サービス・コネクタを使用したOCIロギング・サービスからのカスタム・ログの取得

分析およびログ・インサイトのためにOracle Logging Analyticsに取り込むOCIロギング・サービスにカスタム・ログがある場合は、ここにリストされているステップを完了します。

ノート

低レイテンシ・ログの取込みおよび取込み時間アラートを必要とするミッション・クリティカル・アプリケーションの場合、Oracleでは、すべてのOCIインスタンスにデフォルトでインストールされているOracle Management Agentを使用することをお薦めします。

履歴ログを収集する場合は、サービス・コネクタが履歴ログの収集をサポートしていないため、Oracle Management Agentを使用します。

また、管理エージェントをインストールした後、1から5のステップを完了して、Oracle Logging Analyticsでのログの収集を開始します。

サービス・コネクタを使用した他のOCIサービスからのログの取込みの詳細は、サービス・コネクタを使用した他のOCIサービスからのログの取込みを参照してください。

サービス・コネクタを使用してOCIロギング・サービスからカスタム・ログを収集するステップ:

  1. OCIロギング・サービスからログにアクセスして収集する権限を指定します。OCIロギング・サービスからのログの収集の許可を参照してください。

  2. ログを収集する必要があるコンパートメントおよびログ・アナリティクス・ログ・グループを識別または作成します。

  3. OCIロギング・サービスのログ・レコードで、キータイプに対応するイベント・タイプ(com.oraclecloud.logging.custom.kube_system_namespaceなど)をメモします。キーの値は、後でログ・ソースを作成するために使用されます。OCIロギング・サービスからのログ・レコードの例を次に示します:

    {
      "datetime": 1652152576897,
      "logContent": {
        "data": {
          "message": "2022-05-10T03:16:16.161346406+00:00 stderr F time=\"2022-05-10T03:16:16Z\" level=error msg=\"tkw network request proxied\" error=EOF",
          "tailed_path": "/var/log/pods/kube-system_proxymux-client-aaaa/proxymux-client/0.log"
        },
        "id": "id112233",
        "oracle": {
          "compartmentid": "ocid1.compartment.oc1..a....",
          "ingestedtime": "2022-05-10T03:17:25.628Z",
          "instanceid": "ocid1.instance.oc1.phx.a....",
          "loggroupid": "ocid1.loggroup.oc1.phx.a....",
          "logid": "ocid1.log.oc1.phx.a....",
          "tenantid": "ocid1.tenancy.oc1..a...."
        },
        "source": "oke-source",
        "specversion": "1.0",
        "subject": "/var/log/pods/kube-system_proxymux-client-aaaa/proxymux-client/0.log",
        "time": "2022-05-10T03:16:16.897Z",
        "type": "com.oraclecloud.logging.custom.kube_system_namespace"
      }
    }

    前述のイベント・タイプの例では、カスタム・ログのcom.oraclecloud.logging.custom.は定数です。値の残りの部分(たとえば、kube_system_namespace)は、ログのタイプによって異なります。

  4. カスタム・ログを解析するパーサーを作成します。ログのログ・コンテンツの例を使用して、フィールドを識別します。パーサーの作成を参照してください。

  5. キーtypeの値と同じ名前のログ・ソースを作成します。前にメモした値がcom.oraclecloud.logging.custom.kube_system_namespaceの場合、ソース名は同じである必要があります。ログ・ソースの作成時に、前のステップで作成したパーサーを指定します。ソースの作成を参照してください。

  6. 新しいサービス・コネクタを作成するか、OCIロギングとOracle Logging Analytics間の接続を確立する既存のサービス・コネクタを使用して、カスタム・ログをルーティングします。ターゲットをログ・アナリティクスとして指定し、ロギング・カスタム・ログに対応する新しいソース接続を追加します。Loggingログ・グループ・コンパートメント、Loggingログ・グループおよびLoggingカスタム・ログの詳細を書き留めます。

    サービス・コネクタを作成する詳細なステップは、ステップ2ログを収集するためのサービス・コネクタの設定を参照してください。

    「タスクの構成」セクションで、ログ・フィルタ・タスクを設定し、フィルタに使用するプロパティを指定できます。Oracle Cloud Infrastructureドキュメンテーション- サービス・コネクタの管理を参照してください。

    複数のカスタム・ログの場合、同じサービス・コネクタを使用し、さらにログ・フィルタ・タスクを追加できます。

OCIロギングで接続が確立されると、カスタム・ログはOracle Logging Analyticsへのフローを開始します。ログ・エクスプローラでカスタム・ログを検索するには、ログ・ソース名を問い合せます。たとえば、次のようにします。

'Log Source' = com.oraclecloud.logging.custom.kube_system_namespace | stats count as logrecords by 'Log Source'