クラッシュ・リカバリ

MySQL Serverではクラッシュ・リカバリがサポートされており、予期しないサーバー・イグジットが発生した場合に耐久性が保証され、データ・リカバリが可能です。

この冗長性はサーバーの通常運用中にはメリットがありますが、大規模なデータ・インポートのパフォーマンスは低下する可能性があります。クラッシュ・リカバリ・プロセスを一時的に無効にすると、同期のオーバーヘッドなしでDML文を実行できます。
ノート

クラッシュ・リカバリが無効になっている間にスタンドアロンのDBシステムのコンポーネントに障害が発生した場合、DBシステムはFAILED状態になり、リカバリできなくなります。クラッシュ・リカバリを無効にする前に、手動で全体バックアップを実行することをお薦めします。複数の可用性ドメイン内の高可用性DBシステムであれば、障害に対する耐性は高まりますが、状況によってはリカバリ不能になる場合もあります。

クラッシュ・リカバリを無効にすると、次が無効になります:

  • InnoDB REDOログ
  • 二重書込みバッファ
  • バイナリ・ログ同期

クラッシュ・リカバリを無効にした場合、次のHeatWaveサービス・プロセスは使用できません:

  • バックアップ(手動および自動)
  • DBシステムの停止および再起動
ノート

データの大規模なインポートを実行する場合を除き、クラッシュ・リカバリなしでDBシステムを実行することはお薦めしません。

DBシステムのアップグレード操作が開始されたときにクラッシュ・リカバリが無効になっていると、アップグレード・プロセスの間は再度有効になり、アップグレードが終了すると再度無効になります。同じことは、高可用性DBシステムのプライマリからセカンダリへのフェイルオーバー中にも当てはまります。プロモーション・プロセスが完了すると、クラッシュ・リカバリは再度無効になります。