ソース・サーバーでのレプリケーション・ユーザーの作成

インバウンド・レプリケーションのレプリケーション・ユーザーは、必要な権限を持つソース・サーバーに存在する必要があります。レプリカは、ソースと通信するときにこのユーザー・アカウントを使用します。

コマンドライン・クライアントの使用

MySQLシェルやMySQLクライアントなどのコマンドライン・クライアントを使用して、ソース・サーバー上に、適切な権限を持つ正しく構成されたレプリケーション・ユーザーを作成します。

このタスクでは次が必要です:
  • MySQLシェル8.0.27以上またはMySQLクライアント。
レプリケーション・ユーザーをソース・サーバーに追加するには、次を実行します:
  1. MySQLシェルを開き、MySQLソース・サーバーに接続します。
  2. SQL実行モードで次のコマンドを実行して、レプリケーション・ユーザーを作成し、文で指定されたすべてのアカウントに対して暗号化接続のみを許可します。この例では、レプリケーション・ユーザーのユーザー名はrpluser001です。
    CREATE USER rpluser001@'%' IDENTIFIED BY 'password' REQUIRE SSL;
    パスワードは8から32文字とし、数字、特殊文字、大文字および小文字をそれぞれ1文字以上含める必要があります。ユーザー名にスペースやハイフンなどの特殊文字が含まれている場合は、次のように引用符で囲む必要があります。
    CREATE USER 'rpl-user'@'%' IDENTIFIED BY 'password' REQUIRE SSL;
  3. 次のコマンドを実行して、この例の新しいレプリケーション・ユーザーrpluser001REPLICATION SLAVE権限を付与します:
    GRANT REPLICATION SLAVE on *.* to rpluser001@'%';

レプリケーション・ユーザーが作成され、必要な権限が付与されます。レプリケーション・チャネルの作成時に指定できるように、ユーザー名とパスワードを書き留めます。