」の下の「設定」をクリックします。最小3および最大11の範囲を指定できます。

    前述の範囲設定は、バケットが自動的に生成される場合にのみ適用されます。bucketコマンドを使用して範囲を定義する場合は適用できません。

    グレーの正方形を色の正方形に変更するには、チェック・ボックス「最下位範囲の値のない結果を含める」を有効にします。

    独自の範囲を定義するには、問合せでbucketコマンドを使用します。例:

    * | timestats topcount = 20 count as logrecords by 'Log Source'
       | sort -logrecords
       | bucket logrecords as mybuckets low = 0 - 100, medium = 101 - 500, large = 501 - 1000, others = huge

    前述の問合せでは、バケットは、4つの範囲lowmediumlargeおよびothersに対して作成されます。

    独自の範囲を定義する場合は、timestats問合せにtopcount = 20を設定して、上位20個の最大値をグループ化することを検討してください。定義された範囲によっては、othersのような1つの大きなバケットでグラフが偏っている場合があります。

    前述の問合せで、bucketコマンド(mybucketsなど)で別名を使用してください。このアプローチでは、othersバケットを常に使用する必要があります。